目が覚めた。 ホロンボハットの山小屋で久しぶりによく寝たなと思う。 酸素が体に取り込まれる感覚がする。 酸素が薄いと眠りも浅くなることが今回の登山で分かった。 山小屋から出て外の空気を吸う。 ホロンボハットまで降りてきても標高3720m、富士山が3776mなのでほぼ同じくらいの標高にいることになる。 ヨーロッパのどこかからやってきた男性が私に話しかけてきた。 「僕は今から登りなんだけど、君はもう行ってきたとこ?」 「そうです、無事登頂して今日下山するところです。」 「おめでとう!日本にも行ったことあるよー富士山も良い山だったね。」 「富士山には登ったことないんです、見てるだけで(新幹線の中から)。」 「え!!富士山行かずにいきなりキリマンジャロ来たの!君面白いね!」 違うんです!金剛山には行ったんです!(言い訳) 帰ったら富士山に行こうと誓った瞬間である。 朝ごはんを食べて、ホロンボハット