レジンが黄変する理由とその対策 の続き。 前回の記事で、透明樹脂が黄変するのは、空気中の酸素が主原因ではないか?と書きました。いわゆる『酸化』と呼ばれる反応です。 前回が、黄変のメカニズムと、その予防・対策でしたが、今回は、黄変したレジンを元に戻す方法について、実際に行った実験レポートを書きます。 上記は、今から5年前の2011年に作製したエポキシレジンによる作品。 日新レジン社の『クリスタルレジン』という商品名のエポキシレジンを使用しました。製作時は、きれいな透明だったのですが、見事に黄変しています。 ちなみに、あまり太陽光の射さない倉庫内の机の引き出しに収納していました。 さて、中学校の理科の授業を思い出してほしいのですが、酸素を得る反応を『酸化』と呼び、逆に、酸素を失う反応を『還元』と呼びます。(高校の化学では、もう少し複雑なメカニズムを学びますけど、とりあえず酸素のやり取りだけでも