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災害への備え
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作治は、福井での「性教育指導セミナー全国大会」。 教育講演Ⅰ 「子宮頸がんの予防と検診~HPVワクチン接種を迷っているあなたへ~」 教育講演Ⅱ 「思春期は“今”・・・・・反抗しない若者たち」 特別講演 「子ども虐待死の検証~1ケ月齢を迎えられない子どもたち~」 ランチョンセミナー「これからの健康教育~女性のライフプランを応援しよう~」 シンポジウム 「地域の現状を踏まえた性教育に求めるもの」 このように内容豊富なメニュー。内容については、また改めて報告します。 特に、その抄録集、立派なその冊子のトップに、日本産婦人科医会会長 寺尾俊彦先生のご挨拶が載っています。それに続き、大会長の福井県産婦人科医師連合会長、福井県知事、福井県医師会会長、福井県教育委員会教育長などのあいさつが続いています。 福井県は、あの「山谷えり子参議院議員」の出身地。性教育や男女共同参画などの本を図書館から一斉に排除
13日日曜日の性教協広島サークルの例会での城さんの報告。「生まれてきてよかったな」~5年生「人の誕生」で自己肯定感を高める~どの子にも自分の誕生を肯定的にとらえてほしいという思いで取り組んだ5年生理科での授業実践です。写真や動画や資料をふんだんに使った授業は、とても楽しくて、感動的でした。何より城さんには、29年間実践し続けた裏付けがあります。 1. はじめに 「生んでくれてありがとう」の前に「生まれてきた自分の力」を感じてほしい よく、自分自身が生まれてきたときのことを、保護者に聞き取りして来ることがなされています。しかし、今のような社会になったとき、必ずしも実の親に育ててもらっていない子もいるし、また実際にあったことなのだけれど、「自分はいらない子だったけど、何かの事情で生まないといけなくなったんだ」と親に言われて、それをみんなの前で発表した子もいたと。女子の場合、「女でもよかったよ」
昨日のブログへのコメントの続きです。 『お腹は大きくなり、ポコポコ動き始め、心配してくれた養護教員のおかげで先生と出会いました。その頃の私は妊娠してるだろうけど違うかもしれない。でも妊娠していてもその相手も高校生…死ぬしかない。嫌われたくない。でも妊娠しているなら親にも捨てられる、死ぬしかない。そんなことしか毎日考えられませんでした。 先生と出会い、親も同意して特別養子縁組をすることを前提に子どもを産むことに。 あの頃はその別れの辛ささえきっとわかってなかったと思います。 でもあの頃はあの頃の精一杯で、検査で妊娠していることを自覚しました。とにかく無事に出産すること、母子手帳をとりにいったらやたらと根ほり葉ほり聞いてきた窓口の人に河野先生がキレたこと、同じように腹をくくった母が世間から私をかばってくれたこと、栄養のある妊婦食を作ってくれたこと、紹介された病院に入院しても、なにも知らない私の
中絶について述べます。これまでも、中絶についてこのブログに書くと、最も批判が大きく寄せられます。でも、どうしてもこれを避けることは出来ません。 教育現場では、「中絶は殺人だ」というのはけっこういわれてるのです。赤ちゃんの命を奪うことだって。そうして脅すことによって、若者の性行動を抑えてやろうと思っているのですね。まるで若者は「中絶があるから性行動をしている」と思っていらっしゃるのでしょう。でも、これは効果はありません。脅すことによって若者の性行動は抑えられません。 中絶で脅すことによって起こるのは、堕ろせなくなる子が出てくるだけです。だって、これまで言いましたように、若者の行動っていうのが、妊娠と結びついていないのです。自分が妊娠するとは思っていないのです。結びついていないのに、中絶だけを禁止してもね。 これだけ簡単に妊娠はするものなんだという自覚がないままに行動し、そして、いざ妊娠してし
結婚しました。妊娠しました。赤ちゃんを産みます。母子手帳をもらって来ました。性感染症にかかっていました。こんな人がとっても多いのです。 これは、私のクリニックでの一年間の性感染症にかかっていた方の数です。いぢはん多いのは、やはり20代。これから赤ちゃんを産もうとする人たちです。独身時代に瀬巣感染症にかかっていることを知らないまま結婚し、妊娠した。独身時代に性感染症にかかっているのを知らないまま結婚し、妻に移してしまった。こんなことは防ごうと思えば、防ぐことはできるのだから。 性感染症の予防は?もう習いましたか?性感染症の予防は中学で習うことになっているからね。(それも、決して性交やセックスなどの言葉を使ってはならないことになっていますので、現場の先生方は、本当に難しいといわれます。私は、そんな言葉を使わないで伝えることはできませんので、使います。)予防法は?二つだね。二つ。分かりますか?ひ
10代の少女たちと相手の男性との間で行われていた避妊法と妊娠率です。条件については、昨日に書いています。 一番多かったのが「避妊していなかった」というもの。この妊娠率が38%。 コンドームを使ってはいるのだけれど、使わないこともあった、使ったり使わなかったりというのの妊娠率が34%。避妊していなかったという人とたった4%しか差がありません。ということは、一回でも手抜きをするとずっと避妊していないのと同じような意味になってしまうということなのですね。ところが、今はこの人たちが一番多いのです。コンドームは使われている様でも、使ったり、使わなかったりと実にいい加減なのです。このあたりにも、HIVなどの性感染症が増えている原因でもあるのでしよう。 それから、これも増えていて、困ったものなのですが。これは、アダルトビデオの影響があると思うのですが。射精のときだけ外に出す、「膣外射精」ですね。若者たち
中学生に避妊を教えよといっても、具体的にはどういうことなのか、私が日頃中学生に話していることを書きますね。 「この中のほとんど全ての人が、いつかはきっと避妊が切実になる時がくるからね。時期はみんな違うでしょう。子どもを何人か産んだ後かもしれない、前かもしれない、間をあけたい時かもしれません。 それから、今は未だ分からないけど、この中には一生性交をしない人だっているかもしれません。それはそれでいいのですよ。みんながしなければならないものでは決してないからね。 それから、これも今はまだ分からないけれど、この中にも、将来子どもができない体の人だっているかもしれません。 それから、中学生にもなると、自分で気付いているはずだけれども、この中にも、人を好きになるときに、異性ではなく同性を好きになる人だっているかもしれません。それも個人の選択ですよ。人が人を好きになるときに、女は男を、男は女をしか好きに
河野産婦人科クリニック 院長 河野美代子様 落ち葉散りしき肌寒い日が続いておりますが、河野美代子先生には益々ご清祥のことと拝察しお喜び申し上げます。 この度は、ご多用にもかかわらず講演を快くお引き受けくださり、ありがとうございました。また、先日はレジメに載せるプロフィールをお願いしましたところ、早速FAXしていただき、誠にありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。 さて先日、電話でもお話しましたが、講演場所を寒い時期でもあり、○○中学校体育館から暖房設備のある「○○センター○○ホール」に変更いたしました。地図を同封しておりますので、ご参照ください。 依頼事項 講演内容についてご配慮いただきたいことがございます。授業の一環として1~3年生の中学校生徒対象にご講演いただく関係で、中学校学習指導要領「保健体育」の内容に準じたお話にしていただきたいと思います。 資料として同封しておりますが、
私のクリニックでのデータで中学生の妊娠の相手は、中学生か社会人。高校生の妊娠の相手は、高校生か社会人となっています。 これは、私のクリニックでの10代の受診者のデータからです。性交のある人の中に妊娠した人がいます。性交の相手の男性の中に妊娠させた人がいます。女性は、中学生、高校生、大学生、社会人ほとんど妊娠率に差はありません。あえて言えば、大学生・専門学校生の妊娠率は少し少なくなっています。でも、男性は、中学生・高校生・大学・専門学校生と段々妊娠させた率が小さくなります。男性がが中学生である場合、その57%が女性を妊娠させていました。ちなみに、男性が社会人の場合、中学生と高校生の間になるのですね。 言い換えると、中学生の妊娠の半分は、男性も中学生であるということなのですね。まるで子ども同士。子ども同士でも、性交をすると妊娠するということです。そして、多くの親は、自分の子はまだ子どもだから、
年末年始、中学生の妊娠が相次いでいます。それも、みんなみんな生む、生みたいといいます。 「そだよね、妊娠が分かったたら、生みたいよねえ」と私は言います。「誰でも、生みたい。おろしたいという人はいないんよ。」 「だけどね、生むということは、育てるということ。誰がどうやって育てるの?」と続きます。 「頑張るといっても。どこに住んで、家賃はいくら?電気、ガス、水道、食費がいくらかかるかなんて知ってる?誰がどこで働いていくらお金がもらえるんだろうか?」 「それに、自分の生活はちゃんとしてる?ちゃんと朝起きて、ご飯を食べて、学校に行って、帰ったら洗濯や掃除も自分でしてって、ちゃんと生活しているかな? 赤ちゃんを育てようと思ったら、自立したちゃんとした生活があって、その上に赤ちゃんの世話があるんだよ。ご飯も作って食べさせないといけんのよ。自分のしたいこともできない生活がずっと続くよ。それがわかっている
『だから、君たちは中学生にもなったのだから、家の中できちんと話し合いをしなさい。僕の部屋をあけるときには、ちゃんとノックをしてね。ノックをして、返事があって初めてあけてねって。それを言いなさいと伝えます。 そのかわり、君たちは親の寝室には絶対に入らないこと。もし、寝室に入る用事あるのなら、誰かがそこにいるときに、ちゃんとノックをして、返事があって開けること。誰もいないときに親の寝室にそっと入ってやれコンドームを見つけただの、親のエッチ本を見つけただのって、結構あるのですよ。 それは子供の側から親のプライバシーを侵害しているということなのです。侵害しておきながら、お父さんなんて不潔って、もう一緒の家の中で同じ空気を吸うのも嫌だみたいなことを悩んだりするのですよ。女の子が見つけたときなどは。 やっぱり私は家族同士といえどもプライバシーはあるということを、ちゃんと取り込んだ上での家庭運営というも
『マスターベーションの悩みは、実は、これが男の子の悩みのトップなのですね。その中でも、トップなのが、害はないかというものです。害はないということは分かっているのに悩む、ということはちゃんとそれもまた伝わっていないということでしょうね。 自分で自分の性欲を解消していくというとても合理的なものでもあるし、大人になっていくプロセスで大切なことでもあるのです。 それを伝えようとする人もいるのですが、何だか、伝え方が変なのです。害はない、だが、しかし、できるだけエネルギーをスポーツで発散させましょう、なんて言う人が結構まだいます。私はそんなのを本で読むとがっかりするのです。だいたいそんなことを言うから後ろめたくもなるわけだし、そんなことを言ったら、イチローでも松井でも遼くんでも、サッカーの○○君でも、あれだけがんがんにスポーツをやる人は、みんなみんな性欲はなくなってしまうものなのでしょうか。そんなス
その① またまた、直前になって学校での講演がキャンセルされました。まったく、もう、すでに新幹線と、一緒に買っているホテルの宿泊などの支払いはどうしてくれるの、と言いたくなります。でも、一番情けないのは、早くから予定が入っていて、私の木曜日はいっぱいいっぱいです。ほかにもたくさんの講演依頼をお断りしています。せめてもっと早くにキャンセルしてくれたのなら他を入れることもできたのに、直前では、もう今さらどうしようもありません。 講演の実現に尽力して下さった方たちには感謝していますが、おそらくどうにもならない力が働いたのでしょう。こんなことが数々行われるのが教育現場なのですね。 まだまだ性教育バッシングは続いています。高額な壺を売りつけて問題になった宗教グループが中心になって、ありもしないひどい攻撃をして来ました。知りもしない、調べもしないで、性教育攻撃をする方たちは、この宗教団体に加担しているこ
感動的な中沢さんのお話。夫も聞いていて、感想として「その最後に被爆者として、今の福島の原発事故をどう思いますか?」と入れればよかったのに」と言いました。私もずっと今回の福島の人のことを聞こうかどうしようかと迷っていました。ただ、「原発事故をどう思うか」という聞き方は漠然とし過ぎています。 以前、中沢啓治さんのDVDが完成したその試写会に行ったとき、後の記者会見で記者の方たちが同じ質問をされました。そのときに中沢さんは、真っ先に「風評被害」のことを言われたのです。ご本人がヒロシマから東京に行ったとき、被爆者に対する差別がひどかったとおっしゃっていました。それだけつらかったのでしょう。「福島の人たちを励ましてあげたい」といわれました。 でも、記者が聞きたかったのは、それではありませんでした。原発の存在そのものについての中沢さんの思いだったのです。。何回も質問を重ねた挙句、結局各紙一面に中沢さん
「8.6平和の夕べ」の準備と打ち合わせをしました。私が中沢啓治さんへのにインタビューをする、その時に後の壁にまんが「はだしのゲン」や絵本「はだしのゲン」の様々なシーンを映し出そうと思います。その写真を撮るためにゲンの全10巻を見直しました。 「はだしのゲン」は、単に戦争や原爆の悲惨さを訴えているだけではありません。今の社会にも立派に通じる、人として生きるための様々な言葉が、宝物のようにちりばめられています。 中学生のゲンは、学校に行くこともママならず、必死で生きるために働きます。そして、中学の卒業式。 起立して君が代を歌うことに、わしは嫌じゃと言い抵抗します。そのゲンに来賓として来ている県会議員や校長などは、困ったやつだと怒ります。 そして、ゲンたちが主導権をとって「青い山脈」などの楽しい歌をいっぱい歌って、楽しい卒業式にしてしまいました。 そして、その卒業式の後、一部の卒業生達が気に入ら
とっくにご存知だとは思いますが。日本では人工妊娠中絶をするときには妊娠の相手の男性の同意が必要です。同意書に本人と相手の二人の署名が必要です。 最近、同意書が取れなくて途方にくれる人が多くなりました。 一つには、相手がどうしても同意しない場合。ストーカーの場合などはこれになります。二人の仲はとっくに破綻していても、誰がどれだけ説得しても、がんとして中絶はさせないとなると、これは中絶できません。産むしかなくなります。まるで嫌がらせとしか思えないこともあります。 一つには、相手が妊娠を否定するとき。自分の子ではないと主張するときには、同意書にサインをしてくれません。しかし、相手との性交があり、それもいい加減な避妊で、妊娠しても当たり前という時に、そんなことを言われても、となります。この場合は、他の人との性交は絶対にない、その人との妊娠に間違いないとなったら、方法はあります。「同意書にサインをし
イギリスにおいて、十代の予期せぬ妊娠を減らすためのプロジェクトとして、まず徹底した性教育に取り組んでいます。体を教えること、もちろん性感染症や避妊についても。 その上で、教育とセットで様々なクリニック、保健センター、若者向けの相談センターなどで、経口避妊薬は無料で提供されます。 もう一つ、もしも妊娠して出産を望む若者を受け入れる高校も各地にあります。きちんと教育を受けることが、これからの生活の建て直しと子どもをしっかり育てることに繋がるという考えからです。 そして、緊急避妊薬ですが。これも無料で提供されます。しかし、上記のような施設が休みの時などには、自分で買うことが出来ます。スーパーマーケットに併設されている薬局や、街中の化粧品と一緒に薬を売っているような小さな薬局でも買えます。本人でも家族でも買うことが出来ます。 施設に行けば無料ですが、薬局では有料となります。それも、値段は「高く」設
このブログでも度々書いてきましたが、いわゆる「アフターピル」、緊急避妊薬がやっと日本でもこの五月の末から使えるようになりました。本当にやっとです。これまで世界中のほとんどの国で使われていたのに、日本だけ、本当に日本だけがこの薬の使用を許可されていませんでした。 だから、日本では、代わりに中用量ピルを四錠から六錠も飲むという、副作用が強く、しかも有効性が低い方法を取るしかありませんでした。 レイプされた、またはコンドームが破れてしまったというような緊急の事態が起きたなら、その72時間以内に「ノルレボ錠」を二錠飲みます。 日本の治験での有効性は81.0%。臨床試験を行ったのは63例。そのうち1例が妊娠しました。世界の臨床試験では、1198例に同じ種類の同じ量の一回投与をして、うち16例が妊娠。妊娠阻止率は84%でした。 それにしても、日本でたった63例の治験をするだけで、どうしてこれだけ認可ま
ワクチンの接種によって5人のお子さんたちが亡くなっており、今、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌のワクチンの接種が停止されています。 これらの報道を見て、うん?と思いました。亡くなったお子さんたちは、これらのワクチンと三種混合やBCGなどの他のワクチンが一緒に接種されています。私のクリニックの、赤ちゃんがいるスタッフも、小児科で、他のワクチンと一緒に接種できると説明されたと言います。 ネットで調べると、確かに多くのドクターが、ほかのワクチンと一緒に接種できるとサイトで説明していらっしゃいます。 これは、広島市医師会が出している予防接種についてのリーフレットです。ここには、予防接種の名前の横に「生」「不」と書かれています。生ワクチンと不活化ワクチンのどちらなのかの説明です。生ワクチンの場合は他のワクチンと4週間の間隔を開ける、不活化ワクチンは、一週間の間隔を開けて、他のワクチンが接種できるとも書か
昨日は、東京で「避妊教育ネットワーク」の研究会でした。全国から仲間が集まり、様々な内容の検討をしました。 中でも、特にこの2月23日に正式承認された「緊急避妊薬」についての勉強をしました。 この緊急避妊薬は、以前にも書いたことがありますが、国連加盟国192カ国の内、承認していない国は、日本、イラン、アフガニスタン、ペルー、北朝鮮など七カ国だけだったのです。日本は、これでやっと世界で193番目の承認国になりました。 コンドームが破れた、レイプされた、などの緊急の事態が起きたときに妊娠を防ぐ目的で服用するお薬です。 これまで日本は、この薬が承認されていなかったため、代わりに中用量ピルをどーんと一度に一日量の4倍も飲むということで代用して来ました。そのため、ほとんどの人がひどい吐き気、嘔吐などの副作用に苦しんで来ました。 正式に承認された厚労省の薬事審議会で反対の人は、何と女性ばかりだったという
性犯罪の被害者がもしその被害を訴えたとき、そして加害者が逮捕あるいは検挙されたとき。その裁判の問題です。 現在、「強姦罪」は普通の裁判官による裁判で裁かれます。でも、それに何かくっついて、もう少し罪が重くなると、「裁判員裁判」になります。たとえば「強姦致傷」。強姦によって怪我をしたとき。いわゆる処女膜裂傷が加わったときなどです。 「強姦罪」は3年以上20年以下の懲役です。「強姦致傷」となると、5年以上無期懲役までとぐっと重くなります。これは裁判員裁判となるのです。 被害者が13歳未満のばあいは、本人の合意があるなしに関わらず、強姦が成立します。小学生が犯罪の被害にあった場合、まず怪我をします。たんなる強姦罪ではすみません。 もうこれまでに何例もの犯罪が裁判員裁判によって裁かれています。 もしも裁判員が隣のおじさんだったら。または会社の取引先の人であったら。被害者は法廷では本名を隠してイニシ
私が宝塚市長のことを書いた直後に、市長が関わった件について「生徒会長」さまから20日の記事のところにコメントを戴きました。宝塚の「子ども緊急避難シェルター」についてです。 私も、次はこの件について書かなければ、と思っていたところにこのコメントなので、びっくりしました。生徒会長様と異なる立場から、この件について少しご報告を。 中川さんが市長になって程なくのこと。宝塚の小学生兄弟二人が家出をしたとの報告があったと。次の日も帰らない。その次の日も。市長は心配でたまらなかったと。どこかの公園にいるのだろうか。橋の下なのか。一体、夜はどこで寝ているのかしらと。食べ物は? 心配でたまらない市長に、ある庁舎の方が来て来ていったのだそうです。「市長、大丈夫ですよ。あの二人は常習犯ですから」と。 それを聞いて市長はびっくりしたと。「常習犯だったら、なぜ大丈夫なのですか。何度も家を出るということは、その二人は
子宮頸がんの予防ワクチンの公費助成の状況です。これは、新聞報道に基づいて作ったものですので、これ以外にも助成しているところはあります。たとえば、私が個人的に知ったところでは、島根県のここに載っていない町では、中学生85人中84人がすでに一回目の接種を終えています。それは、新聞には報道はされていません。 前回の6月の時点での助成の状況から見ると、ずいぶん増えて来ました。今後、国が予算措置をしようとしていますので、それが実行されるともっと増えるでしょう。 国の助成は、「公費助成をしている地方自治体に助成する」というものです。おそらく、半額を国が持つということになるでしょう。それでも、自治体は、半額を自分の予算で出さなければならず、人数の多いところでは、結構大きな金額になってなかなかしんどいところです。また、議会などにこれまで述べたような論拠なく反対する人たちがいるところでは、さらにしんどいこと
私は副作用についても、以前の6月29日からのブログで書いていますが、それでも、もう一度。 子宮頸がんの予防ワクチンについて、これをうつと死ぬだの、不妊になるなどのデマがネットを中心に広まっています。それによって、うつのをためらう人がいるのは、悲しいことです。 これらのデマについて、丁寧に検証をして下さっているドクターのサイトを二つ紹介します。 このサイトは、東京大学医科学研究所付属病院の内科のドクターが書かれています。丁寧に書かれていますので、悩んでいる方には、ご一読をお勧めします。とくに、巷に広まっている副作用についても、丁寧に説明がしてあります。 こちらのサイトは、まだお若い?ドクターがとても丁寧に医療について語ってくださっているブログです。このブログの「予防注射のワクチンで不妊になるというトンでもなうわさ」というタイトルの上に続きのタイトルがあります。何回にも渡る力作です。是非、ご一
子宮頸がんの予防ワクチンに反対する人たちの、もっとも急進的な人たちは、「やっぱり」性教育に反対する人たちです。いわゆる「過激な性教育キャンペーン」で、様々な出来事をでっち上げ、捏造し、「性教育は若者をそそのかす」と、政治をも動かしてきた人たちです。 このワクチンについて私のブログにも様々な人のひどいコメントが寄せられました。その人たちが言っていることがみな同じです。団体で活動しているのでしょう。(私は、このような「うそ」のコメントは断じてアップしません。) このワクチンは、ペットを去勢するために作られた薬。これをうつことによって、死んでしまう、不妊になる、日本民族を滅ぼそうとする外国の勢力の陰謀である、と。でも、このワクチンが認可されたのは、世界の中で100番目なのです。ワクチンに関しては、日本は後進国なのですね。日本民族を滅ぼそうとする以前に、どんどん接種しているヨーロッパや、カナダ、ア
19日の私のブログのワクチン接種や公的補助に反対する人たちの論の中の2について。 HPVには様々な型があり、中でも発がん性HPVは沢山あります。ワクチンは、その中の16型と18型の抗体を作って感染を阻止しようというものです。 ここで、「抗体」について勉強しておかなくてはなりませんね。たとえば、インフルエンザや風疹など、ワクチンがあるウィルスの感染症は、罹ると自然に抗体ができますので、もしかかってしまった人は、ワクチンを接種しなくてもいいのです。 しかし、このHPVは、子宮頚部の上皮のみに感染し、抗体をほとんど作りません。作らないか、作ってもとても弱くてウィルスの感染を阻止するほどの免疫が出来ないのです。ですから、癌や前がん状態の治療をしたとしても、そのことで新たな感染を阻止してはくれないのです。パートナーがそのウィルスを持っていると、その彼女にまた繰り返しウィルスが入ってきて、また感染し、
パソコンの不具合、ほぼ徹夜で悪戦苦闘して、やっと回復しました。ご心配をおかけしました。 少し前ですが。9月5日日曜日、広島の産科婦人科学会がありました。性教協の夏期セミナーの反省会と重なったので、朝早く学会に参加。しばらく発表を聞いた後、反省会に間にあうように行って、その後また学会へと、行ったり来たりしました。 午後の特別講演をどうしても聞きたかったものですから。 国立大学の産婦人科の教授の講演です。「子宮頸がんの若年化ー産婦人科医だからこそできること」という教授の講演にしては珍しい演題でした。 確かに、子宮頸がんの患者さんは若年化しています。私のクリニックのデータでも、子宮頸がんの検診でクラスⅢa以上で精密検査を要する人は、二十代が一番多いのですね。 でも、大学の教授などえらい先生は、癌治療や、ワクチンの開発、接種などについてはとても熱心で、医師向けの講演をメインになさいます。でも、なか
子宮頸がんの予防ワクチンについて、私は6月29日から何日にも渡って述べています。それでも、あえてもう一度と思うのは、あまりにひどい誤解に基づいた、接種に反対する人たちがいることに、胸を痛めるからです。 昨日述べたような、不妊になるというような根拠のない一つの宗教がかった人たちのことは問題外として。 女性の解放運動に関わっているような方たちが反対するのに、びっくりしてます。その人たちの根拠は次のごとくです。 1. 子宮頸がんは、検診を受けることで、早期発見でき、完治するものである。したがって検診率を上げることに金や力を注ぐべきである。 2. すべての発がん性HPVが阻止できるわけではない。 3. 感染前に接種しないと意味がない。 4. したがって、接種するよりも性教育に力を入れるべきである。 一見もっともな意見のように見えますが、こういうのが一番疲れるのです。 1.子宮頸がんは確かに検診を受
今日から、診療再開です。きっと、猛烈に忙しくなるでしょう。ブログを書くのも、以前のように深夜か早朝になりそうです。今日は朝の内に。 この夏に学んだことの一つです。 これは、性教協の全国大会で買って帰ったパンフレットの一ページからです。「従軍慰安婦」のマップです。従軍慰安婦は知っていたようでも、こうして改めてマップを見てみると、その多さにぞっとして、本当に胸がつぶれそうです。 「慰安婦」と日本では言われているけれど、国連は早くから「性奴隷=Sexual Slavery」と表現しています。 日本軍の『慰安婦』にされたのは、現地の女性や捕虜収容所の女性たちも強制的にされています。現在分かっているだけでも、朝鮮・中国・台湾・フィリピン・インドネシア・マレーシア・東チモール・ベトナム・オランダ・フランス・アメリカ(グアム)・タイ・ビルマ・インド・ユーラシアン(欧亜混血)・日本など多くの女性たちが『慰
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