珈琲とモノクロ写真ローライコードはこれからクラシックカメラを何か一台買ってみたいという人にとって、大変良いカメラである。まず、値段が手頃である。4-5万円というコンパクトデジカメ並の金額で、昔のサラリーマンの月収3ヶ月分のカメラが買えてしまう。おまけにローライというのは、ライカ、ハッセルに並ぶ高級ブランドである。もっともこれが災いする側面もなくはない。そしてこれが最大の特徴であるが、今でも十分以上に実用に耐えるというところである。精密で滑らかな機械の操作感は大変に心地よく、6×6という大きいフィルムサイズによる高画質は普段使いなれた小さい35mm判の世界とは全く異なる正方形の緻密な世界を見せてくれる。蛇足であるが、ローライ二眼レフはレンズ交換が不可能なクローズド・システムであるため、ライカやハッセルに見られる交換レンズの泥沼に入りたくても入れない。もっとも、ローライコードを買っても、別のモ