サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
円安とは
moto-koukukanseikan.net
管制室の雰囲気を味わえる素晴らしい動画を見つけました。イギリスの航空管制を提供するNATSのYoutube公式チャンネルに、世界で有数の繁忙空港であるロンドンヒースロー空港の管制室を撮影した360度動画を紹介します。管制官の目線の先を見れば、どの航空機にどんな指示を出しているのか、臨場感を味わいながら見ることができます。 何を喋っているのか聞きながら書き起こしてみましたので、動画を見るときの参考にしてください。なお、ロンドンヒースロー空港の地上面レイアウトは、NATSの公式サイトから入手できるのでリンクを貼っておきます。このマップを見れば、管制塔内からどこが見えているのか、また、滑走路、誘導路の名称などが理解できます。 AERODROME CHART 管制官の交信内容 Speed-bird 530 surface wind 240 degrees at 14 knots cleared f
ふと気がつけば、このある航空管制官のブログを始めてから早3年が経ちました。当時、インターネットで調べてもあまり航空管制に関する情報が得られなかったため、自分で情報発信しようとブログを立ち上げたのですが、今では認知度もずいぶんと高まったように思います。 このブログをきっかけに著書を出版させて頂くことにもなりましたし、著書を出版したおかげで各方面から一緒に何かやりませんか、と声が掛かるようにもなりました。まだ公表できる段階ではありませんが着々とオフラインで積み上げている企画がありますので、今後ももと管制官の悪あがきにお付き合いください。 すでにご存知の方も多いとは思いますが、最近もっとも力を入れているのはYoutubeで航空管制ゲームの実況プレイ動画をアップすることです。題材は、Tower!3D Proというアメリカのゲームとこの業界では有名なぼくは航空管制官です。現役を離れて久しいですが、体
飛行機は目的地の空港に着陸するまで、いつの段階でも振り出しに戻る可能性がある乗り物です。滑走路から離陸する前の段階(ターミナルから滑走路まで走行しているとき)に引き返すことになれば、元々居た駐機場まで引き返します。しかし、離陸して空を飛んでしまってから引き返す場合は、 機体に不具合を生じたまま目的地まで行ったほうがいいのか あらかじめ飛行計画に記載していた代替空港に目的地を変更するのか いま飛行し […]… Continue Reading 航空管制官のマニュアルである管制方式基準については、すでに当ブログの航空管制官カテゴリーでイチから解説しておりますが、管制官は定型文だけで仕事ができるわけではありません。日々の空港の運用、航空機の飛行には、管制方式基準だけではカバーしきれない様々なシチュエーションがあります。管制官はそれぞれの場面に応じて柔軟にパイロットに指示を出さなければなりませんが
航空管制官の指示の内容をこのリスニング教材を使って、しばらくの間解説して行きたいと思います。 航空管制官を知るならまず通信を聞いてみるのが手っ取り早いです。こちらの音声はLiveATCという世界の空港の管制官とパイロットの無線通信が聞けるサイトの中から奇跡的に発見した、とても聞きやすくスタンダードな英語でやりとりをするニューヨーク国際空港(=ケネディタワー)の航空管制官とデルタ航空165便(= デルタ165)パイロットの無線通信です。 最初に呼び込んでくるパイロットはデルタ航空165便で、滑走路に向かって直進しながら降下(= 進入)しているところです。それに対して航空管制官はパイロットに着陸を許可しています。その後にパイロットは管制官に対して滑走路付近の風向きと風の速度について何度か尋ねています。結果、その到着機は進入を止めて着陸やり直しをするといって再度上昇して、また着陸しに空港へ戻って
航空管制官とパイロットの交信はいくらでもインターネット上で探して聞くことは出来ますが、航空英語を知らずに聞いても内容、状況はさっぱり掴めません。今回ご用意したYoutube動画は、無線交信の英語字幕だけでなく、空港のレイアウトマップや航空機の動きがCGで再現されていますので、初めて航空管制官の用語を聞く人も、行き詰まって落ち込み気味な訓練生や航空保安大学校の学生さんも、この航空無線を実例から学ぶ集中講座でライバルに差を付けよう 😛 カナダのトロント国際空港、滑走路誤進入の無線交信と3Dビジュアル 2016/7/28 SKV7667便(エンブラエル175型)はカナダのトロント空港(CYYZ)からアメリカのダラスフォートワース空港(KDFW)へ向かう出発便。相手機はエアカナダ航空062便(ボーイング787型)で、韓国のインチョン空港(RKSI)からトロント空港に到着するところ。SKV7667
航空無線でパイロットに指示する場合、まずその航空機に割り当てられた呼び名を前置します。管制官が無線送信した音声はその周波数帯にいるパイロット全員に聞こえますが、指示の対象を特定するため、最初にコールサイン(呼出符号)とフライトナンバー(飛行機のチケットに書かれている便名の番号と同じ)を合わせて言うことで、〇〇航空××便のパイロットへの指示である、との区別を付けています。 日本航空1便なら、旅客用チケットにはJL1または JL001といったふうに書かれていますが、管制官の使う記号で表すとJAL1です。JLを2レターコード、JALを3レターコードと言いますが、この場合のレターの意味は手紙ではなく文字なので、訳すなら正にそのまま2文字コード、3文字コードです。また、日本航空は一般的な呼び方としてJAL(ジャル)、Japan Airlines(ジャパンエアラインズ)等がありますが、航空無線で呼び出
航空無線で使用が義務付けられているアルファベット通話表は国際民間航空条約(シカゴ条約)に基づくものですが、そもそもは無線電話で通話する際にアルファベットの綴りを発音によらずとも誤解なく確実に伝えること、を目的としてアルファベット通話表は考案され、各業界で使用しやすい単語に派生しながらスタンダード化されて今の形となりました。
画期的な航空管制ゲームのTower!3Dを紹介します。日本には、ぼくは航空管制官というロングシリーズのヒットゲームがありますが、Tower!3Dはアメリカのソフトウェア会社feelThereが作った航空管制シミュレーションゲームで、航空管制官になりきってプレーしたい人には買わずにはいられない作品です。グラフィックは管制官が実際に使用しているシミュレーターよりも綺麗です。滑走路が複雑に配置された世界一の交通量を誇る空港から、航空管制の基礎を学ぶのに最適な小さい空港まで、たくさんの空港を選べる仕様になっています。現実の航空管制官は上からの命令で異動が決まりますが、このゲームでは自分の成長に合わせて自分が行きたい官署へ異動できます。 Tower!3Dの凄いところは、音声認識機能を使い喋った声を拾って、その通りに飛行機が動いてくれることです。従来は、パイロットは音声で呼び込んできますが、返答はマウ
航空管制官は声で喋ることだけが仕事かのように伝えてきましたが、ストリップ(英語で正式に言うとフライトプログレスストリップ)に記録を残すということは無線通信と同じくらい重要です。ストリップ、と言っても変な意味ではありませんので、wikipediaでストリップの意味を見て一般の認知度を確かめてみました。 ストリップ strip ・音に合わせて服を脱ぐ様(strip)、またはその様態を鑑賞すること。ときに鑑賞する場(striptease)を指す。 ・被覆電線の被覆を剥いで電線を剥き出しにする操作。 ・剥ぐための器具は、ワイヤストリッパーもしくは単にストリッパーと言う。 中略 ・印刷において、製版フィルムのミスを修正すること(ストリップ修正)。 ・牛肉の切り方。ストリップカット(細切り)。 ・航空交通管制を行う際に航空管制官が用いる、航行中または出発予定の航空機の情報を記した細長い紙。運航票。 ・
AIS JAPANの使い方をサンプル画像付きで分かりやすく紹介 航空路の話題を始めるときは決まって、「あなたは、空に道があることを知っていますか。」のようなくだりから始まりますが、一般の方だって飛行機乗ってるしそれは気がついているのでは、と思えてなりません。 タイトル写真はベルギーのブリュッセル郊外にある欧州航空航法安全機構(英語: European Organisation for the Safety of Air Navigation)の本部付近で撮影された飛行機雲の写真ですが、何らかの経路に沿って飛行機が直進しているということが良くわかります。 航空地図の名はエンルートチャート 航空機の飛行経路には名前が付けられています。A1(アルファワン)、B586(ブラボーファイブエイトシックス)のようにアルファベット1文字と続く1〜3ケタの数字で構成されており、これらの一般的な呼び名を航空路
基本的な英単語の中には一部、その意味や例文を一つ二つ見ただけでは分からない、英語ならではのニュアンスや使うシチュエーションがあります。航空管制用語には決められた定型文がありますが、それだけでパイロットとの意思疎通は出来ません。 また、聞き取りづらくて勘違いを産みそうな英語表現は航空無線で好ましくないということで、あらかじめ世界共通で下記の表にある単語と意味が正式な文書で定められています。 使いどころが分かりづらい点は補足をしていますので、スマートフォンの方は画面を横にして一度読んでみてください。
空港IoT SITAの空港ITトレンド調査報告2016、3年後の空港IoT Posted on 2016年11月15日 センサー、ウェアラブル、バーチャルリアリティなどを含むIoT技術は、空港機能の大部分をインターネットで繋げます。世界の航空会社の約25%がすでにIoTの導入を始めています。 旅行者は空港のIoT技術がゆっくりと浸透し慣れていく オンラインチェックインにより、チェックインカウンターで並ぶ必要がないことを旅行者が気がつくまで時間は掛かりませんでした。今後は、税関を抜けて飛行機の登場ゲートに着くと、搭乗者のスマートフォンに搭乗予定機の現在地や遅延の状況などがリアルタイムで表示されるようになります。空港の利用に慣れた旅行者は、空港に着いてから搭乗まで30分で移動できる可能性すら秘めています。 また、空港、航空会社はヒューマンエラーを防ぐ手段の一つとしても最新技術を導入します。搭乗
IoTとはインターネットがモノとモノを繋げることです。世界ではスマートエアポート化計画というのが着々と未来へ向けて進められています。空港の駐車場から飛行機への搭乗まで、スマートフォンや航空会社が提供する端末などを利用して、自動的に案内する仕組みです。そうは言っても、スーツケースがインターネットと繋がって何ができるのか。今日は最後にご紹介するRIMOWAのエレクトリックタグ搭載スーツケースを買ってもらう気満々で、スマートエアポートの利便性を含めてIoTが生活をどう変えるか解説していきます。 スマートエアポートが作る未来の海外旅行スタイル WEBチェックインを航空会社が取り入れてから数年が経過しました。海外旅行のときは空港に2時間前、という習慣は僕の中ではすでに崩れています。IoTを利用した未来のスマート空港における旅客機搭乗プロセスが、カタール航空制作の動画にまとめられているのでご覧ください
「あなたは何の仕事をしていますか」と尋ねて「空港で働いている」と聞くと、航空会社に携わる仕事を思い浮かべるのが一般的だろう。空港という場所があって航空会社がそこで航空機を運航していることは誰にも想像しやすい。パイロット、CA、整備士、チェックインカウンターのスタッフ、航空機周辺で様々な車両を用いて運航を支える仕事などもある。航空会社の利益は旅客が支払う航空券代金を原資に人件費、燃料代、機体や部品の […]… Continue Reading ふと気がつけば、このある航空管制官のブログを始めてから早3年が経ちました。当時、インターネットで調べてもあまり航空管制に関する情報が得られなかったため、自分で情報発信しようとブログを立ち上げたのですが、今では認知度もずいぶんと高まったように思います。 このブログをきっかけに著書を出版させて頂くことにもなりましたし、著書を出版したおかげで各方面から一緒に
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ある航空管制官のブログ|管制塔から見た世界を元管制官が解説』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く