サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
musica-terra.com
【インタビュー】イスラエルジャズを織り込む日本発の超絶ピアノトリオ、niskhaf 2022-01-15 2022-01-15 Interview, Israeli Jazz, Japan, Jazz, Music 2021, イスラエルジャズ, インタビュー, ジャズ, ドラムス, ピアノ, ピアノトリオ, ベース, 日本 イスラエルジャズにインスパイアされた日本のピアノトリオ、niskhaf(ニスカフ)が待望のデビューアルバム『thirst』をリリースした。 アルバムでは変拍子や中東音楽に影響を受けた旋律などイスラエルジャズの要素が特徴的な個性として強く現れている一方で、ヨーロッパのジャズ文化に通じる美しい叙情性や、ふとした瞬間に断片的に顔を覗かせる日本人らしい感性(ジブリなどの日本の映画音楽からの影響も少なからずありそう)も組み合わさった、緩急自在の素晴らしい演奏が次々と繰り出される
グローバル化の過渡期を象徴する金字塔的作品:文化的流浪の民・シュバ・サラン『Inglish』 2022-01-16 2022-01-16 Fusion, Indiana, Jazz, Music, Progressive Rock 2021, インド, ギター, ジャズ, ドラムス, フュージョン, プログレ Love2外交官の息子として異文化の中で育ったインド人ギタリスト、シュバ・サランNYを拠点に活動するインド人ギタリスト/作曲家、シュバ・サラン(Shubh Saran)の2枚目のフルアルバム『Inglish』(2021年)は、急速にグローバル化する社会の潮流とその中で起こる摩擦や対立、受容や融合といった複雑な糸玉同士のもつれを可視化したような驚異的な作品だ。 このアルバムを聴く上で、まずはインドの外交官の息子として生まれ育ったシュバ・サランの文化的な背景を知ることは欠かせない(予備知
【PLAYLIST】初めてには刺激が強すぎる“微分音ジャズ”の世界 2021-10-29 2023-09-12 Feature, Jazz, Middle Eastern, Music, Playlist ジャズ, プレイリスト 平均律に慣れすぎた耳を刺激する、微分音ジャズのプレイリスト私たちが普段耳にする音楽のほとんどは、西洋音楽の標準である「十二平均律」で作られています。 あまりにもそれが当たり前になりすぎていて、まるで十二平均律の音楽だけが世の中の音楽の全てであるかのように思えてしまいます。 しかし世界を見渡してみれば、十二平均律の範疇を外れる「微分音」を用いた魅力的な音楽やメロディーも実はたくさんあるのです。 今回は現代的で比較的聴きやすい、「ジャズ」と「微分音音楽」のハイブリッドな楽曲たちをSpotifyとApple Musicのプレイリストにまとめてみました。 普段は意識するこ
ムガームジャズの進化は止まらない。微分音ピアノ鳴り響くエティバル・アサドリ新譜 2021-10-09 2022-11-03 Azerbaijani Jazz, Jazz, Music 2021, アゼルバイジャン, ジャズ, ピアノ, ピアノトリオ, ムガームジャズ, ヴォーカル Love0アゼリ・ジャズのピアニスト、Etibar Asadli 新譜はズバリ『Mugham』現代ムガームジャズの第一人者、アゼルバイジャンのピアニスト/作曲家エティバル・アサドリ(Etibar Asadli)の2021年新譜タイトルは、ずばり『Mugham』。自ら調律したと思われるムガーム音律のピアノで今回も未知なる音楽の世界へと誘ってくれる。 バンドはピアノのエティバル・アサドリ以下、ベースにカナダ出身のクリス・ジェニングス(Chris Jennings)、ドラムスにイスラエル出身のオフリ・ネヘミヤ(Ofri
民族音楽のカオスな究極進化…ロシアの11人編成バンド「hodíla ízba」が凄まじい 2021-10-11 2021-10-11 Jazz, Music, Russia 2021, ジャズ, ポストロック, ロシア, ヴォーカル Love2民族音楽の究極進化…4人の女性ヴォーカル擁するhodíla ízbaロシアのジャズ周辺の音楽シーンが俄かに面白くなってきた。 4人の女性ヴォーカリストを擁するモスクワの11人組バンド、hodíla ízbaのデビュー作『Ходуном』はなかなか驚きに満ちた作品だ。歌詞の多くは何百年も前からロシア各地に伝わる伝承をベースにしている。彼らが伝えたいのは、伝統を継承していくことの重要性だ。 だが、ここにはメンバーの祖母世代が歌っていた曲が彼女らがかつて想像もしていなかった形で存在している。そこはかとなくカルトな匂いで、伝統を受け継いでいく方法として果たし
イスラエルジャズ要注目作!最狂カルテット率いるSax奏者シャハル・アムドール 2021-10-01 2021-09-30 Israeli Jazz, Jazz, Music 2020, イスラエル, イスラエルジャズ, ギター, サックス, ジャズ, ドラムス, ベース Love0サックス奏者Shahar Amdor、素晴らしいデビュー作イスラエル出身の若手サックス奏者シャハル・アムドール(Shahar Amdor)のデビュー作『Cassiopeia』は、ギターに若手No.1のニツァン・バール(Nitzan Bar)、シャハル同様にバークリーで学んだベーシストのナダフ・ラヴィ(Nadav Lavie)、ここ数年で頭角を表してきたドラマー、ニツァン・バーンバウム(Nitzan Birnbaum)という布陣で録音されたイスラエル・ジャズシーンの要注目作だ。 収録の7曲すべてがシャハル・アムドー
理不尽に命を奪われた女性ギタリストの遺志を受け継ぐ、タイス・ナシメントのソロ作 2021-09-13 2024-06-10 Brasil, Classical, Music 2021, ギター, クラシック, ブラジル, ブラジル音楽 Love0殺人事件の犠牲となった女性ギタリスト/研究者に捧げられたアルバムブラジル最南部リオグランデ・ド・スル出身の女性ギタリスト、タイス・ナシメント(Thais Nascimento)の2021年作『Expressivas – Mulheres Compositoras para Violão』はそのタイトルが示す通り、女性作曲家が書いたギター曲を表現力豊かに演奏したソロギター作品である。 そしてこのアルバムは、2017年に若干27歳の若さで元ボーイフレンドによって惨殺されてしまったマトグロッソ・ド・スルの才能溢れる女性ギタリスト、マヤラ・アマラウ(May
台湾原住民族出身のSSWイリー・カオルー、伝統文化と洗練が美しく響きあう新譜 2021-07-08 2022-10-01 Asia, Music, Pops 2021, SSW, アジア, ギター, ヴォーカル, 中国, 台湾 Love0ゆったりと時間が流れる、台湾のSSWイリー・カオルー新譜穏やかで心の落ち着く音楽を求めているなら、台湾の女性シンガーソングライター、イリー・カオルー(Ilid Kaolo, 以莉.高露, イリッ・カオロ)の2021年作『尋找你』は間違いないおすすめだ。彼女が弾くガットギターを中心に歌われる曲は素朴な台湾の伝統音楽の影響に、ボサノヴァやジャズのエッセンスをゆるくまぶしたような温かみがたっぷりと感じられるのが特長。おおらかなアミ語や中国語での歌唱も美しく、どこか懐かしさも感じさせる。 (1)「17歲的你」(17歳のあなた, Seventeen)は15歳の頃に年
パキスタン出身の女性SSW、ニューヨークから世界へ飛び立つ傑作新譜 2021-06-03 2022-01-08 Arabic, Folk, Jazz, Music 2021, SSW, サウジアラビア, ジャズ, パキスタン, フォーク, ヴォーカル Love2パキスタン出身の気鋭音楽家アルージ・アフタブの新譜パキスタン出身で現在はニューヨークを拠点に活動する歌手/作曲家アルージ・アフタブ(Arooj Aftab)の新譜『Vulture Prince』は、パキスタンの伝統音楽(ヒンドゥスターニー音楽)とジャズの平和的で穏やかなミックスが心地いい素晴らしい音楽作品だ。 スコットランド出身のハープ奏者マイーブ・ギルクライスト(Maeve Gilchrist)やブラジル出身のギター奏者バジ・アサド(Badi Assad)、ギリシャ出身のベース奏者ペトロス・クランパニス(Petros Klampa
コロナ禍で描く希望の音楽。ブラジル重鎮ピアニストと若手天才ギタリスト、初の共演作 2021-06-02 2023-09-27 Brasil, Jazz, Music 2021, ギター, ジャズ, ピアノ, ブラジル, ブラジル音楽 Love1ヒカルド・バセラール&カイナン・カヴァルカンチ、初の共演作ブラジルの重鎮ピアニスト/作曲家、ヒカルド・バセラール(Ricardo Bacelar)と若手ギタリストのカイナン・カヴァルカンチ(Cainã Cavalcante)の初の共作『Paracosmo』。 アルバムは美しい小鳥たちの囀りに導かれ、二人の故郷であるブラジル東部の伝統的なリズム、バイアォンを取り入れた(1)「Vila dos Pássaros」で幕を開ける。豊かなピアノとギターのハーモニー、踊り出したくなるような軽快なリズムが心地いい。ヒカルド・バセラールはピアノの他に多重録音でパーカ
【特集】クラシック音楽のジャズ・アップ おすすめ名盤9選 2021-05-21 2021-05-21 Classical, Feature, Jazz, Music クラシック, ジャズ, ピアノ, ピアノトリオ, ヨーロッパジャズ ジャズはあらゆるジャンルを飲み込んだ…勿論、クラシックも。20世紀初頭にアメリカ合衆国南部のニューオーリンズで発祥したとされるジャズという音楽は、当初は西洋クラシック音楽や黒人差別への抵抗という文化的な側面を持っていた。形式にとらわれず即興演奏を中心とした自由な音楽として急速に発展していったジャズは、時代が進むにつれその自由度の高さゆえに様々なジャンルの音楽を飲み込んでいき、それらの中には当然のように、当初はジャズの対極に位置付けられていた西洋クラシック音楽もあった。 クラシックのジャズ化の分野での先駆けとなったのがフランス出身のピアノ奏者ジャック・ルーシェだ
母親になったグレッチェン・パーラト、包容力と優しさに満ちた傑作新譜 2021-03-06 2021-03-07 Brasil, Jazz, Music 2021, アメリカ合衆国, ジャズ, ブラジル音楽, ヴォーカル Love0グレッチェン・パーラト新譜は「É Preciso Perdoar」で始まる米国のシンガー、グレッチェン・パーラト(Gretchen Parlato)の新譜『Flor』は(1)「É Preciso Perdoar(邦題:許してあげよう)」で幕を開ける。彼女は過去作でも南米、とりわけブラジルの音楽を好んで取り上げてきたが、この素晴らしい曲をアルバムの“顔”に持ってきてくれたのが個人的にはとても嬉しい驚きだった。 1976年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのグレッチェン・パーラトは、多感な十代前半の頃、母親のレコードを漁っていて偶然ジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツ
魂震わす低音、現代JAZZ屈指のベーシスト、ペトロス・クランパニス新譜 2021-03-01 2021-10-01 Jazz, Music 2021, ギリシャ, ジャズ, ベース, ヨーロッパ, ヨーロッパジャズ Love0魂を揺さぶる低音、ペトロス・クランパニスのソロ新譜ペトロス・クランパニス(Petros Klampanis)は間違いなく現代屈指のベーシストだ。高く評価された最初のラージアンサンブル作品『Chroma』をリリースした年でもある2017年、彼は“ルーフトップ・ストーリーズ(屋上の物語)”と呼ばれる一連のプロジェクトを開始した。これは公演で訪れた世界の都市の建物の屋上で、その土地に因んだ楽曲(オリジナルもあればカヴァーもある)をソロで演奏するというもので、彼が愛する音楽と旅行の最大の産物でもある。 その映像はYouTubeやFacebookにアップされ、卓越したベースの演
絶海の孤島のピアニスト、メディ・ジェルヴィル 驚異のマロヤ・ジャズ 2021-02-19 2022-01-15 Africa, Euro Jazz, Jazz, Latin Jazz, Music 2020, アフリカ音楽, ジャズ, ピアノ, フランス, ラテン, レユニオン Love1野性と洗練と併せ持つマロヤ・ジャズ。メディ・ジェルヴィルの音楽マダガスカル島から東へ800km、絶海の孤島レユニオン島出身のピアニスト/シンガー・ソング・ライター、メディ・ジェルヴィル(Meddy Gerville)の2020年作『Mon Maloya』は、彼の持ち味であるレユニオンの伝統音楽マロヤと、洗練されたジャズが見事に融合した傑作だ。 日本でも一部で話題となった前作『Tropical Rain』も相当にエッジの効いた作品だったが、今作はそれと比べるとサウンドは幾分まろやかになっている。これは前作の
イスラエル発のエチオジャズ楽団、濃密すぎるアフロ演歌ジャズで魅せる新作EP 2021-02-11 2021-02-11 Africa, Funk, Israeli Jazz, Jazz, Music 2021, アフリカ音楽, イスラエル, イスラエルジャズ, エチオジャズ, オルガン, ファンク, ロック Love0エチオジャズ11人組フードナ・オーケストラ、新作EPイスラエルのエチオジャズ・バンド、フードナ・オーケストラ(Hoodna Orchestra)の2021年新作EP『Alem Alem』がリリースされた。今作もエチオジャズ特有のいなたい五音音階が特徴的で、濃厚なグルーヴに酔いしれる好盤。 初のフルアルバムとなった2019年作『Ofel』はオリジナルの楽曲で構成されていたが、今作EPはエチオピアの著名な歌手のカヴァー曲集となっており、(1)(4)(5)がマフムード・アフメド(M
【楽器別】最新イスラエル・ジャズ アーティスト大名鑑 2021-01-11 2023-09-09 Feature, Israeli Jazz, Jazz, Music, Musical instrument イスラエル, イスラエルジャズ, ギター, サックス, トランペット, ドラムス, パーカッション, ピアノ, プログレ, ヴォーカル ピアノ(Piano)アナット・フォート(Anat Fort, 1970 – )テルアビブに生まれ、のちに米国でジャズを学んだ女性ピアニスト。 2007年にイスラエル人として初めてドイツの名門レーベルECMと契約し、アルバム『A Long Story』をリリースした。 ヨナタン・アヴィシャイ(Yonathan Avishai, 1977 – )フランスを拠点に活動するピアニストのヨナタン・アヴィシャイは若い頃の一時期を日本で過ごし、その経験が今日も彼の美
Música Terra 2020年 人気記事TOP10&もっと読んでほしかった記事12 2020-12-29 2021-11-19 Feature, Music 2020 2020年にもっとも読まれた記事は?未曾有の新型コロナ騒動の中で価値観の急激な転換を迫られた2020年。 音楽を取り巻く状況も大きく変化したのは、わざわざここで書くまでもありません。それでも音楽や芸術の火は消えなかったし、この状況下でも…、むしろこの状況下であるからこそ、人々は音楽や芸術に楽しみや癒しを求めた一年だったのではないでしょうか。 従来のライブコンサートという収入源を無くしてしまったミュージシャンを取り巻く状況はいまだに厳しいものがあり、ワクチンの開発・接種が一部地域では始まっているものの、この先どうなるのか、それはまだ希望的観測の域を超えません。手探りのオンラインライブも彼らの生活を支えるには充分なものでは
ハラナ奏者ラスト・ジェロニモ、HipHop前作から一転、ジャズ×民族音楽の新譜 2020-12-20 2023-09-17 Israeli Jazz, Jazz, Latin Jazz, Music, Spanish 2020, イスラエル, イスラエルジャズ, ギター, ジャズ, スペイン, ベース, メキシコ, ラテン Love0Sonexのハラナ奏者ラスト・ジェロニモ、新譜は多彩なゲストを迎えたジャズメキシコのハラナ奏者/マルチプレイヤー/作曲家/プロデューサーのラスト・ジェロニモ(Last Jerónimo)がメキシコやイスラエル、スペインの音楽家たちを迎え制作した2020年新譜『Jarana Ways』は、メキシコ・ベラクルス州の伝統音楽ソン・ハローチョとジャズが融合した個性的で洗練されたサウンドが印象的なラテン・ジャズロックの好盤だ。 本作はラスト・ジェロニモことジェロニモ(ヘ
80年の歴史を誇るBlue Note Records、初の南アフリカのアーティストがデビュー 2019-11-07 2020-02-25 Africa, Jazz, Music, News 2017, アフリカ, ジャズ, ピアノ, ラージアンサンブル, 南アフリカ Love0ブルーノート・デビューが決まった南アフリカのピアニストジャズの超名門レーベル、Blue Note Records の80年にわたる長い歴史の中で初めて、南アフリカのアーティストの音源がリリースされることになった。 ピアニストの名はンドゥドゥーゾ・マカティニ(Nduduzo Makhathini)。1982年生まれ。現在、南アフリカの若手ピアニストの中でもっとも注目されている存在らしい。 Pianist #NduduzoMakhathini becomes the 1st South African jazz arti
Música Terra が選ぶ 2020年ベストアルバムTOP10 2020-12-13 2022-12-29 Feature, Music 2020, アルゼンチン, アルメニア, イスラエル, ドイツ, ブラジル 第10位:Tia Amélia para Sempre / Hércules Gomes(ブラジル)ショーロ専門のピアニストとして近年注目されているブラジルのエルクレス・ゴメス(Hércules Gomes)。SNSでも頻繁に情報を発信するなど、その堅実なプレイスタイルからは連想しにくいですがフットワークは軽やか。そんな彼の2020年新作『Tia Amélia para Sempre』は知られざるショーロの女性作曲家チア・アメリアの楽曲集で、クラシックとブラジル音楽の絶妙な間の子であるショーロという音楽のシンプルな魅力にあらためて気づかせてくれました。
【特集】ストリーミングで聴く『澤野工房』 2020-11-03 2021-07-01 Euro Jazz, Feature, Jazz, Music, News ジャズ, ピアノ, ピアノトリオ, ヨーロッパ, ヨーロッパジャズ 澤野工房の想い出澤野工房という、インディーズのジャズレーベルをご存知だろうか。 澤野工房は大阪は通天閣のお膝元に構える老舗履物屋「さわの履物店」の4代目である澤野由明氏が設立したジャズレーベルで、1980年に弟の稔氏がフランスに移住したことをきっかけに、レコードの輸入をメインとした「澤野商会」を設立。1998年にフランスのSketchレーベルとの共同作業でCD制作に着手し、そのハズレなしの素晴らしいラインナップで2000年前後の大手CD屋の一角には澤野工房コーナーができるほどの大成功を収めたレーベルである。 彼らの姿勢は良い意味で愚直そのもので、モットーは「聴いて
【特集】イスラエル・ジャズの源流──音楽文化の発展を加速させた70年代のSSWたち 2020-09-20 2022-07-27 Feature, Israeli Jazz, Jazz, Music 1970s, 1980s, SSW, イスラエル, イスラエルジャズ, ヴォーカル Love0活況を極めるイスラエルのジャズとその周辺の音楽シーンを掘り下げていくと、彼らが影響を受けたイスラエルの音楽家として、70年代以降のシンガーソングライター(SSW)数人の名前が共通して挙げられていることに気付く。いずれも優れた鍵盤奏者であり、作・編曲家であり、そして魅力的な歌手だ。 これらの70〜80年代に活躍したイスラエルのSSWの楽曲は、曲名も歌詞もほとんどヘブライ語ばかりということもあり、これまで英語圏を通じてさえ情報を得ることが難しかったが、インターネットの発達やSNS等を通じたアーティスト自身の
超ハイクオリティ!新世代ネオソウル、Sample Kulture デビュー 2020-09-02 2020-09-02 Electronic, Music, Neo Soul, R&B 2020, R&B, アメリカ, アメリカ合衆国, キーボード, ジャズ, ネオソウル, ヴォーカル Love0ネオソウル最注目株、サンプル・カルチュアがデビューネオソウル系の新人ユニット、サンプル・カルチュア(Sample Kulture)のデビューアルバム『Upstairs Headroom』が俄かに注目を集めている。 ジャジーなキーボード/ピアノに、安定感のある女性ヴォーカル、タイトだが遊びのあるドラムとベースのグルーヴ、適度なエレクトロニック、そしてオリジナル楽曲の圧倒的クオリティ。間違いなく次世代の音楽シーンを担うユニットの登場だ。 元々はアンドリュー・ステファンによってインスト曲として書かれた(
ティグラン作品でお馴染み、アレニ・アグバビアン 深淵なるECMデビュー作 2020-08-26 2021-07-11 Armenia, Jazz, Music 2019, アメリカ合衆国, アルメニア音楽, ジャズ, スイス, パーカッション, ピアノ, ポストクラシカル, ヨーロッパジャズ, ヴォーカル Love0アルメニア系SSW、アレニ・アグバビアン ECMデビュー作『Bloom』アルメニアを代表するジャズピアニスト/作曲家のティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)の作品にヴォーカリストとして参加していることでも知られる作曲家/ピアニスト/シンガーのアレニ・アグバビアン(Areni Agbabian)のECMデビュー作『Bloom』。今作では共作者としてスイス・チューリッヒ出身のドラマー/パーカッショニストのニコラス・ストッカー(Nicolas Stocker)がクレ
ジャミロクワイの再来!? シカゴ発、現代最高のファンクバンドと、その音楽が目指す先にあるもの 2020-07-27 2020-07-27 Funk, Jazz, Music 2020, R&B, アメリカ合衆国, シリア, ソウル, ファンク, ヴォーカル Love0現代最強ファンクバンド、バースィル&ザ・スーパーナチュラルシカゴを拠点に活動するバンド、バースィル&ザ・スーパーナチュラルズ(Bassel & the Supernaturals)がストレートなファンクサウンドに乗せて歌うのは、愛と喪失、そしてシリアの現状について──。 3枚目のスタジオアルバムとなる新譜『Smoke & Mirrors』では、これまでよりもより重厚感を増したサウンドが最高に楽しい。重いグルーヴのドラムとベース、ロックの影響も色濃いギター、ジャジーなキーボードにツボを押さえた完璧なホーンセクション。バンドのフロ
タナ・アレクサ、女性としての生き様を歌う圧巻の新譜『Ona』 2020-05-06 2020-05-07 Jazz, Music, Pops 2020, アメリカ合衆国, クロアチア, ジャズ, ヴォーカル Love0女性として、一個人として強いメッセージを発するタナ・アレクサ新譜新世代のヴォーカリスト/作曲家、タナ・アレクサ(Thana Alexa)の2020年新譜『Ona』はセルビアの伝統的な歌をうたうコーラスグループ、Rosa Vocal Group をフィーチュアした東欧的な異色の11/16拍子の楽曲(1)「Ona」がいきなり衝撃的で、すぐに名盤と確信した。 アルバムタイトルの「Ona」とはクロアチア語で、「She」に該当する言葉とのこと。2017年にワシントンDCで開催された女性の権利に関するドナルド・トランプの態度への抗議を示す米国史上最大規模のデモ行進“Women’s Mar
ラージアンサンブルが奏でるジャズ×西洋古典音楽×中東音楽 2020-07-29 2020-07-29 Jazz, Music 2020, アメリカ, アメリカ合衆国, ジャズ, ピアノ, ヨルダン, 中東音楽 Love0ライアン・コーハン、7年ぶり新譜『Originations』世界中のリズムや音階を取り入れた独自のジャズを創り続けている米国シカゴ出身のピアニスト/作曲家、ライアン・コーハン(Ryan Cohan)の7年ぶり新譜『Originations』。ピアノ、ベース、ドラムス、中東の打楽器、管楽器、さらには弦楽四重奏という11人編成で緻密に演奏される魅惑の音楽だ。 ライアン・コーハンはこれまでも『African Flowers』(2010年)など民族的なテーマに焦点を当てた作品を生み出してきたが、今作は彼の父方のルーツでもある中東の音楽にぐっとフォーカスされたジャズが展開される。 美
EDM×ブラジル×アラビック!イスラエル最狂音楽家、BEMETがヤバすぎる! 2020-07-10 2021-01-11 Arabic, Electronic, Israeli Jazz, Music 2015, EDM, アラブ音楽, イスラエル, インド音楽, エレクトロニック, キーボード, ダンス音楽, ブラジル音楽, ヴォーカル, 中東音楽 Love1クセになりそうな最狂音楽、BEMETイスラエルのプロデューサー/作曲家/鍵盤奏者ホッド・モショノヴ(Hod Moshonov)の別名ユニット、BEMETは相当にクレイジーだ。 EDM、エレクトロポップ、バイレファンキ、レゲトン、インド音楽、アラビア音楽、ドラムンベース、ジャズ、ロックなどの影響がごちゃ混ぜになったジャンル特定不能なサウンドは聴く者を瞬く間に未知の世界に引き摺り込む。 いくつかのMVがYouTubeに公開されているが、
世界の度肝を抜いた驚異の奇才ベーシスト、アダム・ベン・エズラ 2020-07-01 2020-07-01 Israeli Jazz, Jazz, Music 2020, イスラエル, イスラエルジャズ, ジャズ, ベース, ヴォーカル Love1イスラエル発の奇才ベーシスト、Adam Ben Ezraイスラエル出身のアダム・ベン・エズラ(Adam Ben Ezra)は多彩な奏法を駆使する超絶ベーシストとして知られている。ダブルベース1本でメロディ、ベースライン、パーカッションパートを同時に演奏して見せた「Can’t Stop Running」の動画は世界中のベーシストを紹介するYouTubeチャンネル「BassTheWorld.com」で紹介され、300万回を超える再生回数を記録している。 多くの音楽ファン/ベースファンの度肝を抜いたアダム・ベン・エズラ「Can’t Stop Runnin
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ムジカテーハ - 音楽を、もっと。』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く