Amazonランキングで一位になったベストセラーのライトノベルだけを取り上げ、なぜ売れた(売れている)のかを作品論と顧客分析の双方向から解説した本。 ラノベの作品解説のところは文芸評論のようだし、顧客分析のところはビジネス書のようでもあるし、オタク論のところはサブカルチャー論でもあるような感じ。 一応男性向けと断ってあるけれど、漫画にしろラノベにしろ一般的にどどんと売れるのはほとんど男性向けだろうと思うのでその辺りの括りは別に気にならない。 けれど、ライトノベルを買う(読む)のがオタクであると言い切ってしまうのに、まずびっくりした。 オタクも世代によって性格が異なっていて、今のライトノベル購買層(十代かせいぜい二十代前半くらい)は非常に軽い広義なニュアンスでオタクという言葉を使うらしい〜と後述されるまで、なんだかもやもやしてしまった。 私が知るようなオタクとは異なり、この本で紹介される最も