1.背景 インターネットの普及に伴い、得意分野を生かした企業間の連携や、企業内でも部門間の業務システムの連動により、経営の意志決定速度を向上させたいというニーズが高まっている。その際、既存システムに対する変更をいかに少なくするかが、システム構築に当たっての課題の一つである。その解決策として、データを中心として既存システムを緩やかに統合することが注目されている。そして、ワークフローエンジンを中心としたワークフローシステム運用基盤は、その実現のための重要な構成要素と認識されている。 企業における「既存システムを連携させIT資産の高度活用を図りたい」という要求に対する、現状のワークフローシステム運用基盤の問題点は、以下の4点と考えている。 業務間連携を意識した商用製品は価格が高い。 比較的大規模なシステムを前提とする等、稼働環境が限定されている。 他企業とのシステム間あるいは将来導入するシステム