怖い話・怪談や不思議な話、風習、都市伝説など収集まとめ。 都道府県別カテゴリ化。長文多め。時々コラム。 以前書いた「クロ宗」。 このお話の恐らくのキッカケと思われる本が1957年(昭和32年)に出版された堀田善衛の『鬼無鬼島』です。 というわけで早速読んでみました。 旧字体で書かれているために読みづらかったですが、慣れてくると物語にぐんぐん引きこまれます。 めちゃくちゃ面白かったです。 で、多分今から本気で読もうとする人もいないと思いますので(旧字で大変ですし)、さくっと粗筋を書いておきます。 もしどうしても自分で読みたいなら、ここで閉じてください^^; 物語は鬼無鬼島と呼ばれる島が舞台になります。 ここには山部落と海部落という大きく2つの部落があり、互いの交流はほぼありません。 なぜなら、海部落の者にとっては山部落の者の因習がまことしやかに伝えられているから。 海部落の先祖は平家の落人と