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衆院選
nikoniko390831.hatenablog.com
お久しぶりです。因果です。 本を読んだり映画を観ていたりしていたら、いつの間にかVOCALOIDが遠ざかりつつあったので、急いで駆け寄りました。これはその駆け寄りの記録になります。4万字弱あるので好きなところだけ読んでいただければそれだけでもう十分です。 また、本記事はobscure.氏主催の #ボカロアドベントカレンダー2020 という企画の一環として執筆させていただいた。この企画が始まって以来、どの記事も興味深く拝読させていただいているが、どれもこれも会心の出来ばかりで私も頑張らなければという焦燥に駆られた。ぜひ他の記事も読んでいただきたいと思う。 adventar.org adventar.org それでは始めます。 はじめに VOCALOIDの全体性を試論するにあたって、リリックという問題は意外にも忌避されてきたように思う。サウンドや市井からの受容をめぐる問題意識は年を追うごとに豊
お久しぶりです。因果です。 突然だが、ボカロはダサい。 ちょっと言い過ぎたかもしれない。ニュアンスとしては「ボカロはダサい曲が多い」の方が近いかもしれない。 「ダサい」という言葉があまりにもバズワードすぎるのでここで本ブログにおける「ダサい」の定義を簡単にまとめておこう。以下の3点である。 ・高速BPM ・音が雑多すぎる ・歌詞が現実離れしすぎているor直接的すぎる 俗に「人気曲」と呼ばれているボカロ曲には以上の3点を見事に全て網羅しきっているものが多い。「ボカロって同じような曲ばっかじゃん?」といった内容の揶揄がよくぶつけられる理由もここにおるのではないかと私は考える。 しかしかといって私は決してそれらの曲が劣っているのだと言いたいわけではない。 今回私がこのような苛烈な言い方をしてまで伝えたいのは、上記の条件を満たす音楽を好まない人々、つまり一般的なボカロファンとは価値基準が異なる人々
あけましておめでとうございます、現存在の皆さん。因果です。 2017年のボカロシーンも本当にいろいろなことがありましたので、10選の紹介を交えつつ2017年という潮流を断片的に振り返ってみたいと思います。例によってものすごい長いので部屋の隅で三角座りをする以外やることがない時などにお読みいただけると幸いです。 ①光合成/こじろー 私が思うに、2017年は更にv flowerが成長を遂げた年であったと思う。 v flowerといえばそのハキハキとした発音。彼女のヒットこそが「歌詞が聞き取りにくいのがボカロ」という見解が今となってはいかにアナクロニズム甚だしい誤謬であるかを端的に示していると言っても過言ではない。 ではなぜ彼女は最近になって突如流行り始めたのか?これを単なる偶然、巡り合わせと結論付けることも可能かもしれないが、私はここにある仮説を見出している。 それは、彼女のヒットこそがボカロ
一口にボカロ趣味とはいっても、そこには様々な形態の沼がある。マジカルミライ等の公式ライブイベント沼、Project DIVA沼、エロ同人沼、クラブイベント沼、初音ミク存在論沼など挙げれば枚挙に暇がない。「そんな沼知らん」って?うん俺も。 そんな中で割と深い(と私が勝手に思っている)沼が「アルバム収集沼」である。私は一昨年あたりにうっかりこの沼に落ちたのだが、もがけばもがくほど足は底なしの泥の中へと引きずり込まれ、遂に所持アルバムは500枚を数えた。総額に関しては・・・聞くな。 しかしアルバム収集に関しては以下のような意見も多い。「え?ボカロなんてニコニコで無料で聴けるじゃん」と。いやはやごもっともである。だがしかし敬虔な、いや、狂信的なボカロ教徒の皆様なら理解してくださると思うが、ニコニコの音質にはどうしても限界があるのだ。せっかくの良曲も、高音域で音が割れてしまったり、ベースの音が均一化
2.これから さて、こともあろう1万字も費やしてボカロの歴史を追ったわけであるが、ここからはボカロシーンのこれからについて私なりの考察をしてみたいと思う。 まず、17年夏(現在)は、初音ミク発売からちょうど10年ということで、活動を実質休止していた多くのPが再度ボカロ曲を投稿したことが話題となっている。ハチの『砂の惑星』や www.nicovideo.jp wowakaの『アンノウン・マザーグース』 www.nicovideo.jp あたりは既に聴いた方も多いことだろう。 これらの動画に、「昔活躍した代表的Pがニコニコ動画に帰ってきた」という意味で「王の帰還」というタグが付いているところを何度か見たが、これらはむしろ、あくまで私見だが、「帰還」ではなく「餞別」なのではないかと感じる。ハチやwowakaは多分もうボカロ曲を投稿しないーーー少なくとも自身の活動のメインに初音ミクを置くことは、も
第5章~ボカロ衰退期~ はじめに断っておくが、私はこの時期(14年~15年)のことをボカロ衰退期などとは微塵も思っていない。衰退論が表面化したのは完全に某歌い手(以下ケツエメ)が「なぜボーカロイドは衰退したのか」などという犬も食わない糞動画をアップロードしたことが原因である。その分析は実に浅薄、主観的でエビデンスに欠ける。そもそも、ボカロ衰退論と銘打っている割にはケツエメ自身の歌い手としての立場(ボカロ曲に依拠しきっている状態)からのボカロ批判が主で、果てには「歌いたくなる曲がないのが悪い」「歌い手と組めば再生数は伸びる」などといった無礼極まりない物言いをかます傍若無人ぶりである。だがしかし彼の主張を実際の現状と錯覚するリスナーが多かったのも事実である。これについてはナナホシ管弦楽団が『初体験』 www.nicovideo.jp によって反論を述べている。現役のボカロPでさえ辟易するような
はじめに。初音ミク10周年おめでとうございます。私は君の歌う歌をただただ聴くことしかできませんけど、これからもよろしく願い致します。 さて本題。こうして初音ミクが多くの人間に祝福されながらめでたく10周年を迎えたということで、本文では「ボーカロイドのこれまでとこれから」と題して、今までボカロが歩んできた歴史とそれを取り巻く環境、そしてそれらから導き出されるボカロの未来像について、超音楽素人の立場から少し考察してみようと思います。少しとは言いましたが、かなり長くなってしまいました。天井のシミを数えること以外何もすることがないくらい暇な時にでもお読みください。 1.これまで 第1章~初音ミク黎明期~ 合成音声ライブラリ「初音ミク」は2007年8月31日に発売されるや否や、ニコニコ動画という伝播性と共有性を兼ね備えた最強の土壌の上でそのポテンシャルの高さを遺憾なく発揮し始めた。しかし最初期は単に
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