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僕は分野横断的に色々なことを調べるのが好きなので、色々な分野をつまみぐいして、レースやトレーニングに活かしているわけなのですが(というか、理解できないことはあまりやりたくないタイプ)その中でも今回はスポーツ心理学の話 今回の全日本選手権タイムトライアル並びにロードレースにおいて、メンタルの準備をしっかりしなくてはと例年にも増して思いました。というのも、全日本選手権前3週間ほどにあったTour of Japanの修善寺ステージで大失敗したという反省があります。最初のペースアップで乗り遅れ、いきなりグルペットに入ってしまい、ステージ順位も、総合も、チームとしての動きもできませんでした。その前日の富士山ステージでは全体で17位、脚力的にはどう考えても問題がないはずです。 何より衝撃だったのは、同様に乗り遅れていた新城さんが一回だけ前のグループがみえた瞬間に躊躇なく脚を使いながらブリッジしていき、
Tour of Japan第6ステージは日本で行われるヒルクライムレースで多分一番レベルが高いです。ステージレースの1日なので、それまでのステージで疲労していることを考慮に入れても、総合優勝のかかる重要なステージなので軒並み登れる選手は皆狙ってきます。 先日走ってきて全体で17位、日本人1位でコースレコード(41:45)でした。長い間森本さんの出した42分フラットぐらいの記録が破れなかったので、ようやく一歩進めたかなという気持ちがあります。初めて出た自転車のレースはヒルクライムだったので、少なくともあの日は日本人でヒルクライムが一番速かったなという感慨もあります。一方でまだまだ海外の選手に追いつけていない焦りもあります。 とはいえ、ようやく先頭が見える位置でかなりの時間を過ごすことができたので知見をパワー・ケイデンスデータと共に共有します 1.スタートはあたりまえですが速いです。しかし今回
10月5日は比較的平坦な第3ステージが用意された。前日にいきなり総合で決定的な動きが決まったために、リーダーチームもはっきりとして安定したレースとなるはずだ。ふりかえると、まあとりあえずレースは安定していた。安定していなかったのは僕である。 スタートラインまでは7人乗りのトヨタに例のごとくぎゅうぎゅう詰めで移動する。この国に来てから日本車の優秀さをあらためて実感する。スタート近辺はくねった一車線で、周囲はいまにもオランウータンが現れそうなほどうっそうとしている。道も荒く、しばしばオフロードになる。しかし運転手のブンガ氏(推定40)はまったく怯むことなく、エンジンの回転数3000以上を保って、軽快にコーナーリングを決めていく。スタートラインにつく頃には、まず車酔いやら移動の疲労を回復しないとしばらく動けない。 丘の上の原っぱがチームのパーキングである。サインのための公園のようなところでは、イ
30分間のレースのために、30分間一定ペースでの練習はほとんどの場合効果的とはいえません。実際のレースでは、タイムトライアルを除けば(コースによってはタイムトライアルも)、然るべきパワーの変動があり、各々の区間で特徴的な負荷のかかり方が存在するため、その特徴を捉えた足の使い方を練習しなくては、ゴールまでフレッシュな状態を保つことは難しいでしょう。 図中の二種類の線は、足の使い方を表す線です。Aは15分間一定の出力を出し続けています。それに対して、Bはやや低い出力を5分間保った後に、5分間やや高い出力を発揮し、その後やや低い出力に戻っています。レース中にAのパターンが現れることはほとんどなく、実際にはBのように特徴的な変動があることがほとんどです。この時、Aの練習ではなく、Bの中間の5分間を耐え切るための練習が重要になります。
普段から、練習・レース共にGarmin Edge 800Jを利用しています。昨年半ばから使い始めたのですが、画面表示するに関する考え方が固まって来ました。 まず、これが普段練習するときの基本画面。時間、速さ、距離、パワー、ケイデンス。800Jは画面が大きいので、五つの指標を表示しても見やすい。それぞれの要素に関して、必要なテーマをもって練習します。
2/21日付で発売された文藝春秋から出ている雑誌、「Number」に、珍しく国内のメディアがロードレースを取り上げる量としては破格の4ページという分量で記事が出ていた。しかし、そのタイトルは「堕ちた英雄 ランス・アームストロングの告白」というもので、ものすごく競技のネガティブイメージを広げるものである。筆者は及川彩子さんという、自転車以外の競技について多く書かれている方なので、現在のロードレースをどう分析するかについて注目していた。 記事としてはランス個人としての特異な性格にかなり重点が置かれていた(「ソシオパス」っていう人格障害のことを初めて知りました)けれども、UCIが腐っていたことに関してもさらっと触れている。結局USADAの徹頭徹尾まともな感覚がなければ、真実は明らかにならず、自浄作用が働いていなかったことがよくわかる。 そして、そういう自浄作用がうまく働いていないのは、結局のとこ
ツールド北海道2012が終了しました。結果は総合で2位、ステージ2で小集団スプリントから2位。優勝はニッポのリケーゼ選手。 まず、今年のレースはチームのパワーバランスがひずみすぎて、展開が特殊でした。スタートリストを眺めた瞬間に、きちんと力関係をはかっていけば、ニッポが勝つことが明々白々。純粋な力関係でいえば、そこまで断言できるレベル差がありました。ニッポは今回3名の外国人選手を入れてきました。バリアーニ選手、リケーゼ選手、カンパニャーロ選手。日本人は佐野選手と内間選手です。 率直にいって、同じ登り系の選手としてバリアーニ選手の力は僕や増田さん、譲さん、都貴さんなど国内一線で登る選手と比べても3枚ぐらい力が違う。TOJと熊野でみせつけられた力は度肝を抜かれるもので、ツアー・アルザスで一緒に走ったEndura Racingのジョナサン・ティエラン・ロック(今年プロツアーがひしめき合うツアー・
ツール・ド・おきなわでロードレースから引退してから、しばらく身辺整理をしたり、次のステップに備えて多様な人に話しを聞きにいったりしている。そんななか、『覚醒せよ、わが身体。─トライアスリートのエスノグラフィー』をこの9月に発刊された著者、八田氏から献本いただき、久しぶりにサイクリング以外のスポーツを描いた本をしっかりと読んだ。 筆者は東大の経済学部卒なので、大学では先輩にあたる。その後一般企業に勤めている中で「サイクリングが、トライアスロンというものが流行っているらしい」というちょっとスノッブな感じでサイクリングやトライアスロンに取り組み始めている。 このきっかけのところを下手に美化せずに俗物根性的に自転車を始めた様子や、なんなら著者が36歳のときに受けたマイルドなリストラ宣告を包み隠さず描写している(それどころか冒頭にインパクトのある形で書かれている)ところが、現場で受けた主観的な体験を
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