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買ってよかったもの
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朝刊(朝日8月5日)を開くと、「折々のことば」で鷲田清一が大澤真幸の「パッと言えてしまうようなことは大したことはないんです」という発言を紹介している。「大したことはない」という言い方に、パッと嫌な思い出が蘇り、パッと言ってみたくなった。 大澤氏が研究室の助手(今の助教)をながく勤めていた、私の大学院生時代は、教師学生、先輩後輩、仲間同士、互いに「大したはことない」と言い合うような、あまり居心地のよくない空間だった。その頂点に大澤氏がいて、そこから「侮蔑の滝」(サン=シモン公の言葉)ならぬ「『大したはことない』の滝」が流れ落ちていた。その最下流にいた私は、何とか「大したこと」を言えるようにならないと、就職できないし、一生この人たちに馬鹿にされて過ごすことになる、とビクビクしていたし、その逆に、自分より弱そうな誰かを「大したことはない」ということで、卑小な安心と快感を得ていた。 研究室の外に出
今朝11月14日の朝日新聞朝刊の中程に、2面を使った全面広告を三井造船が載せている。百周年で社名を変えるというのが趣旨だが、面白いことにいしいひさいちが四コマ漫画を特別寄稿している。朝日新聞朝刊の連載漫画『ののちゃん』の舞台が「たまのの市」で、お父さんの勤め先が造船所であることは、最近ひんぱんに描かれてきたが、この特別寄稿では、彼の一族が三井造船玉野造船所で働いていることを自ら明らかにしている。ファンには自明のことかもしれないが、私は今朝はじめて、ののちゃんが彼の自画像で、『ののちゃん』が彼の家族の物語であることを知った。『がんばれタブチ君!』以来、プライベートを明かすことが少なかった彼なのに、この寄稿では全面開放していることは、やはりこの国において家族の力には抗えないことを示しているのかもしれない。 記事の中心は「さかなクン」と社長の対談記事、聞き手は女性記者となれば完全にソフトなイメー
市野川容孝さんの『社会学』(岩波書店)の冒頭に、彼の師匠である吉田民人先生への熱烈なオマージュが記されている。市野川さんは吉田先生の学問領域を超えていく大きさを称賛していて、それはその通りで私も文句はないのだが、なぜそうだったかについては、ちょっと異論がある。それは再三述べている福武・日高の「正義の帝国」に関わっていると思うのだ。 私は吉田先生が嫌いだった(舩橋先生といい、好き嫌い多過ぎ!)。学部3年生の「社会学原論」(東大だけのヘンな講義)で、私は彼の話のどこが面白いのかさっぱり分からず、居眠りしていた。授業中学生に手を挙げさせるのが好きな吉田先生は、寝ていて手を挙げなかった私をにらんで、「僕の話が分からなかったのかな」と言われた。「つまらなくて寝ていました」とも言いにくい。また卒業式の謝恩会で、私が「僕は人の役に立つとうれしいので、そういう人生を歩みたい」と言ったら、吉田先生は怖い顔で
長年読んでくださった方々には大変申し訳ないのですが、このブログを閉じることにします。 大学情報センターの嫌がらせがやまず、とうとう所属学部事務課まで巻き込むことになってしまい、よい潮時だと思いました。 お付き合いくださいましたこと、心よりお礼申し上げます。 なお、フェイスブックやツィッターもやっておりますので、今後はそちらでお付き合いいただければ幸いです。
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