自分が唯一本気で吐き気がするほど嫌いなクソスノッブ野郎、デヴィッド・シルヴィアンが来日するらしい。それ自体は全くどうでもいい事なんだがその話を聞いてぼんやりと昔の出来事をを思い出したので書いておく事にする。 その頃自分は都内某所で友人数人と一軒家をシェアして暮らしていた。一緒に暮らすと言ってもそれぞれ仕事やバイトに忙しかったのでまともに顔を会わせるのは朝出かける時位。 それじゃああまりにもアレなんで、という事でたまに時間が合った時は駅前のオープンテラス・スタイルの洒落た焼き鳥屋でメシを食う事にしていた(もちろん椅子、テーブルは全てビールケース)。 ある日、その店で自分達の向かいに素敵なオーラを放つ人物が座った。 全身迷彩服にドレッドヘア、頭にはバンダナを巻き、ティアドロップのサングラス。腰に下げたベルトには無数のカセットテープが突き刺さっているというさっぱりルーツの解らない、と言うか全ての