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文献には残らないほど古い時代から、日本のあらゆる場所で、岩や石を祀る文化があったそうだ。今の宗教とは異なる、不思議な世界観を持つ「岩石信仰」の研究をしている吉川宗明氏にお話をお聞きした。 吉川宗明:「なぜ人は岩石に惹かれるのか」を歴史研究。 / 既刊『岩石を信仰していた日本人―石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究―』 /日本宗教民俗学会会員、文化地質研究会会員 Xアカウント:@megalithmury ↑吉川氏が運営する「石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究」は、膨大な岩石信仰についての情報が掲載されている。 岩石信仰に出会うまで。-吉川さんは、どうして岩石信仰について興味を持たれたんですか? 吉川:そもそもは中学校の図書館で出会った「失われたムー大陸」という本がきっかけだったんです(笑)。 -えぇ!?ムー大陸から? 吉川:ムー大陸を真面目に語っている一冊で、教科書
地質学の研究は、地球が歴史上何度もの大量絶滅を繰り返してきたことを明らかにしている。 近年、気候変動によって私たちの生活は変わり続けている。この時代、私たちが何をするべきなのか、磯﨑行雄氏にお聞きした。取材時は、非常に繊細な温暖化のお話をファクトと仮説を丁寧により分けながら、時にデータを元に丁寧に語っていただけた。ぜひ、最後までお読みになっていただきたい。 磯﨑行雄:理学博士。1978年大阪市立大学理学部卒業。山口大学助手、東京工業大学助教授を経て、2000-2021年 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻教授。2007年アメリカ地質学会フェロー、日本地質学会賞。2019年日本地球惑星科学連合フェロー。現在:東京大学名誉教授、大学院総合文化研究科特任研究員。磯﨑:チバニアンってご存知ですか? -チバニアン? 磯﨑:「国際標準模式地」と呼ばれる、ある地質時代を代表する模式的な地層が観察で
研究者の間で「プレダトリージャーナル」(=粗悪な学術誌)が問題になっている。一見、論文を発表する場である学術誌にまつわるマニアックな話題だが、アカデミアだけではなく私たちの社会にも繋がる大きな問題だそうだ。 どういった問題なのか、どのように向き合っていけるのか。研究者の井出和希氏にお話を伺った。 井出和希/大阪大学 感染症総合教育研究拠点/ELSIセンター 特任准教授 価値や価値観に関心を持ち、書き留める行為との関係や情報と社会の関わりを中心として研究や実践、対話を展開している。最近の具体的な対象は、プレプリントや粗悪な学術誌、プレスリリースから急速に発展している技術、倫理的消費とファッションの関係性まで散漫としている。Top Peer Reviewer Award 2019 in Cross-Field (世界上位1%, Web of Science)、Sony World Photog
最近注目されている「ELSI(エルシー)」をご存知だろうか?倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)のことだが、グローバルではこのELSIが企業にとってとても重視され始めている。自らも大手広告代理店の主任研究員としてデータビジネスに携わる傍ら、大阪大学大学院文学研究科や社会技術共創研究センター(ELSIセンター)の招聘教員を務める朱喜哲氏にこのELSIをきっかけに企業が持つべき倫理についてお話をお伺いした。 自身も企業活動を実践されながら、哲学者としての研究も続ける朱氏。自身も実践される上で、今企業と私たちに求められていることは一体なんなんだろうか? プロフィール 朱 喜哲(チュ・ヒチョル): 1985年、大阪府に生まれる。哲学者。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、広告代理店の主任研究員としてマーケティング・ア
EBPM=Evidence Based Policy Making(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)をご存知だろうか? 「証拠に基づく政策立案」と訳されるEBPMは、現在世界中の先進国が取り組み始めている。日本政府も、「政策立案をエピソード・ベースからエビデンス・ベースへ」というスローガン掲げEBPMへの取り組みを急ピッチで進めている真っ最中だ。 内閣府の該当ページを見ると「政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づくものとすること」とあるが、このEBPMとは一体どういうことなのか、岩手県立大学 総合政策学部 講師 にして「政策にエビデンスは必要なのか EBPMと政治のあいだ(ミネルヴァ書房)」の著者でもある杉谷和哉氏にお話をお伺いした。 プロフィール:杉谷 和哉(すぎたに・かずや)1990年大阪府に生まれる。公
「物性物理学」をご存知だろうか。今回インタビューをする、東京大学理学系研究科物理学専攻・助教の高三和晃氏は「物性物理学を知ることで、世界の見え方が変わる」と語る。量子力学や統計力学といった大学で学ぶ物理学を理解した上でようやくその面白さが分かるという難易度の高い学問だが、まさに私たちの日常と地続きの話であり、圧倒的な未来の話だ。 高三和晃:理論物理学者。専門は物性物理学。主に、非平衡状態の量子多体系に生じる「非平衡物質相」の研究に取り組んでいる。京都大学大学院にて博士号(理学)を取得後、カリフォルニア大学バークレー校での研究員を経て、2022年4月より東京大学大学院理学系研究科にて助教(現職)。また2022年10月より科学技術振興機構(JST)さきがけ研究者として、量子技術・量子コンピュータへの非平衡物質相の応用を目指す研究にも取り組む。 高三氏のTwitter:@takasan_san_
「プラグマティズム」という思想をご存知だろうか?プラグマティズムは、「実用主義/道具主義/実際主義」などと訳され、近代哲学の中でも特に注目され続けている思想ではあるものの…どうにもイメージが掴みにくく、きちんと説明できる人は少ないのではないだろうか。 Less is More.では2回目の登場となる哲学者・谷川嘉浩氏。今回は氏が専門としている「プラグマティズム」について詳しく聞いてみた。自身も哲学者であり、プラグマティストである谷川氏が、日々の中でどのようなことを考え実践しているのか、その一端にも触れられるかもしれない。 谷川嘉浩:博士(人間・環境学)。1990年生まれ。京都市立芸術大学美術学部デザイン科プロダクト・デザイン専攻特任講師。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。単著に『信仰と想像力の哲学』勁草書房。翻訳に、マーティン・ハマーズリー『質的社会調査のジレンマ』勁草書房
現在さまざまな問題の中心にあるエネルギー問題。こうしたエネルギー問題は選択肢も広範に渡る上、利権や地政学なども複雑に絡み合い、どこから考えるべきかよく分からない方も多いのではないか。 私たちが、もう一度エネルギー問題を正しく理解し、どのように参加すべきなのか、エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表・大場紀章氏にお話をお聞きした。 大場 紀章:エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表。 京都大学大学院博士後期課程(化学専攻)を単位取得退学後、技術系シンクタンクであるテクノバに入社。2015年に独立し、2021年ポスト石油戦略研究所を創設。エネルギー安全保障、次世代自動車、データサイエンスなどの分野で幅広く調査分析を行なっている。 エネルギー問題をどこから紐解くか。-現在、エネルギー問題と一口に言っても環境問題・気候変動問題など、複数の問題が複雑に語られています。どのように理解し
今、感度の高いビジネスパーソンはSFに夢中だ。6月2日に早川書房から発売された『SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略』は、ビジネスの世界を変えたといっても過言ではない。一部のギークに愛され続けたSFは、未来を描く手法として復権を果たし、現実的な手法として世界を変える。この書籍を監修した日本におけるSFプロトタイピングの中心人物・宮本道人氏。光栄なことに、当メディア「Less is More.by info Mart Corporation」が7月に主催する無料オンラインイベントへ特別講演していただく運びとなった。 宮本道人氏にSFプロトタイピングとは何かを改めてお話いただいた。イベント前にサブテキストとしてご一読いただければ幸いだ。 宮本道人:1989年生まれ、博士(理学、東京大学)。科学文化作家、応用文学者。筑波大学システム情報系研究員、株式会社ゼロアイデア代表取
菊池良という男を一言で語るのは難しい。「世界一即戦力な男」という企画で、就職活動をメディア化し、話題を作ったり、企業に所属しながら、良質なバズコンテンツの制作を手がけたり。はたまた、文豪の文体模写を手がけた書籍は17万部の大ヒット。飄々とした活動の中に、ひとつ共通するのは、どこかしらクスリと笑えるようなエッセンスや、バカバカしさ…「笑い」の要素があることではないか。 今、社会や企業と「笑い」の距離感について、菊池良氏はどのように考え、どのような未来を見ているのだろうか? 菊池良:1987年生まれ。フリーランスのライター・編集者。 学生時代に公開したWebサイト「世界一即戦力な男」がヒットし、書籍化、Webドラマ化される。株式会社LIGからヤフー株式会社へ転職し、現在は独立。著書に『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』シリーズ(計17万部)。小説幻冬にて「ニャタレー夫人の恋人」連
1990年代に全盛を極めたゲームセンター。30代以上の方は、きっと一度くらいは行ったことがあるだろう。近年、ゲームセンターに遊びに行っている人は、失礼ながらあまりいないかもしれない。その証拠に、現在のゲームセンターの店舗数は激減している。そんな、ゲームセンターが下火になってきた2006年にオープンした「ゲーセンミカド」をご存知だろうか?現在では高田馬場と池袋の2店舗を中心に、懐かしいゲーム、特にビデオゲームの数々を楽しめる。 ただ、このゲーセンミカドの凄いところは、オールドゲームのノスタルジーを武器に、動画配信・クラウドファウンディング・グッズ販売など、コロナ禍においてもポジティブで最新のアクションに溢れていること。そして、全国のゲームセンターファンに愛されていることだ。今まさに失われようとしているゲームセンターの希望となりうるゲーセンミカドの店長・池田稔氏にお話を聞いた。 池田 稔:19
SNSでは日々、ジェンダーにまつわるトピックが取り沙汰されている。反面、それらのトピックに対する判断材料や指針となる知識や教養が十分に広まっているとは言い難い。 個人のレベルでこういった状況がある以上、企業・組織としてもジェンダーにまつわる種々のアップデートが停滞を余儀なくされうる。迷えるリーダーたちはいかにして現在地を見定めて、最初の一歩を踏み出していくべきなのか。 そのヒントを探るべく、ジェンダーをはじめとしたソーシャルイシューについて執筆するライターのヒラギノ游ゴ氏にインタビューをおこなった。 ヒラギノ游ゴ:ライター 音楽 ジェンダー論 ポップカルチャー批評 平成の遺物収集 Twitterアカウント / https://twitter.com/1001second ジェンダーに理論として向き合うこと- 今日は、ジェンダーやフェミニズムにまつわる課題とどう向き合っていけばいいか、ヒント
タナカカツキ氏が提唱した「サ道」、そして「ととのう」という概念が登場した瞬間は、エキサイティングだった。得体の知れなかった感覚に名前がつくことで、私たちはサウナの新しい楽しみを知ることになり、産業としても一気に広がった。忘れ去れていた身体感覚を取り戻すように、年々加熱するサウナブーム。その核心にあるものは? そして「ととのう」の正体は? 医学的・脳科学的な見地からサウナを研究し、「医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?」をダイアモンド社から出版、「ととのう」を数値化するデバイス開発まで手がけている日本サウナ学会代表理事の加藤容崇氏に話を聞いた。 プロフィール:加藤容崇 (慶應義塾大学医学部腫瘍センター特任助教・日本サウナ学会代表理事・通称サウナ教授) 群馬県富岡市出身。北海道大学医学部医学科を経て、同大学院(病理学分野専攻)で医学博士号取得(テー
バイオハック、ストリートバイオ、キッチンバイオ…呼び方は様々であるが、今、高価な研究施設を必要とせず、自宅にてDIYでバイオの研究をするムーブメントが世界中で起きている。人工肉の生成から、コロナウイルスのPCR検査(!)まで、100円ショップやホームセンター、身の回りで手に入る安価なアイテムを駆使し、ハードルが高いと思われた遺伝子研究をする。その軽やかな姿勢は「バイオパンク」とも呼ばれている。バイオハッカージャパン主宰のふぇちゅいん氏に話を聞いてみた。きっと、バイオに対する既成概念が失われるはずだ。 ふぇちゅいん:理学博士。大企業・研究機関に頼らないバイオ研究を志すバイオハッカーとして、HPバイオハッカージャパンを運営。普段は会社員のため、顔出しNG。DIYバイオってなんだ? -DIYバイオ歴はどれくらいになるんですか? ふぇちゅいん:アメリカでDIYバイオが盛り上がり始めて「バイオパンク
世界が哲学に夢中だ。書店に行けば、ビジネス書にも自己啓発本にも、「哲学」という文字が踊る。特に日本では、90年代以降、いくつかの宗教的背景を帯びた事件をきっかけに、敬遠されていたように思える「哲学」。失われた20余年を経て、今、時代はなぜ哲学を求めているのだろう? 哲学だけでなく、宗教学、政治学、消費社会論、観光学、または教育学にも造詣が深い、哲学者・谷川嘉浩氏にインタビューした。 谷川嘉浩:博士(人間・環境学)。1990年生まれ、京都市在住の哲学者。専門は哲学だけでなく、観光学・教育学など多領域に渡る。京都市立芸術大学特任講師、京都大学大学院人間・環境学研究科人文学連携研究員、京都女子大学・近畿大学非常勤講師。著作に、戸田剛文編『今からはじめる哲学入門』京都大学出版会、『ユリイカ 総特集=梅原猛』青土社など。 哲学は、人類の問題解決に寄与してきた。ーそもそも、〈哲学〉とはどういう学問なの
コロナ禍において急速な展開をみせるリモート社会。その中で「ソーシャルディスタンス」は、新しい生活様式の規範となるばかりか、人と人との距離感や関係性まで再定義した。大きな変化を余儀なくされたのが、芸術をとりまく世界である。リモート社会において、アートから失われるもの、そして生まれるものとは何だろう? 緊急事態宣言下で、「ディスタンス・アートの創作論」を寄稿した科学文化作家の宮本道人氏に話を聞いた。 宮本道人:1989年東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。筑波大学システム情報系研究員、株式会社ゼロアイデア代表取締役。開かれた科学文化を作るべく研究・評論・創作。編著『プレイヤーはどこへ行くのか』、協力『シナリオのためのSF事典』など。人工知能学会誌にて原案漫画「教養知識としてのAI」連載中。日本バーチャルリアリティ学会誌にて対談「VRメディア評論」連載中。 コロナ禍
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