主に一側性難聴者をターゲットにしたモノラルミュージックプレーヤーアプリ「New Monaural」を今月にリリースしました。ステレオの楽曲をヘッドフォンの片側だけで聴いたとき、一般的なモノラルとは違うサウンドで音楽が楽しめるようにデザインされたものです。 クライアントワークと並行しながら個人プロジェクトとしてずっと進めてきたのですが、初期の企画から完成までに3年もかかってしまいました。長過ぎですね。 設計や開発はもちろん、「なぜモノラル再生なのか」「本当にそんなものが必要なのか」といった問いに対して、自分なりの答えを発見するのにも時間を要しました。リリースまでこぎつけられたのは、ユーザーインタビューなどから学びを得たことも非常に大きかったです。それくらい、コンセプト設計の詰めの部分でひたすらに悩みました。 ということで、今日はNew Monauralの背景にある、自分の考えを書きたいと思い