ニューヨークで電車に乗っていて感じたのだけど、こちらの人は席を詰めて座らない。なので座れるか座れないかの微妙な空間ができる。 そういうときわたしは「座りたいんですが」と言うのを若干躊躇してしまう。座りたくても我慢して「もっと詰めてよ」と心の中で思うだけの人もいるかもしれない。 けれどニューヨークの人たちは、座りたければ座りたいと言う。躊躇なく言う。そして言われた方もすぐに席を空ける。 彼らは、「したいことがあれば向こうから言うだろう」という考えなので、先回りして察知することは一切しない。座りたければ座るりたいと言うだろうから、空いている電車内で、誰かが座るスペースを空けるために、わざわざ隣の人に近づいて座ることはしない。 それは「優しくない」のではなく、「意思表示をすることが当たり前」という前提で彼らが考えているからだ。そういう文化なのだ。 彼らは、言いたいことを我慢して勝手に腹を立てる、