サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
災害への備え
note.com/tnishi1
幡野広志に会った後、僕にはもう一人どうしても会っておきたい人がいた。 それが、高願寺で安楽死について対談した、在欧州ジャーナリストの宮下洋一だ。 宮下は、吉田ユカがエントリーしようとして断られたスイスの自殺幇助団体・ライフサークルをはじめ、ヨーロッパやアメリカの安楽死事情を取材して『安楽死を遂げるまで』(小学館)という本にまとめて日本に紹介した方。最近は、神経難病を患った日本人がライフサークルで安楽死を遂げるまでを密着取材し、『安楽死を遂げた日本人』(小学館)という本を上梓して日本中に衝撃を与えた。 宮下は、安楽死で死に至るという方法自体は否定していないが、日本の文化の中でそれが性急に法制化されることに警鐘を鳴らし続けている。幡野とは別の考え方をもち、海外に暮らしながら取材を続けてきた宮下に、「安楽死制度があっても、それを使いたいと思う人をひとりでも減らしたい」という僕の考えを聞いてもらい
なんてタイムリーに、僕の専門分野に近いところに火種を投げているんだ…と感じ、こんなツイートをして霞が関に向かう(講演のついでに、炎上に対してご意見くださいと、先方から連絡も入る)。 ACPが誤った理解に立脚した形で啓発されていく。 医療者すら誤解して実践されている例もあり、海外のものをその文化の理解なしに制度だけを模倣する愚かさを痛感する。 — Dr.西智弘@リレーショナルアート「奢られる人奢る人」12/28 (@tonishi0610) November 25, 2019 その間にも、ポスターを批判する声が様々に集まってきて、整理するのに一苦労だったが、厚生労働省での講演を終えたのち、今回の担当の方へ僕が伝えたことは2点。 ①ACP(人生会議)の本質的な部分が誤解されたまま広まることは害が大きい ②あのデザインを病院を含む公共の場で見させられることで、いま闘病中の方の恐怖を煽ったり、遺族
「安楽死制度に賛成・反対という議論は、もう意味がないと思っているんですよ」 8月のある日、八重洲ブックセンターにて、幡野さんと対談を行った。 『がんを抱えて、自分らしく生きたい』刊行記念の対談だ。 八重洲ブックセンターには初めて足を踏み入れたのだが、入り口すぐのところに私と幡野さんの特設コーナーを作ってくれていてありがたかった。こういう細かい演出に心が温まる。 対談の会場は100名ほどのお客さんで超満員。 「対談って、この壁の前で待っている時が一番緊張しますよね」 と語る幡野さん。確かにそうだ。そして今日は打ち合わせもしていなかったのでなおさらだ。 「何から話しましょうかね」 「私の本の記念対談なんで、まずは幡野さんの感想からお聞きしましょうかね」 っていうゆるい感じでトークは始まった。 終末期鎮静前の10日間は無駄だったのか その中で、幡野さんの友達だったというある女性の話になった。 私
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『西智弘(Tomohiro Nishi)|note』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く