9(242)橋本治『明星特別編集 ぼくらのSEX』集英社、1993年。 橋本治先生の書き下ろし、某ブックオフで105円にて。 □ 人間ならば、心で考えて、頭で判断して、自分というものを受け入れてくれる自分だけのパートナーを、絶対に見つけることができる。それができないんだとしたら、それは考えが足りないだけ。それだけのことなんだ。自分が人間であれば、必ずそれに見合うだけのパートナーはいる。見つからないのは、「自分とはこういうもの、自分に見合うパートナーというのはこういうもの」と、かってにひとりで決めつけているから。それだけのことなんだ。 ■(21) □ 「SEXとは、他人とする幸福な行為である」——SEXっていうのはこの一言であらわされるものかもしれない。でもこの一言の核心を作るのは、こどもの時の“仲のいい友達とのふれあい”なんだっていうことは、しっかり胸の中に刻んでおいた方がいいと思うね。