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ご存じ尊大大王ルー・リード様のインタヴューである。96年9月某日(詳しい日は忘れた)、場所は帝国ホテル(だったと思う)。取材が正式に決まったのは、取材のわずか2時間前、そのうえ時間はたった20分しか与えられないという最悪の条件だった。おまけに前回の来日時に<インタヴュワーは2人だけ、それぞれ時間は上限が30分で、つまらなければその場で即打ちきり>などという、身も凍るような恐ろしい条件で取材に応じたという話を先に聞いていたから、期待や喜びよりも不安の方がはるかに大きかった。さらにクルマで向かったら渋滞に巻き込まれて指定の時間に遅刻してしまうという大失態までやらかしてしまったのである。幸いにも前のインタヴューが押していたので事なきを得たが、いま振り返っても身も毛がよだつ思いであった。 ところが実際に取材に臨んでみれば、よく喋ること喋ること。インタヴュー終了後、同席した編集者と、ありゃー単なる話
<2011 BEAT ALBUMS> 各誌・サイトの2011年ベスト・アルバムを集めてみました。リンク切れ、リンク間違い、ダブリ等ご指摘ください。 随時追加していきます。 なお小野島の個人ベストは、「ミュージックマガジン」1月号に掲載されています。 米エンタメ系サイトComplex 米音楽サイトConsequence of Sound 英音楽誌Rock Sound 米音楽サイトPitchfolk 米音楽サイトOne Thirty BPM オーストラリアのニュースサイトNews.com.au 米ラジオ局NPR 米音楽サイトSpinner 米音楽誌MAGNET クラブ系音楽サイトトHYPETRAK 音楽サイトPrefix 米音楽誌SPIN 音楽サイトAntiquiet 音楽配信サイトBleep ビルボード誌(今年最も売れたアルバム) 英音楽サイトGigwise TIME誌 ローリングストーン誌
先週土曜日(12日)のソウル・フラワ-・ユニオン@リキッドについて。素晴らしいライヴだったが、現状の限界も見えた気がした。、限界というよりは、現状の方向性で行く限りの功罪と言ったほうがいいかもしれない。脂ののりきったバンドの充実した演奏で、最高といえる内容だったとは思う。だがその一方で、どうも微妙な違和感を禁じ得なかった。なぜかといえば、あまりに女性客が少ないのだ。以前彼らのライヴを見たのがいつだったかはっきり覚えていないのだが、そのときと比べて明らかに少ない。女性客が減ったおかげで、会場は異様に男濃度が高い。 なぜなのか考えたのだが、要は今のソウルフラワーはほとんど100%「男性原理」で動いているからではないか。「男性原理」という言い方がきつすぎるというなら、今の彼らの音楽には、女性たちが入り込むような「余裕」「余白」といったものが少ない、と言ってもいいかもしれない。どこかで彼女たちを許
アベフトシが亡くなったらしい。ついさっき、所属事務所からのファックスで知った。7/22未明、急性硬膜外血腫のため。享年43歳。 去年の末、吉川晃司のライヴに客演で上京したときは元気だったはずだが……せっかくレコード会社の人に誘ってもらったのに、多忙にかまけて顔を出せなかったことを後悔している。 最後に会ったのは、コオロギのライヴ@ライジング・サンだったか。あれは何年前になるのか…… 何度も何度も取材したよ。ライヴも数え切れないほど見たよ。打ち上げでも飲んだくれたよ。ふだんは無愛想で、少し酒癖が悪くて、しかしギターの腕は掛け値なしに最高だった。リズム・ギタリストとしては、今でも日本で3本の指に入ると思ってる。 さぞかし無念だったろう。何もできなかったオレも悔しくて仕方ない。 いや、しかしこれはないわ。運命を呪うしかない……
はっぴいえんど:名盤「風街ろまん」出荷・販売停止 鈴木茂容疑者の逮捕で ギタリストの鈴木茂容疑者(57)が17日、大麻取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕されたことを受け、18日、鈴木容疑者がかつて所属していたロックバンド「はっぴいえんど」のオリジナルアルバム3作などの販売が停止になった。 ポニーキャニオンは18日に再発売を予定していたデビュー盤「はっぴいえんど」や「風街ろまん」の出荷、5月20日に発売予定だった「はっぴぃえんどLIVE ONSTAGE」の販売と、楽曲の配信を中止したことを明らかにした。また、キングレコードも3枚目のアルバム「HAPPY END」、「シングルスはっぴいえんど」など4作品を出荷停止。クラウンレコードは鈴木容疑者の個人名義作品のほか、細野さん、松任谷正隆さんらが参加した「ティン・パン・アレー」や、「鈴木茂&ハックルバック」名義の14枚の出荷停止を決めた。 同じ音楽
ザ・ポップ・グループの登場は、70年代末~80年代初頭のポスト・パンク期においてもっとも衝撃的な事件だった。そしてヴォーカリストであったマーク・スチュワートは、バンド解散後もレゲエ/ダブ、ファンク、ヒップホップ、テクノなど常に次代のビートと音楽メソッドを予見し続けた。プロデューサー/エンジニアのエイドリアン・シャーウッドとの気の遠くなるようなスタジオ作業の果てに産み落とされた80年代の諸作は、ロックの表現領域を大きく広げると同時に、パンクの成熟化のひとつの理想型を示すものだったと言える。言ってみれば、80年代以降のイギリスで、真の意味でのパンク・スピリットを持ち続けたアーティストは、マーク・スチュワートだけだったのだ。 このインタヴューは93年5月23日、初来日公演の合間におこなわれた。4枚目のアルバム『メタトロン』発表後のライヴだったが、ちょうどマークはテクノに急激に傾斜しつつあるときで
お客様各位 永らくCISCO RECORDSをご愛顧頂きありがとうございました。 CISCO RECORDSは平成20年10月31日をもって廃業いたしました。 突然の廃業にて今までご利用頂きましたお客様に多大なるご迷惑を お掛けします事、深くお詫び申し上げます。 長い間CISCO RECORDSを支えて下さった皆様に感謝と共に深く お詫び申し上げます。 株式会社シスコインタ-ナショナル 一週間ほど前からネット上ではすでに噂になっていたシスコ・レコードの廃業。とうとう公式サイトでも発表された。 去年の暮れに実店舗をすべて閉鎖し通販のみになったときからこの流れは当然予期されていたわけで、そのときと比べると比較的、冷静に受け止められているようだ。だがやはりぼくにとってはすごくショック。ある意味でシスコはぼくの音楽人生を支えてくれた存在だからだ。なにか自分の一部をもぎとられたような気さえ、している
音楽評論家・小野島 大の過去のテキストを掲載しています。インタビュー、評論、ライナー、エッセイなど。 原則として雑誌掲載時から3ヶ月、ライナーの場合、3年以上経過したものを載せています。単行本掲載のものは原則として除きます。 なにか問題があればご一報ください。 newswave on line (pesonal edition)はこちら。
歳をとれば、めでたい話よりも訃報のほうに多く接することになる だが自分より若い人が死ぬのはつらい 年寄りの方が先に死ぬのが自然の摂理というものなのに せめて、自分だけは世話になった先輩たちより先に逝かないようにしよう だから、これ読んでるオレより若い人は、オレより先に絶対に死ぬなよ!!! 彼とは、仕事よりもなによりも、福島競馬場に競馬旅行に行ったのが最高の思い出。 さようなら、上田現。
『レコードコレクターズ』誌の連続特集の80年代編。私も投票者のひとりとして参加しましたが、その個人ベスト25です。あれこれ考え込んでも完全に満足いくものなど選べるはずがないので、思いついたものを目をつぶって並べてみました。かなり適当なので、あまり突っ込まないでね(笑)。 1)Public Enemy / It Takes Millions of Nations To Hold Us Back 2)Discharge / Why 3)Public Image Ltd / Flowers of Romance 4)The Clash / Sandinista 5)Manuel Gottsching /E2-E4 6)The Pop Group / For How Much Longer Do We Dolerate the Mass Murder? 7)Talking Heads / Rema
3日前に音楽配信メモ経由で烏賀陽氏のメール文面を読んだときには、あまりにひどいやり口と憤激し、その怒りのままあれこれ書き殴ったわけですが、その後いろいろ情報が出て、情勢が変わってきました。なので前のエントリーに代わって、新しく現在の私の見解を書き留めておきます。 第一報の音楽配信メモ 烏賀陽氏の主張 オリコン側の言い分 サイゾーのコメント オリコン側は、烏賀陽氏の「オリコンはチャートの調査方法をほとんど開示していない」「予約枚数を算入している」という2点の発言に関して事実誤認であると主張し、それに基づく名誉毀損の賠償訴訟をおこしている。 正直、かなり痛いところをつかれた気がします。この2点が間違いなく事実であると証明しなければ、烏賀陽氏の全面勝訴はないわけですから。 しかしこの問題の最大の焦点が、オリコンという上場企業が、いち個人であるジャーナリストを相手に巨額の賠償訴訟を起こしたという一
シカゴ旅行記はまたいずれ。 さて、mixiでちょっと話題になっていた「90年代邦楽ベストディスク50」。原稿で行き詰まった現実逃避に、私家版を編んでみることにしました。最初は評論家らしく客観的に、と思いましたが、めんどくさくなり結局は好みで。けっこう重要なものが抜け落ちてる気もしますが、まあしょせん遊びということで。 ボアダムス / SUPER ae (98) フィッシュマンズ / 宇宙 日本 世田谷 (97) ブランキー・ジェット・シティ / BANG!(92) ヤマジカズヒデ / Sunday Pufface (91) 岡村靖幸 / 家庭教師 (90) 遠藤賢司 / 夢よ叫べ (96) 赤痢 / THREE (95) フリッパーズ・ギター / ヘッド博士の世界塔 (93) 想い出波止場 / VUOY (97) ザ・ゲロゲリゲゲゲ / パンクの鬼 (90) グラウンド・ゼロ / GROU
ミュージックマガジン97年9月号掲載。 さて、なにから書いていいものか。いま、7月28日月曜日の午後3時。フェスティヴァルが中止になって丸1日半がすぎた。 とにかくいろんなことがありすぎた。日曜日の夕方に帰宅したあと、編集部の野間くんから情報を聞き、主催者のスマッシュのホームページをチェックして、一般参加者の声を見て。疲労で頭がぼんやりしている。まだ考えがまとまらない。ひとまず思いつくままに今回のフェスティヴァルについて書いてみる。 スマッシュのホーム・ページに寄せられたスマッシュへの批判(全体の7割ぐらい)を総合すると、1)台風襲来という情報が事前にわかっていたにもかかわらず、その対策が不十分だった、2)場外駐車場および富士急河口湖駅と会場の間を往復するシャトルバスの運行が少なく、しかも大幅に遅れた、3)係員の数が少ない上に仕切りが悪く、対応に誠実さがなかった、という3点に集約される。
それにしても――と、フィッシュマンズの新作『8月の現状』を聴きながらつくづく思う。こんなユニークなバンドは世界中どこを探してもいない。しんしんと凪いだ静寂の中、なにげなく日常の色に溶け込みながら、次第に頭の中にパラノイアックな妄想が増殖していくような、四畳半のしなびた空気がいつのまにか幻覚にまみれた星屑が降り注ぐ宇宙空間に変容していくような、そんな音の造形はまさにフィッシュマンズでしかありえない。必要最低限にして十分な、音のない行間にこそニュアンスを感じさせる巧みなアレンジ、おかしみと哀しみとあきらめと喜びが入り混じった楽曲といった要素もさることながら、ぼくが強く惹かれるのは、聴き進むうち、身体中の感覚がどんどん鋭敏になっていくような音の粒立ちと、ざわざわと静かな水面にさざ波が立っていくような、胸騒ぎに似た空気感である。それは西洋的な物語性や論理性・合理性に依拠するようなものではなく、ある
最近ではヴィジュアル系のアーティストが中心になっていて、ギターウルフと電気グルーヴ関係が新譜を出すときぐらいしか書いてなかったけど、前身である「パチパチロックンロール」時代から10数年に渡って、つまり私がこの仕事を始めてからずっとお世話になり続けてきた雑誌です。だいぶ前から休刊の噂はあったけど、なんだかんだいって持ちこたえてきただけに、意外です。そして、本当に残念。音楽業界も出版業界も空前の不況期に突入して久しいけど、よくがんばったほうだと思います。 ブランキー、ミッシェル、電気、コーネリアス、スチャダラパー、ボアダムス、ポリシックス……ぼくにとって邦楽関係の主だった取材は、ほとんどこの雑誌でやらせてもらっていました。一言ではあらわせないぐらい、たくさんのいい思い出があります。歴代の編集者の人たち、とりわけ編集長の廣田喜久次さんには、ほんとうにお世話になりました。感謝の言葉もありません。
このエントリーからの続きです。mixiの日記に書いたことを少しアレンジしたものです。友人である津田大介さんのすすめで、ここに加筆訂正のうえ転載します。口調がぞんざいなのはご容赦を。 で、そのコメントを読んでちょっと気になったことがひとつ。みんな日記とかコメントで自分のことに言及するとき、必ず「自分語り」と注釈いれるわけですよ。まあそういいつつ、オレもその言葉を使うわけですが、なんかみんなの使い方みてると、自分語りなんかしちゃってみなさんのお目を汚してスイマセン、みたいなニュアンスを感じるんだけど違う?なんか、自分のこと話しちゃいけないみたいな、ミットモナイみたいな、そういうオブセッション。 オレはなんでそういうこと感じるのかわからない。たとえば、実際に対面しての会話で、相手の意向関係なく延々自分語りしてるのは、そりゃウザいですよ。相手の話す機会を奪ってるわけだから。コミュニケーションが成立
フィッシュマンズの故・佐藤伸治には2回だけ取材したことがあって、これは2回目のもの。98年6月12日、アルバム『8月の現状』発表時におこなわれた会話だ。非常に言葉すくななやりとりで、その場ではなかなか弾まない会話にインタビュアーとしての技量不足を嘆いたりもしたものだが、いま読み返してみればフィッシュマンズ及び佐藤伸治の音楽を理解する鍵が散りばめられていて、なかなか興味深い。なお所属事務所からの要望により、インタビュー完全版と、雑誌掲載記事(『マーキー』Vol.8)を併載するので、あわせてご覧ください。 (1998年6月12日・大橋ポリドール・レコードにて。『マーキー』vol.8の記事のためのインタビューの完全版) ――去年も野音でやってますけど、野外のコンサートというのは、佐藤さんにとって特別なものだったりするんですか。 「うん、ていうかライヴをやるということ自体、特別なものはありますけど
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