都市伝説としてのGorge。 アメリカ在住Gorge Clooney氏と日本のネットレーベルanan.si主催uccelli氏とのツルベEP、2012年が終わるその日にリリースされるこのEPは、そんな言葉をまさに体言する内容に仕上がった。 この音楽を形容する言葉はすべて陳腐だ。ストイックであり、雑食であり、おもちゃ箱をひっくり返したかようであり、ダンサブルであり、浮遊感があり、グリッチであり、感動的であり、無感情であり、ノイジーであり、そして結局のところ、そんな形容詞に何の意味もない。 K2とは何か。それは世界第二の標高を誇る山であり、登頂難易度は世界第一言われる山のピークであり、またはカトちゃんケンちゃんであるかもしれない。 ただタムの音がひたすらGorgeであることを証明するかのように鳴り続ける。 そしてGorgeであるかどうかすら無関心に音は鳴り続ける。 少なくとも、2012年12月