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買ってよかったもの
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FUJIFILM X-T20 / SHOOTING REPORT お待たせしました、フジフイルム「Xシリーズ」のミドルクラスに位置するX-T10の後継機となるX-T20の実写レビューです。センサー(APS-Cサイズ)は有効画素数1630万画素から2430万画素へと一気にアップした新開発のX-Trans CMOS IIIを採用し、画像処理エンジンには最新のX-Processor Proを搭載したX-T20。手っ取り早く言ってしまうと、先行してモデルチェンジとなったフラッグシップ機X-T2の軽量コンパクト化モデルです(X-T20:約333g、X-T2:約457g)。というのも、デジタルカメラの核心部ともいえる、センサーと画像処理エンジンがX-T2と同様。紡ぎだす画質に関してはシリーズ最高峰のものが担保され、さらには機動性にも優れるという魅力あるモデルなのです。軽快さに加え、連写性能は電子シャッ
フィルム撮影が愉しいのは分かっているけれど、現像した後のデジタル化を考えると二の足を踏んでしまう方も多いのではないでしょうか。ほんの一昔前までは、フィルムスキャナーやフラットベッドスキャナーなどが各社からラインナップされていました。そしてフィルムが次々と生産終了となる中でスキャナーたちも姿を消してゆき、今や新品で買えるものは数える程しかありません。しかし、まだ手はあります。お手持ちのデジカメで、フィルム自体を撮影してしまうのです。フィルム時代、デュープ(dupe)という手法がありました。duplication(複製)の略語で、フィルムの1コマをそのままマクロレンズで撮影し別のフィルムに焼き付けることで、同じコマを複製するというものです。もちろん全く同じ画質というわけにはいきませんが、貴重なスライドなどのバックアップとしても使われた方法です。これと同じことが、デジタルカメラではいとも簡単にで
TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 Model A025 [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ タムロンのフルサイズ向け大口径望遠ズームレンズのレビューをお届けします。こちらの「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 Model A025」は、Model A009の後継モデルとして今年、実に5年ぶりとなるリニューアルが行われました。発売から少々日が経っていることもあり、もうすでに実際に手にされたという方も多いことでしょう。本レンズの光学系は先代から一新され、超音波モーターにはリング型を採用し、高性能マイクロコンピューターを積み込むなど、どうやら単なるリニューアルのレベルではないことが伺えます。最短撮影距離は1.3mから0.95mへと短縮され、手ブレ補正効果はなんと5段
Nikon D850 / SHOOTING REPORT vol.1 vol.2 「鳴り物入りで登場する」とは、まさにこういうことを言うのでしょう。すべてのニコンユーザー待望のD850が9月8日、いよいよ発売されます。 まずパッと見のアウトラインから。D810ユーザーの同僚は、手にした瞬間「あ、ちょっと薄くなった」と言っていましたが、その通り。タテヨコの大きさはほぼ同じながら、厚みが3mm薄くなっています。わずか3mmとは言え、実際に持つとその違いをちゃんと感じ取るんですから、人間の手ってすごいですね。言い換えればその違いは大きいということ。実はD750から採用していたモノコックボディをD850ではやめているんですね。そうすると逆にボディは厚くなるのですが、逆に3mm薄くしてきたのはさすが。もちろんモノコックをやめたのはボディ剛性を高めるため。特に大口径の重いレンズをつけたり、さらに三脚に
FUJIFILM GFX 50S / SHOOTING REPORT 1週間前までフルサイズフラッグシップ機の試写をしていたせいか、パワー・ブースター・グリップを装着した中型ミラーレスカメラFUJIFILM GFX 50Sは、「これで中判デジタル?」と思えるほど、手にピタリと収まりました。43.8×32.9mm、有効画素数5140万画素と大型のCMOSセンサー(FUJIFILM G Format)を搭載し、歴史ある富士フイルムの画像設計技術が生み出す“写真画質”は、世界最高峰と言えるでしょう。また、大型センサーを搭載した本機でもフィルムシミュレーションは健在。フィルムを交換するような感覚でさまざまな色、階調の再現をカジュアルに楽しむことも可能となっています。さて、約10年前、筆者が初めての中判デジタルとしてPHASE ONE P25(デジタルカメラバック)を購入したのは、高画素数の必要に迫
FUJIFILM XF50mmF2 R WR [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ スタイリッシュなデザイン、タフネス設計で小型軽量、高速AFと高い光学性能。写真好きがニヤリとしてしまうシリーズも三本目となりました。35mm判換算で50mm相当の次は35mm相当と「順当に」展開してきたわけですから、次は中望遠、開放絞りはF2、画角は85mm相当で来るものと思っていました。そして放たれたのは「XF50mmF2 R WR」。F2は予想通りでしたが画角は76mm相当。カットボールのように手元でピッと変化して空振りした心境ですが、逆にこれは面白いぞと更に口元が緩みました。XマウントにはZEISS Touit 2.8/50Mという同焦点距離の等倍マクロレンズが存在するのですが、XF50mmF2 R WRはスナップやポートレートなどに使いた
FUJIFILM X-T2 / SHOOTING REPORT X-Pro系と並んでフジフイルム・Xシリーズのフラッグシップ機となるX-T系も第2世代となりました。今回はその「X-T2」の実写レビューをお届けします。発売からしばらく経っていますので、既にユーザーの方々が数多くの名作を生み出されていると思いますが、今回は私の愛機のレビューということでどうかご容赦ください。まずは先代X-T1から2年半を経て登場しましたX-T2についておさらいしてみましょう。大きなトピックとしては (1) X-Trans CMOSセンサーが16MPから24MPへアップ、(2) ボディサイズがわずかに大型化、(3) デュアルSDスロット搭載、(4) AFを含めた動作速度の大幅な向上…といったところでしょうか。細かなところをみれば、シャッター速度が1/4000秒から1/8000秒へ、コマ速が最高8コマ/秒から最高1
OLYMPUS Tough TG-5 / SHOOTING REPORT カメラというものは、その精密さが故に、過酷な状況下での使用には神経を使うのが 長年の常識でした。デジタルになって以来、防塵防滴のカメラも随分と増えてきましたが、それでも可能な限り濡らしたくないというのがカメラマンの人情というものです。今回ご紹介する「Olympus Tough TG-5」はそういった気遣いを全く必要としない「タフカメラ」の最新型で、はじめから悪条件での使用を前提に設計されています。新型が出る度に飛躍的な進化を遂げてきたToughシリーズはこのカテゴリーの牽引役であり、アウトドア派を中心に熱い支持を集めてきました。そして今回、新たに「フィールドセンサーシステム」を搭載。GPSセンサー、温度計センサー、気圧センサー、方位センサー(コンパス)により、様々なトラッキング情報を写真とリンクさせることができます。
SONY SEL1635GM FE 16-35mm F2.8 GM [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ 7月28日、ソニーから16-35mmのEマウント用広角ズームレンズが発売されましたのでレビューをお届けします。型名は「SEL1635GM」。そうです、「G Master」です。G Masterという名前を冠したレンズが発表されてちょっとした騒ぎになったのは、2016年のCP+でした。今回、この16-35mm F2.8と、同時に発売になった100-400mm F4.5-5.6が加わって、G Masterレンズはズーム/単焦点合わせて6本(いずれもEマウント)になりました。この100-400mmも、もちろんPYでレポートしているので併せてご覧ください。 「そもそもG Masterレンズって、それまでのGレンズと何が違うの?」とい
SONY SEL100400GM FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ 最新のα9をはじめとするフルサイズEマウントボディに装着できる、待望の超望遠ズームレンズの登場です。それまでのEマウント用ズームレンズはテレ端最長が300mm。そこからさらに寄り切れる「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」のリリースを心待ちにしていた方も多いことでしょう。風景撮影では大抵300mmもあれば十分ともいえますが、そこからプラス100mm望遠できるというのは、実際にフィールドへ出たときに大変心強いスペック。もちろん手ブレ補正機構も備え、重さは三脚座を外すと1395g。軽量なEマウントボディとのバランスは抜群で、手持ちでブンブン振り回わせてしまいますよ(笑)。的確かつ機敏
カテゴリー:風景 | ポートレート | スタジオワーク | レース | スナップ 前回、OM-D E-M1 MarkIIを風景撮影に持ち出してみましたが、今回はポートレートです。ポートレートを嗜好する写真ファンは多く、また写真と言えば・・と思い浮かべれば、当然のように挙げられる撮影ジャンルの1つだろうと思います。またグラビア的な手の込んだカットは撮らないにしても、どんな写真ファンの方でも人を撮る機会は多々あるのではないでしょうか。 ポートレートといえば大口径中望遠単焦点レンズなどを想像します。そして大きな玉ボケに、綺麗な背景。なんとなくフォーサーズのようなサイズのセンサーだと「ポートレートってどうなんだろう?」そんな漠然とした疑念を持つ方も居るかもしません。結論から端的に言うと、ポートレートを主戦場とするプロフェッショナルで、OM-Dをメインカメラとするユーザが多数居ます。今回のテストはこ
Nikon AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ ニコンから7月28日に発売された「AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR」のシューティングリポートをお届けします。ニッコールのフルサイズ用70-300mmズームレンズというと、「AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED」がありますが、今回レビューするレンズは「AF-P」の名前が示す通り、AFの駆動にステッピングモーターを採用したもの。またF4.5-5.6という開放値こそ同じですが、レンズ構成は別物の新設計です。このAFについては実際に撮影したZ IIが詳しくレポートしているので、ここでは簡単にその他のアウトラインを。大き
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ SIGMA Contemporaryラインから、また意欲作が登場しました。オフィシャルサイトを見ると、「小型軽量ボディと最高のパフォーマンスを両立」とあり、さらに読み進めると「ライト・バズーカ」との呼称まで。なんだか非常に気合の入ったレンズのようです。今回テストしたのは、フルサイズ対応、キヤノンEFマウント用の「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」。基本的なスペックを頭に入れて、まずはボディに装着してみたところ、確かに400mmクラスのズームレンズとは思えないほど小型軽量です。三脚座すら見当たりません。本レンズをContemporaryラインでリリースしたメーカーの意
カテゴリー:風景 | ポートレート | スタジオワーク | レース | スナップ スタジオワークに、OM-D E-M1 Mark IIを持ち込んでみました。このレポートはいつもの編集部員ではなく、ゲストのクワイケイイチさんにレポートをお願いしました。クワイさんはハーレーダビッドソンのカスタムショップを主宰し、カスタムが完了した車両を日々撮影しています。なかなか専用のスタジオを作ってまで自ら撮影を行うなんてショップはないでしょう。業務の必要に迫られてスタジオを設立されたわけですが、その原動力は元々がかなりの写真・カメラファンであるということだと思います。今回のテストをクワイさんにお願いした理由は、日頃35mmフルサイズのセンサーを搭載したカメラでスタジオワークを行われていて、マイクロフォーサーズ機を使用した経験がないこと、そしてフォトヨドバシのムック本(キヤノン版)にモデルとしてご登場いただ
LEICA TL2 | SHOOTING REPORT ライカのAPS-Cサイズセンサー搭載ミラーレスカメラが2世代目に。LEICA TL2の登場です。実にライカらしいデザインで、背面にボタンは一切無し。このあたり初代と変わりがありません。フィルム時代のカメラとはイメージャーが違うわけで、なにもフィルムカメラ時代のようなカッコをしてなくてもよいわけで、そんな意味で割り切って自由、そして尖っています。センサーが先代より画素数積み増しとなり、有効2,424万画素となりました。なお高感度側も最高ISO 50000まで上がりました。その他、4K動画撮影と120fpsハイスピード撮影に新規に対応し、起動時間短縮やAF速度の向上、ボディ全体のレスポンス向上と、全方位に手が入ったアップデートとなりました。うれしいのが、USB(Type-C)端子が搭載されたことで、USB充電に対応したことです。これ、出先
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / LONG TERM REPORT 「E-M1 Mark II で到達した世界」 E-M1 Mark II を各撮影分野でテスト&レポート、連載特集。 ミラーレス・フラッグシップの真価を探る。 誇らしい思いではないだろうか。そして「ようやく・・」といった心持ちではないだろうか。OM-D E-M1 Mark IIのプレスリリースを読み、開発に携わった皆さんを思い浮かべた印象でした。「フォーサーズ」の第一弾であるOLYMPUS E-1から数えて約13年、OM-D E-M1 Mark IIはオリンパスのカメラ作りにおいて、1つの到達点を迎えたのではないかと感じます。画質・スピード・バランスと、オリンパスが思い描くデジタルカメラシステムに辿り着いたのではないかと。プロフェッショナルユースに応えるシステムとして従来当たり前とされてきたものを「格段
SONY SEL1224G FE 12-24mm F4 G vol.1 vol.2 [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ 実は12mmという焦点距離、Eマウントレンズとしては最広角。もっと広角側があれば…とお嘆きだったαシリーズユーザーは少なくないでしょう。この超広角から、日常的にも使いやすい24mmまでをカバーする広角ズームレンズ、SEL1224G FE 12-24mm F4 Gが新たにラインナップされました。本レンズはコンパクトなフルサイズミラーレス機α9、α7IIシリーズとのマッチングもよく、質量は565g。新しい光学設計で鏡胴の短縮化を実現し、レンズ長は117.4mm。“超広角ズームは大きい”というイメージを覆す、非常に携行性、機動力の高い一本に仕上がっています。フルサイズ対応のFEレンズですが、APS-C機に装着すると
SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ シグマがレンズラインアップを3つのカテゴリに分類すると発表して3年近く経ちました。Artラインの「F2.8 大口径標準ズーム」の登場です。まさに満を持しての登場。昨今のデジタルカメラシーンでは、高画素化やローパスレスセンサー搭載機の増加など、レンズに求められるものは年々厳しくなってきています。そこでシグマは大口径標準ズームを最適化してきました。光学系を一新し、手ブレ補正機構「OS」を搭載。大口径標準ズームは、ズーム倍率が高いうえに大口径ということもあり設計の難易度が高いそうです。加えて手ブレ補正機構まで実装するとなると、ただでさえレンズが肥大化しそうなものです。持ち出すには億劫になるサイズのものが多い中、手渡されたレンズは
PYライティングノート Vol.1 カメラ好きの机 インターネットの検索で「ライティング」と入れてみると、文章の書き方(writing)の項目がずらっと並びます。確かに文章を書くことは一般的ですが、写真でライティング(lighting)をやってみようと思う人は少ないかもしれません。ライティングというと「そこまで大げさにやらなくても」「機材がない」「やり方がわからない」とほとんどの方は思っているのではないでしょうか。実はそんなことはなく思ったより身近なもので簡単にできるのです。 PYではライティングをもっと身近に感じていただこうと思い、新しいコラム「ライティングノート」を始めます。担当はPY撮影ノートと同じA.Inden。得意技は「周りにあるものは何でも使う」です。梅雨入り宣言と同時に始まるこのコラム、「外に出られないから」なんて言う安易な発想では決してありませんから。 ( 写真 / 文
TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD Model A030 [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ タムロンからフルサイズデジタル一眼レフカメラ対応の望遠ズームレンズ「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD Model A030」が登場しました。創業60周年記念モデルの一本として2010年に発売された「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD Model A005」をリニューアルした製品で、シックで上品な印象になった外観デザインをはじめ、制御回路とアルゴリズムの改善によるAFの向上や手ブレ補正機能の向上、そしてレンズ最前面には新たに防汚コートが採用されました。撮影最短距離はズーム域全域で1.5m、撮影倍率は1:4(300mm時、最短撮影距離1.5m)。ニコン
VOL.01 PROLOGUE 「空からスナップやってみたい」 ・・・という、理由だけでドローンいきなり2台買ってしまった。 こんにちは、PY編集部のKです。「ドローンがなにやら凄いらしい」とは流行に疎い筆者でもさすがに耳にしていたのですが、さして興味がありませんでした。なぜなら映像の世界はさっぱりわからないからです。ただラジコンは大好き。そう、あるときふとドローンがラジコンに見えたのです。そうなるとわかりやすいもので物欲がムクムクと。ラジコン好きといっても特にみなさんに語れるようなものではなく、小さい頃からの憧れで大人になってからようやく買うことができて楽しんでるといった程度です。その程度の私でも空飛ぶ系のラジコンは恐ろしく難しいということぐらいは知っています。しかしドローンについて調べてみると本当に呆気なく飛んでるのです、笑えるほどに。自分にも飛ばせそうだ!これは試してみなければなるま
PY編集部Kです。カメラ・写真の話を中心としつつも、その他の話も含めてわりと制約を設けずに、ざっくばらんにその都度お伝えしたいことをお届けしたいと思います。不定期の更新となりますが、1つの大枠のテーマを何本かの記事でお届けする体裁です。よければお付き合いいただければ幸いです。 報道ジャーナリストに憧れた、幼少期 田舎ランキングがあるなら間違いなくチャンピオン級の村で育ち、厳格な祖父母と一緒に暮らしていた幼少期。そんな環境なせいか、周りの子とは少し変わったところが多かったかもしれません。たとえばテレビでアニメや歌番組を見た記憶は殆どありません(除く、のど自慢)。見る番組と言えば報道番組、ドキュメンタリー、時代劇。家には雑誌もなく、あるとすれば新聞。田舎はのどかすぎて、することがありません。最初は4コマ漫画を読むのみでしたが、いつしか隅から隅まで全面を読破するようになりました。そのような経緯で
Canon EOS-1D X Mark II / SHOOTING REPORT ミラーレスカメラの隆盛を受けて、デジタル一眼レフカメラが少々押され気味なのかと感じる方も多いかもしれません。しかし結果を残すことが大前提のプロの現場では、デジタル一眼レフはやはり頼りになる機材なのです。交換レンズの豊富さ、フィルム時代から培われてきたシステムとしての歴史、積み上げられた信頼と実績、それらは一朝一夕で成し得るものではありません。ミラーレスカメラは、システムとしてみても随分充実してきました。しかし、まだまだ伸び代のあるこれからのシステムです。私たちはいま、様々な選択肢が目の前に並べられ、本当に佳い時代に身を置いているのかもしれません。さて、メーカーを語る上でその機材だけ切り取って語られても文句の言えないフラッグシップ、EOS-1D X Mark Ⅱの登場です。モデルの性格上、撮り手のニーズを汲みと
SONY α9 / SHOOTING REPORT α9といえば、ミノルタ時代のフラッグシップとして冠された称号でした(※ミノルタα-9、ハイフンが入るのが正式名称)。1998年登場、シャッター最高速は1/12000を誇り、なによりも感銘を受けたのは圧倒的にクリアで見やすいファインダーでした。アキュートマットというスクリーンが搭載されていたのですが、明るくピントの山が掴みやすいのです。実はこのスクリーン、ハッセルブラッドVシリーズで後期のモデルに搭載されていたほどです。ミノルタα-9は、撮り手が求める気持ちよさにコストのかけられた名機と呼ぶに相応しいカメラでした。 さて、その称号を引き継いでいるのか否か、ともかく「SONY α9」の登場です。ソニーがミラーレスカメラの死角を本気で潰しに来たカメラ、そんな印象です。なにもこれまでが本気でなかったわけでは当然ありません。新設計、有効画素数240
PY撮影ノート Vol.18 RAW現像で味付けを 写真表現に行き詰まってくると、何か抜け出す方法はないかと考えを巡らせる。写真集や絵画を眺めてみたり、カメラのシーンセレクトを分析したり、「藁にもすがる思い」でレンズの味を利用したりと。そんなあがきをPY撮影ノートでは紹介してきました。そんなあがきのひとつに「RAW現像」という“禁断”の方法があります。あえて“禁断”という言葉を使ったのは、現像に頼りすぎると「後でなんとかなるさ」と撮影時に何も考えなくなってくるからです。「考えなくてもいいのでは」という意見もあるかと思いますが、撮影時に仕上がりのイメージを思い描き撮影方法(セッティング)を考えることは、写真を楽しむ大事な要素ではないでしょうか。 今回の撮影ノートは「RAW現像」を撮影後に写真を作り込む方法と位置づけるのではなく、写真の味付けのためのひとつのツールとして考えてみます。 ( 写真
TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD Model B023 [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ 広い焦点域をカバーするシステムを組む時に核となるのがズームレンズです。最近では高性能な高倍率ズームも出てきていますが、それでもカバーしきれないのが超広角域。今回ご紹介する「TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD Model B023」は、キヤノンのAPS-C型センサー搭載の一眼レフカメラに対応し、35mm判換算で約16-37mm相当という幅広い領域をカバーします。同じ焦点域の前モデル「SP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF] Model B001」の光学系を刷新した上に、手ブレ補正機構「VC」やAFをスムー
Carl Zeiss Batis 2.8/135 [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ ZEISSから4本目の"Batis"(バティス)が135mmで登場。これまで18/25/85mmの3本がラインアップされていましたが、135mmの登場で広角から望遠までひととおり揃いました。ZEISSといえば、各種のフォーマットおよびマウントにレンズを供給してきた長い歴史を持ち、その写り・名声はいつの時代も撮り手の心を掴んできたブランドです。その大半がマニュアルフォーカスレンズですが、このBatisシリーズはオートフォーカスが実装されています。ZEISSをAFで使えるなど隔世の感がありますが、ZEISSとSONYの協業の歴史は長く、その関係が佳いものなのでしょう。ボディ側の機能とレンズがよくシンクロして操作上まったく違和感の無いものになってい
SONY SEL85F18 FE 85mm F1.8 [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ 比較的に扱いやすい50mm標準レンズは何かと重宝するものですが、そこから一歩踏み込んだ85mmの画角は主役を印象的に切り取ることができます。加えて明るい大口径ともなれば豊かなボケ味も手伝い、主役の存在感はさらにアップするのでポートレートにはうってつけ。そうです、今回リリースされたソニー・フルサイズ用Eマウント向けの「FE 85mm F1.8」のスペックがまさにそれ。描写は、絞り開放からピント面は十分にシャープな像を結び、柔らかく馴染んでいくボケ味がより効果的に引き立ててくれます。うれしいことにリーズナブルな価格設定ながら、鏡胴には「フォーカスホールドボタン」や「フォーカスモードスイッチ」を備え、防塵・防滴にも対応。そして大口径ながら軽量コ
SONY SEL50F18 E 50mm F1.8 OSS [ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ Eマウント(APS-Cサイズ)用、35mm判換算で75mm相当の画角となるソニー純正の中望遠・単焦点レンズです。開放値はF1.8と明るい上に光学式手ぶれ補正機構も搭載しているため、少々暗いシチュエーションでも積極的にシャッターを切ることが可能。さらに小型軽量、おまけにリーズナブルながら、優れた解像力と美しいボケを兼ね備えています。中望遠となるとポートレートやスナップ撮影が真っ先に思い浮かびますが、もちろん風景を切り取るにもテーブルフォトを楽しむにも高い描写力を発揮してくれる本レンズ。少しだけ焦点距離が長いですが、常用レンズとしてボディにつけたまま持ち歩いてみるのもいいかもしれません。単焦点中望遠レンズとして開放からいい切れ味を見せて
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