1.序 通信自由化のあと、設備投資が非常に活発になりました。理由としては、新電電によるネットワーク構築があり、NTTによる新電電網収容のための設備投資です。(90年代後半は携帯電話・インターネットというもう一つの大きな設備投資の波が来ましたが。)それにより、通信機器ベンダは大きな売上げを作ることができました。でも、その設備整備が終わった時、日系ベンダは日本市場でどのようなポジションにいたのでしょうか。 電力産業においても、今後、発電部門・小売部門における新規参入事業者による設備投資と、10電力会社による新電力発電所収容のための送配電網の設備投資等が喚起され、大きな設備投資の波が来ることが予想されます。でも、その波が引いた時、日本の発電・送配電機器 (電力機器) ベンダ業界はどのような風景になっているのでしょうか。 今回は、1985年の自由化で通信事業に起きたことを、特に、携帯基地局機器ベン