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ノーベル賞
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最近、思うところあって映画『ラブ&ポップ』を観た。庵野秀明がはじめて監督した実写映画だ。ごく普通の女子高生が運命的な出会いを果たしたトパーズの指輪を「その日のうちに」手に入れるために(なぜなら「明日」ではその指輪が欲しいのかどうかわからなくなってしまうから)援助交際を重ねる、というのがあらすじで、家庭用の、当時では珍しかったデジタル・ヴィデオ・カメラの機動力を駆使しつつ(時にカメラは俳優の腕や頭部に取り付けられた)、アダルトヴィデオ(言わずもがなハメ撮り)の影響を多分に受けながら撮られたこの映画は1990年代の東京を舞台とした似非ヌーヴェル・ヴァーグのような空回り気味の実験精神とみずみずしさを湛えたストレンジな作品となっている。 『ラブ&ポップ』が映す1997年の渋谷の街は、2016年の渋谷とほとんど同じに見える(マークシティが未だ建造中だったりと多少のちがいはもちろんあるものの)。少女た
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