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ノーベル賞
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人間はある事柄に対し決断を下した後も、その決断が本当に最善だったのか? 他にもっと良い方法があったのではないか? と反芻するものです。 認知的不協和とは、例えば殆ど性能も価格も同じような車があって、さんざん悩んだすえにH社の車を買ったが、その後、影響力のある自動車評論家がT社の車の方が優れていると言った場合、自分の認識と評論家の認識が対立し不協和の状態になる。これが認知的不協和である。このような状態になると、人はその不快な状況から逃れるため、認知の操作を始めます。例えばH社の車の方が燃費が少しいいとか、なんとかポジティブな面を探そうとするものです。また、T社はアフターサービスが悪いとか、あの評論家はT社から金を貰ってT社の宣伝をしているなど、不協和を協和にすり替えることもあります。 認知的不協和理論の研究によると、不協和は意志決定が自発的に行われた場合のみ発生することが分かっています。つま
サンク・コスト効果とは、人が行動した結果、その際に生じたコストが、後の意思決定に影響することを言います。図で示すと以下のようになります。 例えば12万円で買ったノートパソコンの調子が悪く、修理に出したところ液晶画面の取替えとなり3万円払ったとしよう。暫くパソコンは快調に動いていたが、今度はCPU・ハードディスクなど次々悪くなり、店に相談したら8万円かかると言われました。この時、あなたならどうするでしょう? 先に3万円の修理代を投資して、今度は8万円、合わせて11万円である。これに少し足せば新しいものが買えてしまう。今のパソコンを諦め、買い替えを考えるであろう。しかし、それでは先に投資した3万円は全くの無駄金となってしまい、最初に修理を頼んだ判断も間違っていたことになる。結局、8万円を追加で払って修理してもらうことにした。ここで注意して貰いたいのは、最初に11万円かかると言われれば、この人は
人間は集団で生活し、他人と協調することにより人類を発展させてきました。しかし、一方では周りの人と同調することが命取りとなることもあります。 2003年2月18日、韓国で地下鉄火災が発生し、200人の命が奪われる大惨事がありました。事件後に発表された報道写真に奇妙な行動が見られます。火災が始まり煙が充満してきた車内に平然と人々が座っているのです。普通なら窓を割って逃げるのが最善の策でしょう。これについて、防災システム研究所所長の山村武彦氏は「多数派同調バイアス」と「正常性バイアス」が支配した結果であると言っています。追記:2014年の韓国旅客船「セウォル号」沈没でも多くの人が逃げ遅れ、同様の惨事が繰り返されました。 多数派同調バイアスとは、自分以外に大勢の人がいると、取りあえず周りに合わせようとする心理状態。 正常性バイアスとは、異常事態に遭遇したとき「こんなはずはない」これは正常なんだと自
Xと同じ長さの線を1.2.3から選ぶのは簡単なことである。しかし、ここにサクラの参加者を入れると事情が変わってくる。実験では7人のサクラを入れ被実験者より最初に答えるように設定された。1回目、2回目は被実験者もサクラも正しい答えをした。3回目にサクラ全員が線1がもっともXに近いと間違った答えをした。その結果、被実験者の35%がサクラと同じ間違った答えをしたのだ。 アッシュのこのテストは従順への圧力があることを示している。その後の質問で被実験者の殆どがグループの答えは間違えと思いつつ、ともかく同一行動をとったと言う。 このカードによる実験は、現在なかり周知されてしまったが、グループの意見と個人の意見が大きく食い違う場合、人間がどう行動するかは不変的なものであり、株式市場でも同じではないだろうか。
元祖バブルと言えば、17世紀にオランダで起きたチューリップバブルではないだろうか。今回はそのチューリップバブルを検証してみたい。 そもそもチューリップは最初から投機の対象であった訳ではない。オランダの気候はチューリップ栽培に適しており、その美しい花はヨーロッパの王族や貴族に愛されていた。そしてそれらに高い金を払っていたので、オランダの園芸家は徐々にその栽培に力を入れ始めました。価格は徐々に騰がっていったものの、1633年までの取引は園芸家と収集家の間だけで行われていたので、これを持ってバブルと言うことはできず、寧ろ通常の経済活動の範囲と言えるでしょう。 おかしくなり始めたのは、これに目をつけた一般大衆が取引に参加してきてからで、価格は急上昇を始めることになる。珍しいチューリップは6000ドル、8000ドルとなり、金よりも価値があった。自分の庭の花を売っただけで4万ドルになり、人々は徹夜で庭
~なぜ人は損の領域ではリスクテイカーになってしまうのか~ 問一 1 確実に80万円を貰える。 2 85%の確率で160万円貰えるが、15%の確率で何も得られない。 問二 3 確実に80万円損する。 4 85%の確率で160万円損するが、15%の確率で何も損しない。 数学的に考えれば2と3を選ぶのが正解ですが、実験では殆どの人が1と4を選択することが確認されています。プロスペクト理論とは、得の領域では低い確率を高く見積もり、損の領域では高い確率を低く見積もることで、損失を利益より過大に見積もってしまう人間の行動パターンです。 なぜそうなるかと言えば、人は負けるのが嫌いだからです。当たり前のことですね。負けず嫌いは、勉強やスポーツの世界では褒められても、投資の世界では時として非常に危険なものとなります。小さな負けを認めないと、結局、大きな負けを背負い込むことになります。特に挫折を知らないエリー
この度、アメリカで行われた調査によると、優れた投資家は精神異常者であると発表され物議をかもしている。 米国の科学者のチームによると、正常なIQをもっている41人(感情影響する脳の領域に障害がある15人を含む)に簡単な投資ゲームをするように依頼。実験の結果は脳障害をもっているグループの方が投資家として優れていた。科学者によると脳に障害のない被験者は感情が作用し、リスク回避行動を取るのが、脳傷害をもっているグループと違うところ。よって研究者の1人、アイオワ大学神経学助教授Antione Becharaは優れたトレーダーは「機能的な精神病質者(サイコパス)」と呼ばれるかもしれないと発言。またスタンフォード大学のShiv氏によると、多くの企業幹部や一流弁護士も、同じ特色を共有するかもしれないと語っている。 以上が大体の内容です。どうですか? 日本の過去の名だたる相場師達も、その行動は病的な人が多い
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