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パリ五輪
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すっかりご無沙汰してしまっております。藤嶋です。 本当はもっと早い時期にアップロードしておくべきだったトピックが、ずいぶんと溜まってしまいました。関係者のみなさまにはご迷惑をおかけしております。本当に申し訳ありません。 かなりの遅れ馳せではありますが、それらのトピックを順次書いていきます。 まず最初は、キッチュなテイストについつい反応してしまうという洋楽ファンのかたには強くお薦めのブログの話題です(笑)。 藤嶋が常日頃からお世話になっている新宿二丁目のバー、mf(メゾフォルテ)は、水曜日のみ、作家の伏見憲明さんがマスターを勤めていらっしゃいます。その通称「Fメゾ」に過日お邪魔した際に、たまたまカウンターでご一緒させていただいた女性のお客様が、なんとありがたいことに、藤嶋の Queer Music Experience.をご覧になってくださっていたんですね。 hina さんとおっしゃるそのお
これから紹介するのは、オランダで放映された、ある子供向けの歌番組でのやりとりです。 司会者の女性が、会場の子どもたちに、質問を発します。 「今日、お母さんと一緒に来た人は、どれくらいいるのかしら?」 子どもたちは、その問いに挙手で応えます。 司会者の女性は会場を眺め渡して、「たくさんいるわね」と頷くと、次に、 「お父さんと一緒に来たという人は?」 何人かの子どもが手を挙げますが、司会者の女性は「そんなに多くないわね」という感想をもらします。 そして最後に、こう尋ねます。 「じゃあ、お父さんが2人いるという人はいるかしら?」 会場を見回した司会者の女性は、会場の一角を指差します。 「何人かいるようですね」 そして、歌の紹介をします。 「テレンスくんもその1人です。テレンスくんが、2人のお父さんについての歌を歌います」 この映像は、オランダの子供向け歌番組、『Kinderen voor Kin
前回のエントリの最後に、「次回は女性の『選択的バイセクシュアル・アーティスト』について書く予定」、と記したんですが。 その前に、「選択的バイセクシュアル・アーティスト」の概念について、今一度、内容を整理したいと思います。 何よりも、これを書いている本人が、頭の中身を整理したいので。 「選択的バイセクシュアル」という言葉は、「選択的レズビアン」という言葉が基になっています。 この「選択的レズビアン」っていうのは、 「自分の意志で、それも、多くは政治的・フェミニズム的意図をもって、レズビアンであることを選んだ人」 ――のことです。 この概念の範囲をもう少し拡大したものが、件の「選択的バイセクシュアル」です。 これを提唱したりょうたさんは、「選択的バイセクシュアル」について、次のように記しています。 「そういうアクティブな政治的な意味とは、たぶん関係ない。(ナタリー・)ポートマンのように『異性だ
ゲイ・ミュージックのTOP100を選出している、海外のサイトが2つあります。 MY GAY CLASSICS TOP 100 http://gayinfo.tripod.com/gaytop100.html Top 100 Gay Songs http://www.gaypridecanada.com/music.html この2つのTOP100を実際に見てもらえればわかると思いますが、ここで言われている「ゲイ・ミュージック」とは、「ゲイのアーティストによって作られたり歌われたりしている曲」と、「ゲイから支持されている、ストレートのアーティストの曲」、いわゆるゲイ・アンセムとが、同一線上で扱われています。 一つめの「MY GAY CLASSICS TOP 100」は、オランダ在住のロブさんという男性が運営している、個人サイトの中のコンテンツです。 このロブさんのサイトは、ゲイの著名人につい
今回のエントリを読む前に、前々回と前回のエントリを読んでくださいねー。 前々回: 選択的バイセクシュアル・アーティストの系譜・序章 前回: 選択的バイセクシュアル・アーティストの系譜・その1 さてさて。 前回のエントリでは、デヴィッド・ボウイとブレット・アンダーソンの、1993年の対談を紹介しました。 今回紹介するアーティストは、この人。 グリーン・デイの、ビリー・ジョー・アームストロングです。 日本のロック・ファンの人たちのあいだで、この事実がどのていど知られているのかはわからないんですが。 英語版Wikipediaの、ビリー・ジョーのページを開くとですね、ページ下部にある、関連カテゴリの一欄の中に、「Bisexual musicians」とか「LGBT musicians from the United States」といったカテゴリが含まれているんですよ。実際に見てもらえればわかるか
今回のエントリを読んでいただく前に。 まずは前回のエントリと、その基となっている、『に し へ ゆ く ~Orientation to Occident』さんの5月2日のエントリ「ナタリー・ポートマンは「選択的バイセクシュアル」になるのか?」を読んでくださいねー。 じゃないと、今回のエントリはワケわかんないと思いますよー。 ナタリー・ポートマンは「選択的バイセクシュアル」になるのか?(に し へ ゆ く ~Orientation to Occident) 選択的バイセクシュアル・アーティストの系譜・序章 では、続きをば。 デヴィッド・ボウイです。 そして、1990年代のブリット・ポップの代表的バンドの1つ、スウェードのフロントマンであったブレット・アンダーソンも、「選択的バイセクシュアル」に属するアーティストの1人に分類できます。 初期のブレット・アンダーソンは、「僕は同性愛経験のないバイ
1月25日のエントリでは、ベス・ディットー率いるザ・ゴシップを紹介しています。 それ以後も、ベス・ディットーについて、いろいろと調べてみました。 いやー、最高ですよ、ベス・ディットーは。 彼女のさまざまなインタヴューがネット上で読めるんですが、どれも興味深いものばかりです。 それらのすべてを翻訳して紹介するのは量的に無理なので、今回はそのうちの一部だけを、抜き出して紹介したいと思います。 まずは、『NME』誌のサイトの1月18日付の記事から。 Beth Ditto: 'Supporting Scissor Sisters was soul-sucking'(NME) 先ごろザ・ゴシップは、シザー・シスターズのオープニング・アクトを務め上げたばかりなんですが、それについてベス・ディットーは、以下のように述べています。 シザー・シスターズのことは大好きだし、たくさんの背景を私たちは共有してると
2022/01/12 2022年1月1日から7日までのツイートのまとめ 1月1日 年が明けたとたん、外で花火がドカンドカンと上がり始めました。 というわけで、あけましておめでとうございます。 みなさま、本年もよろしくお願い申し上げます。 — 藤嶋隆樹🏳 (@QME_jp) December 31, 2021 年が明けて最初に新規のミュージック・ビデオを公開したクィア・ミュージシャンは(私が存じ上げている範囲内では)、昨年に引きつづき、美広まりなさん。人気曲「ホモ・ソーシャル」のミュージック・ビデオが1月1日から公開を開始。ニューハーフ地下アイドルの心の叫び。https://t.co/nPap5UwojG — 藤嶋隆樹🏳 (@QME_jp) January 1, 2022 2021年12月31日付の、最新の全英シングル・チャート。エド・シーランとエルトン・ジョンの「Merry Chris
小学生のころ、自分が通っていた学校の校長先生が、朝礼のときに話してくださった、ある例え話を、今でも覚えている。 その例え話とは、こういうものだった。 満員の電車の中で、誰かが誰かの足を踏んでしまったとします。 自分が誰かの足を踏んでしまったと気づけば、その人はすぐに足をどかすでしょう。 ところが、自分が誰かの足を踏んでいることに気づかない人は、ずっと踏み続けたままなのです――。 この例え話は、小学生の自分には、目からウロコだった。 「知らなかった」とか「気づかなかった」という言葉は、実は何の言い訳にもならないのだと知った。 それどころか。 「知らなかった」からこそ、 「気づかなかった」からこそ、 より大きな痛みを、相手に与えてしまう場合もあり得るのだと知った。 悪気がなかったからこそ、より一層深い傷を、相手に与える場合もあり得るのだ。 * さて、昨日(12月23日)付の、Yahoo!ニュー
まず最初に。 法的に効力のある同性婚とは何なのか? について。 法的に効力のある婚姻とは、つまり「入籍」です。 同じ戸籍に入ることによって、さまざまな法的権益を、人は、国から受けることができるようになります。 たとえば。 いきなり重い話になるけれど、医療上の同意の権利とか。 あるいは、保険の受取人指定とか。 そうした、「一生を共に暮らしていく上において、必要とされる、あるいは、あれば大いに役に立つ、さまざまな権益」が、国から保障されるようになります。 それが「入籍」。 したがって、法的な同姓婚が認められていない日本では、それらの権益を受けるために、養子縁組という形で「入籍」しているゲイのカップルも、大勢います。 * 法的な同性婚を認めるか否か? という議論は、言いかえれば、 「異性愛者であれば結婚によって自動的に受けられる権益を、同性愛者にも認めるか否か?」 という議論でもあります。 もち
Queer Music Experience.では、もっぱらロック/ポップス方面のアーティストばかりを取り上げているので、デイヴィッド・ダニエルズは完全にノー・マークだったのだが、改めて彼のことをいろいろと調べてみると、Queer Music Experience.からもリンクを張っているLGBTミュージックのラジオ番組、『Queer Music Heritage』のサイトに、デイヴィッド・ダニエルズのインタヴューの音声アーカイヴが、2002年11月にアップロードされていた。 興味のある人は聴いてみてください。もちろんオール英語ですが。 Artist Interviews http://www.queermusicheritage.com/spot1.html また、2001年8月23日付のイギリスの『Guardian』誌には、デイヴィッド・ダニエルズのインタヴューが掲載されている。 Ge
藤嶋の好きなサイトの1つ、Brits on TVの10月13日付の記事で、イギリスのチャンネル4の深夜番組、「Whatever Happened to the Gender Benders?」という番組のことが紹介されていた。 この番組は、Brits on TVの記事によると、「80年代に英国で台頭したゲイ・カルチャーや女装ムーヴメントについて、過去のフィルムなどを交えて検証すると言うもの」だそうである。 そして、この番組には、当時のポップ・カルチャーを代表する人物として、ボーイ・ジョージがコメンテーターとして登場していたらしい。 この番組の放映は、彼の逮捕前から予定されていたそうで、今回の逮捕劇とは何ら関係がないのだが、実にタイミングの悪いことに、彼は番組の中で、クラブ・シーンとドラッグの関わりについて、しっかりと言及してしまっていたらしい。 このコメントが、今後の彼に不利に働かなければ
昨日(日曜日)は、G-men主催による、映画『ノミ・ソング』の特別試写会(つまりゲイ・オンリー)に行ってきました。 『ノミ・ソング』は、ロック/ポップスの分野でいちばん最初にエイズで命を落としてしまったアーティスト、クラウス・ノミのドキュメンタリー映画です。 製作されたのは2003年なんですが、ようやく日本でも正式公開されることが決まり、クラウス・ノミの国内盤も、2枚のオリジナル・アルバムと1枚のベスト・アルバムが、今月25日にめでたく発売されました。 G-men主催の試写会の雰囲気と、『ノミ・ソング』を観ての感想は、後日Q.M.E.のほうにレビューとしてアップロードする予定です。こちらのブログのほうでは、26日に東京国際フォーラムで行なわれた『ノミ・ソング』試写会について書きたいと思います。 『ノミ・ソング』の日本公開にあたっては、“宣伝歌姫(ディーバ)”という肩書きで、ハードゲイキャラ
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