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前エントリーでは、標葉という個人が、なんでまたSTSなんていうロクでもない分野に足をつっこんでしまったのかについての個人体験記を書きました。 若手による雑感(根拠の薄い妄想)−その1 http://d.hatena.ne.jp/r_shineha/20120726/1343309955 そして、この2つ目のエントリーでは、少し「STS」という分野自体について、ややメタに雑感を垂れ流してみたいと思います。 また、この次の第3回目のエントリーにて、結局STSが、3.11以前に何をしてきたのか、そして3.11以降に何をしていたのか、という点について、「(ある特定の)STS研究者個人」、「STS研究者一般」、「STS学会」、「STSという分野」といったレベルごとに、個人的な雑感と反省を書きたいと思います。 ※ここからの話は、この分野に来て10年も経っていない若手の、根拠の薄い個人的雑感(妄想)です
こういう分野をやっていると、 「STSって結局なにやってるんですか??」 と聞かれることが、まあそれなりの頻度であったりします。 で、先日、なんか身体が熱っぽいなあと思いつつネットをみたら、こういう話題で盛り上がっている方々がいらっしゃったので、まあこの機会に一度雑感をまとめておこうかなと思ったり。 (このあたりは、オフラインでもお会いしている方々には、まあ割とよく話している事柄な気はしますが) ※STSは、"Science & Technology Studies"または"Science, Technology, and Society"の略になります。この二つの言葉については、次回のエントリーで少し突っ込んでみます。 (7月27日アップしました:http://d.hatena.ne.jp/r_shineha/20120727/1343398677) しかし、「STSって何?/STSって
東日本大震災・原発事故をめぐり実証的な調査を続けてきた内容が書籍として出版されることになりました。 データ等の一部については以下の過去エントリーやTogetterなどにもあります。 http://d.hatena.ne.jp/r_shineha/20120312/1331546849 http://d.hatena.ne.jp/r_shineha/20120123/1327302261 http://d.hatena.ne.jp/r_shineha/20111121/1321872514 http://togetter.com/li/243557 しかし、震災・原発事故の問題はまだまだ現在進行中の問題であり、これでハイ終わりなんてありえないです。 学者として出来るせめてものことは、きちんと継続して問題を見続けること、そのことを実証的に示すこと、そしてそれを世に問うことだと考えています。 力
現在執筆中の原稿のためのメモもかねて、震災・原発事故等について簡単にまとめてみる。 尚、この投稿は、作成していただいたこちらのTogetterを元に作成している。 http://togetter.com/li/243557 また、ここでの内容は、早稲田の田中幹人准教授(@J_Steman)とのグループとの議論や共同でやっている調査を背景にしております。 ※標葉の専門は、科学技術社会論と科学計量学であり、災害研究ではありません。論点としては、どうしても、それらの分野や隣接分野における議論や想定している事が多くあり、それがバイアスとなっていることは十分考えられます。また関連データの取り扱いにおいても標葉の方の不勉強による不備があることも考えられます。その点、ご了承ください。 - 今回の3.11複合的災害は、地震・津波・原発事故という異なる性格を持った被害とリスクが入り混じっている。しかし、一つ
そういえば、六ヶ所村についてもう一つデータをアップしておこうと思う。 以前、平成20年度統計での一人当たりの村民所得が1360万を超えているということで驚いたわけだけど、平均所得の推移をグラフにしてみたら、ある意味もっと驚いた。 ※ちょっと注意書き 勘違いされそうかもということで、念の為。 標葉は、ここで生じている現象について、「村民一人ひとり」の責任を追求するつもりなどは毛頭ありません。 むしろ、後でも何度か書きますが、問われるべきは、こういう事が生じる社会構造の問題だと思っています。 尚、データソースは青森県公表の次のデータ。 http://www6.pref.aomori.lg.jp/tokei/data/0000002804/0000002804_1_4.xls - <追記> コメント欄、ならびにTwitterにてご指摘を頂いたので、追記。 どうやら、後の見立てよりも、アクティブテ
すでにいくつかエントリーを投稿しているが、震災の被害と格差を考える上で重要と考えられる点を整理しておきたい。 但し、標葉の専門は災害研究では無く、この点について包括的・網羅的に交渉できる立場には無い。あくまで、科学技術社会論を専門とする人間が、ある問題意識の上で調べて、それでも大事だと思った点をかいつまんでいるに過ぎないことはご了解されたし。 ざっと調べた範囲においては、災害研究の分野では、災害は、災害を契機として社会構造の脆弱性(Vulnerability)が顕在化するものと考えられていると言ってよさそうだ。そのため、災害の状況とその背景を考える際には、被害の状況と同時に、どのような社会的脆弱性があったかを合わせて考える必要がある。ワイズナ−らは、社会的脆弱性は以下のようなプロセスを経て進行するとまとめている(Wisner et al. 2003; 浦野 2007・・・以下のWisner
お盆のお墓参りをしに、浪江町に行ってきた。 (今年の4月の避難区域再設定以降、4月と5月に来ていたが、3か月ぶりの浪江だった) 家の中で、祖父・祖母の品の回収をした。 そして、町内の光景を撮影した。 なんというか、やっぱりね、人がいないってのは、言葉にならないのです。 また、夏という事もあり、草木が道や家にかぶさっていた。 以下、写真を何枚かアップさせて頂く。 (またいくつかの写真は、4月と比較する形で、以前の写真も併せてアップさせて頂きたいと思う。 ※またTwitterにアップした写真については、kei_sadalsuudさんがまとめてくださいました。 この場にてお礼申し上げます。 ありがとうございます。 http://togetter.com/li/551257 以下、写真 - 浪江町にある祖父の家。 玄関の方から (2013年4月11日撮影) 浪江町にある祖父の家。 庭の方から 草木
震災における被害状況と各自治体のデータについていくつか。 これまでにTwitterとFacebookで公開してきたもの。 宮城出身の学者として、せめてこういうこと位はしないといけないと思った。 (何かの足しになればと、データの収集と分析・記述し、できる範囲で、政策担当者やそれに近い研究者へのデータの共有などはしている。。そして今後もこれは続けていく) 以下、いくつかの記事に分けて紹介していく。 この記事が元にしているFacebookのノートはこちら http://www.facebook.com/note.php?note_id=149070101841951 まず、私が震災が生じたときに真っ先に思い浮かべたのは、U.ベックのリスク社会論であり、 「リスクのグローバル化/リスク・富の分配の不均等」の問題だった。 そこから発想を展開し、今回の事態においても、過去・現在・未来において、リスクと
TwitterとかFacebookで書いたものについて、ブログでも公開することにした。 第一弾は、「欠如モデル」と「欠如モデル批判」について。 とある原稿で「欠如モデル」について書くので、その下書きというかメモ。 (4月にFacebookに書いたもののコピーです。あしからず。。。) 一気に書きなぐった文章なので、まだ文章が硬すぎる・すっきりしない・分かりにくい。。。orz またちょっと長いので、もうちょっとシンプルにかつ短くまとめないといけないけれど、そのあたりはご容赦ください。 あくまでメモということで。 - 欠如モデル 「欠如モデル(Deficit model)」とは、一般の人々が科学技術を受容しないことの原因は、科学的知識の欠如にあるとして、専門家が人々に知識を与え続けることで、一般の人々の科学受容や肯定度が上昇するという考え方を指す。このような考え方は、1980年代までの「科学の公
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