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最近めっきり寒くなってきた。あっという間に季節がうつり変わり、気温も下がっていく。季節が変われば、かならず衣替えをするわけだが、いつも身に付けるものや着るものに悩まされる。タンスをゴソゴソと漁っていくうちに、「そういや去年使った発熱インナーがあったな」と思い出し、引っ張り出してくる。 やはり最近のインナーウェアはとても暖かい。普段の冬の寒さ対策は、大多数の人たちと同じようにここ数年はユニクロのヒートテックだった。 先般掲載した「ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由」でもご紹介したとおり、インナーウェアはシチュエーションや使い方を間違うと、本来の性能を発揮しないばかりか、むしろ汗冷えといった逆効果を生み出してしまうと述べた。要約すると、自分が使うシチュエーションに応じてインナーウェアを使い分けようという趣旨の内容だった。 冬のインナーウェアの代名詞といえば、ユニクロのヒートテックだ。しかし
ヒートテックでエベレスト登頂―――。世界で一番高い山と言われた時ヒマラヤ山脈の最高峰エベレストの名前が思い浮かぶ。大人から子供まで誰しもが知る有名な山である。そのエベレスト登頂の際に「ヒートテック」が使われたというのだ。参照元記事:「エベレストを登頂した南谷真鈴がヒートテックを選んだ理由。」 この記事はユニクロオフィシャルが公開したとあって、たちまち話題をさらった。そして、この話題と合わせ当ブログの記事「ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由」への流入も増えたのだった。そう、面白いことにタイトルの関係性が「盾と矛」なのである。 エベレストを登頂した南谷真鈴がヒートテックを選んだ理由ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由というように。一見相容れない両方の記事についてソーシャルでも議論され、私へ質問があったことは事実だ。南谷氏がエベレストへ登頂した際、ヒートテックを使用してことも紛れもない事実
「チューブレスタイヤは面倒だ、だからもう使わない」こんなサイクリストは日本にどれ位いるのだろう。少なくとも私はそのうちの一人だ。ビードを上げるのに苦労し、気付かないうちに空気がダダ漏れして、結局最後はクリンチャータイヤの方が良いじゃないか、という結論に至る。 しかし、私はじっくりとチューブレスタイヤに向き合ってから、その考えは大きく変わっていった。 私はロードバイク以外の機材、より厳密に言うならばオフロードの機材は全てチューブレスタイヤを使用している。シクロクロスはスペアホイールも、決戦用ホイールもチューブレスタイヤだ。マウンテンバイクは言わずともチューブレスタイヤである。 オフロードシーズンの秋~冬の間は、当たり前のようにチューブレスタイヤを使っている。それから春のロードシーズンを迎え、ふと根本的な疑問が湧いてきたのだ。「なぜ、クリンチャーを使い続けているんだろう?」と。というよりも、自
Photo:crochardbike もはやうっかりさんで、シマノとしても寝耳に水といった今回の新型DuraAce9100のリーク。。 DURA ACE9100の登場は確実となった。弱虫ペダルサイクリングチームが乗るKUOTAの完成車にDURA ACE9100が搭載されている。もはやDURA ACE9000とは似て非なる風貌と、その構造は新型9100とみて間違いないだろう。 また新たにわかった事実として「ミッシングリンク式のチェーン」が復活すると予想される。見て分かる通りチェーンには着脱式のミッシングリンクが見える。シマノは過去にミッシングリンク式のチェーンを出したが、直ぐに発売することを辞めた。 理由はいくつか有るだろうが、耐久性か何かに問題があったと推測できる。ただ、MTB界隈ではミッシングリンクがデファクトスタンダードになっている。理由はチェーンリングを地形に応じて変更するからだ。ロ
Amazonが暴走している。Amazonの表示価格は常に5〜15%の割引価格が適応されているが、そこからさらに割引できる20%OFFクーポンを発行するという。20%OFFということで上半期の売り尽くしか?と思いきや、対象商品は「いつも通り」だ・・・。 ただ、今回は期間が短い。6月12日までと少しの期間のみ実施される。そして合計金額が5000円以上とあるが、サイクルウェアならすぐに超えてしまう価格なので、特に気にする必要はない。 パールイズミ、アウトウェット、RxLソックス、C3fitと殆どのアイテムが揃っている。さらに新しいアイテムも追加されているため普段よりもお得といえるだろう。 早速見ていきたいが、当ブログをいつもご覧になられている方なら恐らく気にしていることがあるだろう。それは売り切れだ。クーポンが発行された後に間違いなく毎回売り切れているのはRxLソックスのネオンカラー系、アウトウ
「ママチャリ」という日本で一番普及しているであろう自転車が有る。そのママチャリの定義は不明だが「ママ」の「チャリ」でママチャリだ。カーチャンが乗る自転車は全国数千万人のカーチャンが日々、買い物や、子供の送り迎えに使っている。 フロントにはもちろん「カゴ」そして場合によっては子供を乗せるキャリア、もしくはリアにも子供用キャリアという「フル装備」の場合もあるかもしれない。さらに関西では「日傘スタンド」なんてのも有るだろうが、これは地域によっては禁止されている。 そんなロードバイクよりも遥かに人口が多く、毎日目にするママチャリだが、カーチャン達のエクストリーム買い物の模様が海外で話題だ。そのカーチャンのスーパーテクニックを見ていこう。 ちょっとママチャリで買い物行ってくるわ 普通の舗装路を通るともしかしたらセール品が無くなってしまう・・・、そんな衝動にかられて「カーチャン」が選んだのは崖と階段の
私の練習仲間からすれば、かなりの頻度で出入りしているカフェなので既知の情報だろう。ただし、このカフェは普段素通りしてしまいそうな場所にある。カフェマンナは私の練習コースの終わりに位置する有名なカフェだ。 何が有名かといえば、ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ2013決勝大会で準優勝した女性がひっそりとコーヒーを入れている。そこでゴールデンウィークに自転車に乗る機会があれば是非行って欲しい、カフェマンナを紹介しよう。 カフェマンナのすごさ 少しジャパンカップテイスターズチャンピオンシップについて説明しておく。2013決勝大会は、東京ビッグサイトSCAJ2013イベント会場内において行われた。惜しくも(ってもスゴイ)マンナのバリスタさんはわずか「コンマ数秒差」で準優勝のため世界選手権には行けなかったそうなのだ。 しかし我々ロードバイク乗りからしたら、決勝、世界選手権、コンマ差という言
お小遣い制サラリーマンの懐を直撃する価格改定が明日5/1から始まる。シマノのコンポーネント全てがまた値上である。殆ど自転車パーツは独占状態のシマノコンポーネントであるが、殆どのコンポーネントグレードで値上げが決行される。Xデーは明日5/1である。 いや、実はもう手遅れでほとんどのショップが29日で旧価格での販売を終えているそうだ。じつは私も知らなかった。ペダルとクランクが欲しかったのだが、もはや後の祭りである。時既に遅し、新たな値上げ価格で購入せねばならない。ではその価格値上げ状況を見ていこう。 シマノ コンポ値上げ率さて、気になる値上げ率は以下のとおりだ。 XT(MTB) 8%程XTR(MTB) 5%程 DURA-ACE(9000) 1%程ULTEGRA 1〜3%程105 3%程Di2系 3%程SLX 3%程MTBerとしてはもはや「SRAMに流れちゃうぞー!」という気すら起こる。いやM
わずか2000円ちょっとの投資で、タイムトライアルを40秒も縮められるとしたら、あなたは投資するだろうか。例えば居酒屋で2,3杯飲めば消費してしまいそうな数千円という金額で「血の滲むような1秒」を得ることが出来るとしたら。 ヒルクライムで30秒縮める。TTで10秒縮める。トライアスロンで5分縮める。我々サイクリストは常に上を目指し、より早く、そしてより強くなろうとしている。ただ、自転車というスポーツはフィジカル面(体力的な)以外にも様々な要素を考慮してタイムを削らなくてはならない。 特にサイクリストが空気中を進む時、最も足かせになるのは空気抵抗だ。サイクリストという物体が空気中を進む抵抗のうち、およそ60%以上は空気抵抗によるものだ。だから各メーカーは「エアロフレーム」「エアロホイール」「エアロスーツ」「エアロポジション」と空力を稼ごうと躍起になっている。 それらの理由は、誰よりも早くゴー
やはり「逃げ」を追走したくなるのは動物の性なのだろうか。海外のサイクリストがライド中にOSTRICH(ダチョウ)に追走される事案が発生した。以前、森の中をくまに追われるMTBerの動画は有ったがあれはCGで偽物だった。今回はどうやらホンモノ・・・らしい。 ダチョウはオスの成鳥となると、体高2.3m、体重135Kgを超え、現生する鳥類では最大種である。 なお驚くのは彼らのパワーで「キック力」は100平方センチ当たり4.8トンの圧力があるといわれる。 果たしてそのような大きな巨体が、サイクリストを追走できるのだろうか?実際にどれ程ダチョウが速いのか確認してみよう。まずチーターの最高時速 110km/h、トムソンガゼルの最高時速は80km/h、オオカミの最高時速、70km/h、そしてダチョウの最高時速 70km/hである。 実際こんな大きな物体が(↑の笑顔で)70km/hものスピードで追いかけて
11速の普及もそこまで進まない中、SRAMが遂に12速化へと踏み出した。SRAM EAGLEだ。アメリカ合衆国の象徴でもあるEAGLE(ハクトウワシ)だが、SRAMはその重要な名前を12速化コンポーネントに持ってきたのだ。その気合の入れようが伺える。 今回12速化もさることながら、同時発売されるスプロケットの超大口径化に驚いた。なんと10-50Tの12速スプロケットである。間違いでは無いのでもう一度書こう。11じゃなくて10と、、、チェーンリングではなくて、「スプロケット」が50Tである。合わせて11-50Tのスプロケだ! その変態機材の領域に到達してしまったSRAMコンポーネントSRAM EAGLEを見ていこう。 SRAM EAGLE カセットスプロケットは10-50Tを採用している。モデルナンバーはCS-XG-1295-A1だ。12枚のギアから構成されたスプロケットは超ワイドレンジを誇
2017年モデルとしてシマノから新型コンポーネントが登場する。METREAだ。このコンポーネントは、2014年当時当ブログでも紹介したコンポーネントである。当時はプロトタイプとして参考出品されていた為、その外観やデザインはシマノにしては奇抜だった。 シマノはトヨタのように保守的なデザインを好むがこの新しいコンポーネントグレードはいくらかその殻を破ったかのように思われる。METREAはフロントシングル構成やブルホーンバー向けシフターと新しい領域に踏み込んでいる。その全容を速報でお伝えする。 シマノMETREA 新しいMETREAコンポーネントグレードがターゲットにするのは「アーバンスポーツ」というカテゴリだ。ロードよりもややシティ寄りなカテゴリ。ロードに踏み込む手前のスポーツバイク、通勤などフラットバーにカテゴライズされる。 とは言うものの、競技用自転車よりも圧倒的に多くの人口を抱えるカテゴ
シマノが11-46Tのカセットスプロケットをリリースする。グレードはXTR、DEORE XT 1×11ドライブトレイン用だ。発売時期は夏を予定。そして、新型チェーンリング、新型チェーンが合わせてリリースされる。ただ、一番の目玉はスプロケのワイド化ではないと私は思っている。今回のキモは新しく発売される「チェーンリング」だ。 新型XTR の新型チェーンリングSM-CRM91とDEORE XTの新型チェーンリングSM-CRM81は新しい技術Dynamic Chain Engagement (DCE) が用いられている。この技術は非常に抵抗が低く、フリクションノイズも少なく、泥に強い構造になっている。そして以下の写真を見て思った。 シマノから「ナローワイド」だよ!!! おそらく大多数の当ブログ読者(ロード乗り)は「んっ?」となったかもしれない。ただ、多くのシクロクロッサー、MTB乗りにとっては「シ
シクロクロッサー。彼らはハタから見れば、とても特別な事を行っているように見える(当人たちは普通だが)。泥の中を喜んで走り、冬の寒さの中でも短パン半袖という風貌だ。世間一般的には到底受けいれられない競技性と、その特種な条件下で走る彼らは、時として奇異にうつる。 ただそれら一見理解し難い彼らの生態も、知れば知るほど興味深く、そして学ぶべき点も多い。それはもちろん普通の「自転車乗り」もそうだし、もしかしたら人によっては人間として学ぶべき点も多い。しかしなぜ、彼らから学ぶべき事が多いのだろうか。 ここで今あえて「自転車乗り」と表現した。様々な意味付けと、それらの思惑も確かに有るが、多くのそれら昨今の自転車に乗る人達に伝えたい事を10に分けて記載することにした。私はそれらについて「なんだそんなことか」と思われても一向にかまわない。 私は一人の自転車乗りとして、シクロクロスから多くを学べた事が、自分自
GoProの牙城はいとも簡単に崩れ去ってしまうのかもしれない。あの大手カメラ光学機器メーカーのNikonがアクションカメラを発売する。しかも、ただの後追いアクションカメラなんかじゃない。なんと、裏表にカメラのレンズが付いているのだ。察しのいい方なら気づくかもしれない。 前後にレンズとセンサーが2つという意味を。 いままでのアクションカメラといえば、ライダーの向く方向のみ撮影だった。もしかしたら、全く関係ないところを向いていたり、綺麗な風景を素通りしていたり、撮影者の後ろでとても面白い瞬間を撮り逃していた事なんて無数に考えられる。しかし、360度撮影となるとどうだろう。 人間の視野角度120度と言われている。その見えていない部分240度の世界を見る事ができる。しかも自由自在に。そう自由自在にというところが他のデバイスにはないポイントなのだ。 Nikon KeyMission 360KeyMi
遂にエアロダイナミクスに優れたフレームの頂上決戦に、終止符が打たれる時が来た。風洞実験を行ったのはドイツのTourMagazineである。科学的な実験と裏付けで、バイクの性能を数値化し優劣を付ける事で知られる人気雑誌だ。その雑誌で「話題のフレーム」の空力性能テストが行われた。 「Venge ViAS」と「新型Madone9」の比較である。 双方のマシンは空力性能を極限まで高めたバイクとして知られている。そして日本でもセンセーショナルな「話題」とともに自転車界隈を賑わせた。自転車メーカーがお気に入りの売り文句「他社より何ワット削減」や「40kmTTでX秒短縮できる」といったたぐいの話である。 しかし、当然ながら各社「自社メーカーに有利な情報」を公開することに長けているし、もちろん各社有利なデーターをアピールしたい。もちろん嘘や改ざんデーターは載せていないだろうが実験の条件や機材、測定方法、そ
RERICという国産ブランドRERICというメーカーの評価(インプレッション)があまりにも少ない。しかし、製品は非常に高品質で「着てみたい」と思わせる作りにおどろく。そして3年ぶりに冬用ウェアを全部買いかえることにした(以前はパールイズミ)。 その理由を書いて行くがまず性能、着心地を紹介する。私が購入したのは以下のMサイズ2点だ。 RERIC Libra ハイベント ブロック ジャケット 0~8℃RERIC Libra ハイベント ブロック タイツ 0~8℃ RERICは乗車姿勢を考慮乗車姿勢(下ハンやブラケットをもった状態)を想定して作られたウェアはいくつかある。Raphaのタイツもそうで乗車姿勢を考慮しているので直立していると窮屈だ。RERICも同様に乗車姿勢を考慮した作りになっている。 RERICは過去にJPT(ジャパンプロツアー)チームのVAXRACINGが使っていた。オフィシャル
手がかじかむある日、私はポケットからiphoneを取り出そうとした。もう何回も同じ動作を繰り返している。しかし慣れだろうか、スルリと手元からiphoneがこぼれ落ちていく。その瞬間はまるでスローモーションのように、そして物理法則に逆らうことなく落下していった。 滅多にない手元からこぼれ落ちる機会に限って、落下していく先は悪条件だった。場所は雪が積もっていないスキー場のジャリ場。そして落とした所は階段の上からだ。人間が落ちても怪我をしそうな所から落下してしまったのだ。さらに不幸は続く。こんな時はあのマーフィーの法則の通りだ。 「高級絨毯にバター付きパンを落とした場合、バターが付いた面から落ちる確率が高い」というヤツだ。私の場合も漏れることなくもちろん液晶から落下した。その先には何故か一つの石がある。気持ちのいい干渉音と共に私のiphoneは液晶から真っ逆さまに石に直撃したのだ。 わずか1秒に
季節の変わり目から冬序盤に活躍しそうなFOOTMAX(フットマックス)のロードバイクシューズカバーを購入した。今まではディフィートのシューズカバーを使っていたが、実際使ってみるとこちらのほうが圧倒的に良いという結論に。その理由は後に記すが、このフットマックスのシューズカバーは今までとは全く異なる構造を備えているのである。 そして「MADE IN JAPAN」の冠が示す通り、細部に拘りが散りばめられている。具体的にはディフィートの商品で改善して欲しかった「クリート用の穴」だ。それらを上手い仕組みで改善しているフットマックスシューズカバーを見ていこう。 フットマックスのキモ「CGS」 サイズは2種類存在しており、S-M(39.0-42.0),L-XL(42.0-45.0)と展開している。特に目立つ機構はCGS(クリートガイドシステム)だ。名前はかっこよく「クリートガイドシステム!」と銘打っては
photo:CXMAGAZINE よくご覧いただきたい。「アウターチェーンリングに歯山が無い」のだ。一見すると歯を削り出す前の状態にすら見える。これは実際にレースへ実戦投入されたものだ。ただ、発売などが決まったわけでは当然ないので、プロトタイプだろう。以前からシクロクロスにおいては、発売されていない特種なチェーンリングが使われていた。 今回もトップシクロクロッサーのためにワンオフで作られたと思わされるような、一見未完成のチェーンリングだ。実はこれ、53Tのアウターを削ったものらしい。結果従来のバッシュガードの役割をアウターチェーンリング相当で実現している構造に見える。 シマノという会社は非常に情報がリークされにくい。メディアへの箝口令を厳しく敷いているからだろうが、ひょんなことで新型のプロトタイプを目に付く場所に持ってくる。例えば、Dura9000シリーズの発売前には、群馬CSCでシマノレ
誤解を恐れずに言わせてもらうと、製品を売る際「プロモーション」や「販売促進活動」といった「見せ方」の部分はとても重要な事だと思わされる。いまさらなぜそんな事を私が言うのか?と不思議に思われるかもしれない。その理由は今回紹介するGT-Roller Flex3を使い考えさせられたからだ。 GT-Roller Flex3は私の知る限りWEBメディア等、プロモーション活動が行われていないため「得体のしれないローラー」であった。このローラーの最大の欠点は、乗らずしてその良さが伝わりにくいという点にある。正直乗らないと本当にわからない、と先に本記事の結論を述べておきたい。 WEBや紙媒体で紹介される製品は、当然プロモーションをかねて多額の広告費が投じられている。もしかしたらとんでもなく良く書かれている記事も、実は巧妙に仕組まれた記事だったりするかもしれない。むしろ昨今のWEB事情を勘案すると、ステルス
ある限られた熱狂的なローラーファンの間で話題になっているローラーがある。ミノウラ FG540だ。かなり限られたニッチな仕様のバイク、軽量フレームや高級フレームに負担を掛けたくないユーザにとって待ちに待った製品なのだ。 先般の記事「MTBやシクロに待望のローラー! ミノウラハイブリッド FG540」内でも触れたが、リアエンド142mmのスルーアクスルや、フロントスルーアクスルという仕様の場合使えるローラーが限られてくる。もちろん、普通のロードバイクと普通の固定ローラー台のユーザーには到底理解できない(もしくは気づかない)悩みだろう。 そんな中、まるでGTローラーの様な製品をミノウラが出してきた。リアは固定せず、フロントフォークを固定する。そしてエストラマーによりフロントフォークが動く・・・という。実際に自身のマシンを使って使った結果を記したい。さらに、その隣には「グロータック GT-ROLL
Ag2rがテストしていたSRAMのワイヤレス電動変速SRAM RED ETAPがリリースされる。電動変速に関してはカンパニョーロ、シマノといった三大コンポーネントメーカーから遅れをとっていた。そこで他社に先駆けて電動をワイヤレス化することにより、電動コンポーネント市場で差別化を図る狙いがある。 現在わかっている重量はSRAM RED ETAPレバーが260g、SRAM RED ETAPリアディレイラーが239g、SRAM RED ETAPフロントディレイラーが187gとなっており、いずれもバッテリー込みだ。ちなみにワイヤレスであるため全てのディレイラーにバッテリーを装着する必要がある。 気になる価格は2700ユーロと日本円にして30万円を超えてしまう可能性がある。ただ、ワイヤレス化というメリットは面倒な配線ケーブルを排除する代わりに、バッテリーを各コンポーネントに搭載する必要がある。当然コ
どうしてこうなった・・・。と思わずにはいられない雑誌が有る。「サイクルスポーツ10月号」だ。今月号を見て「え?サイスポ?」と思った方も多いのではないだろうか。見て頂ければ一目瞭然である。これでは世の中の健全な青少年や、弱虫ペダル効果で増え続けるいわば「ドル箱」の弱ペ女子は買いづらい、もしくは買いたくない、のではないだろどうしてこうなった・・・。と思わずにはいられない雑誌が有る。「サイクルスポーツ10月号」だ。今月号を見て「え?サイスポ?」と思った方も多いのではないだろうか。見て頂ければ一目瞭然である。これでは世の中の健全な青少年や、弱虫ペダル効果で増え続けるいわば「ドル箱」の弱ペ女子は買いづらい、もしくは買いたくない、のではないだろうか。 一体何の雑誌なのかわからない、と言いたいところだが背景にはジャイアントのロードバイクが写っているし、持っているのはなぜかフロントホイールでありとても現実
私は今まで全く使ったことがないような、新しい自転車のデバイスを手にした。Recon JETというウェアラブルデバイスである。自転車機材の世界は過去数十年にわたり緩やかに進化を遂げてきたが、乗る物、着る物に劇的な進化はそれ程無かった。 ただ、情報化社会と急激なデジタル機器の波は自転車機材にも押し寄せ、スポーツ業界にもウェアラブルデバイスの波が押し寄せつつある。 自転車機材の進化において印象深いのはパワーメーターの登場と低廉化である。パワーメーターといえばプロが使う測定器というのが常であった。そしてペダリングのベクトル解析は大規模な(競輪学校に設置されているような)機械でしか測定出来なかった。 技術革新が進み、電子機器に強い家電メーカー(パイオニアやP2Mのセンサー開発元)が参入しはじめた頃から、誰しもが手の届くデバイス(機材)となった。このデジタル機器の第一波の後に訪れつつある「新たな波」の
養老孟司先生のベストセラー「バカの壁」という書籍がある。なぜか実家のベットの枕元に置いてあるのだが帰省すると毎年読んでいる。419万部売れ日本のベストセラー四位であることから読まれた方も多いと思う。 内容は、あらゆる物事に対して「これが正しい」「あたりまえだ」と思い込むことは思考停止であると述べられている。社会や組織、自分の所属する集団(だけ)の意見を盲信し正しいと思い込み、それらを鵜呑みにするのはバカのすることだ、と綴られている。 まさにおっしゃる通りだ。人は都合の良い情報しか自分の脳に入らない(場合が多い)がさらにタチの悪いのが、それに最もらしく理由をつけることでさらに正当化しようとする。大抵、都合のいいように理由をつけるわけだが、良いことは自分のおかげ失敗は他人の責任といったバイアスをかけてくる。 バカの壁はアドラー心理学やデールカーネギーの書籍で綴られている内容とよく似ている。本文
「すね毛」の空気抵抗を考えたことは在るだろうか。すね毛を剃ることで、なんと空気抵抗を7%削減できるのだ。この衝撃の事実は風洞実験で明らかにされた。サイクリストの古くからのしきたり(嗜み)で、すね毛の処理は当然のごとく嗜まれてきた。その理由は「傷口の菌を防ぐ為」「マッサージしやすくするため」「ファッション」と理由は様々である。 ただ、「空気抵抗削減」という理由を公に声を大にして言う人は少ない。しかし、風洞実験ですね毛「処理前」すね毛「処理後」とでは大きな空気抵抗の差があったという。今回は「風洞実験室を用いた、すね毛の有無によるエアロダイナミクスの関連性」と題し、すね毛の是非を問いたい。 空気抵抗を7%削減できる まず、実際に風洞実験室で様々なテストが繰り返された。エアロヘルメットを用いた場合、ポジションを最適化した場合、エアロスーツを着た場合と我々に馴染みのある実験パターンである。この中に「
先日、といっても一ヶ月ほど前だが、ある友人と夕飯を共にした。自転車には全く乗らない彼は物理屋として飯を食ってる。神戸に「京」という世界最速だったスーパーコンピュータがあるが、そんなたいそうなモノを使って様々な実験や論文を書いている。 昔大阪で走っていた山◯山も、京を使って様々な実験を繰り返し論文を出していた。一度勝手に検索して拝読したが、わたしには到底理解できない難解な論文だった。あの京というマシンを使うためには、研究成果、研究内容や、研究者のネームバリュー?から時間単位で「割り当て」が決まるらしい。 イメージとしてはJPTのレースのように「ジャージが強い」選手が楽に先頭に出れたりする様なものか。力のある選手(研究者)は周りの評価も高い。それゆえレース(実験)をうまく進めることができる。どこの世界も実力と経歴なのだろう。だからナショナルチャンピオンに価値がある。 そんな現役の物理屋に、どう
昨年のツール・ド・フランスから導入されている「サドルしたの突起物」。全選手が一様に同じデバイスを使用している。あの謎のセンサーは「HIKOB」というGPS内蔵センサーである。昨年ドーフィネで初めて登場した。サイクルロードレースを楽しむデバイスだ。 「あのサドルしたの突起物はなんだ?」と話題になった謎のセンサーの実態は、通信機能を持ったGPSセンサーだった。 このGPSをツール・ド・フランス22チーム全選手が使用する。もちろんASOが本施策を主導しており、技術的なパートナーシップを結んだのはカヴェンディッシュも所属する「DIMENSION DATA(ディメンションデーター)」というIT系の企業だ。Jスポーツの中継でもその企業ロゴが確認できる(以下参照)。 ディメンションデーター社はツール・ド・フランス参加全選手(約200名)のサドル下にこのセンサーを提供する。そしてリアルタイムに様々な位置デ
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