サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
rockridge.hatenablog.com
オーストリアのsoeren-hentzschel.atが"So sieht das neue Logo von Firefox und Firefox Klar aus"という記事で、Firefoxのロゴ更新を報じている。2017年11月14日(米国時間)にリリース予定のFirefox 57で実施され、既にAndroid版Nightlyには新ロゴが組み込まれているとのこと。Mozilla Corp.でDirector, Firefox User Experienceを務めるMadhava Enros氏もFirefox 57のアイコンが変更される旨のツイートをしており、間違いなさそうだ。 現行のロゴは2013年8月にFirefox 23に実装された4代目のものである。"A New Firefox Logo for a New Firefox Era | about:pixels"によれば、低
2017年11月14日(米国時間)にリリース予定のFirefox 57では、Photonプロジェクトの成果である新ユーザーインターフェイス(UI)が導入される。新UIはいちはやくNightlyチャンネルに投入されており、Firefox Nightly 56ではメニューパネルが新しいものに置き換えられた(Bug 1372309)。 新しいメニューパネル 新メニューパネルの項目の一部には、「>」の記号が表示されている。これは、サブメニューが存在することを示すアイコンだ。「>」アイコン付きの項目をクリックすると、サブメニューが右側からスライドしてきて、覆い被さるようにメインメニューと入れ替わる仕様になっている。本記事では、この方式を「スライド式」と呼ぶことにする。 サブメニューのWeb Developerが表示される様子 スライド式では、項目の上にマウスカーソルを置いてもサブメニューは表示されな
MozillaのAndy McKay氏(Senior Engineering Manager)は、米国時間の2017年6月21日、mozilla.dev.platformの"Intent to unship: Add-on SDK and others"スレッドにおいて、Firefox 58または59で、本体からAdd-on SDKを削除するとアナウンスした(Bug 1371065)。同氏はWebExtensions推進の中心人物であり、今回のアナウンスもFirefox 57リリース版でWebExtensionsベースの拡張機能だけが有効となる措置を踏まえたものだ。 Add-ons/Firefox57 - MozillaWikiにおいて明らかにされているとおり、Firefox 57のリリース後も、Nightly(やDeveloper Edition)では、設定を変更すれば旧式の拡張機能を動
2017年6月20日(米国時間)、Android版Firefox Focus(以下Focus)がリリースされた。昨年11月にiOS版がリリースされてから半年あまりで、FocusはiOS/Androidという二大モバイルOSをサポートするに至った。目についた範囲では、窓の杜、CNET JapanとOSDN Magazineが今回のリリースを取り上げている。 Focusの強みは、そのシンプルさと軽さである。起動は高速で、使い方は画面の中央に置かれたバーに検索語またはアドレスを入力するだけ。Webページを表示すると右下にごみ箱のアイコンが表示されるので、それをタップすれば履歴を残さずスタート画面に戻る。 追跡広告、アクセス解析、ソーシャル追跡を標準でブロックするようになっており、これが通信量の節約とコンテンツ表示のスピードアップにつながっている。 また、設定を変えることで、他の追跡コンテンツやW
通常のFirefoxは年に7回、ESR(延長サポート版)は年に1回、メジャーアップデートが実施される。アップデートのリリース間隔は6週間に固定されない変則的なものだ。その代わり、Mozillaは早い段階でスケジュールを明らかにすることで、ユーザーがアップデートに備えた計画を立てられるようにしている。2016年に導入された措置だが、完全に定着した。 RapidRelease/Calendar - MozillaWikiに2018年のスケジュールが掲載されているので、リリース版とESRの分を紹介しておく。便宜上、リリース未了のバージョンについては2017年のスケジュールも記載することにした。対象バージョンは、リリース版のFirefox 55から64まで。予定日はいずれも米国時間を基準とし、今後変更される可能性がある。 リリース予定日 正式版 ESR 2017-08-08 Firefox 55
新キャンペーンの開始 Mozillaは、米国時間の2017年5月24日、"browse against the machine"と銘打ったFirefoxのマーケティングキャンペーンを開始した。Mozilla Corp.でDirector of Product Marketing, Firefoxを務めるEric Petitt氏が"Browse Against the Machine"というブログ記事で明らかにしたところによれば、このキャンペーンは、明確に反Chromeのスタンスを採用する。 キャンペーンの名称は、Rage Against the Machineというアメリカのロックバンドの名前をもじったもののようだが、最近のGoogleが機械学習に力を入れていることを踏まえているとみられる。ここでいう"the machine"はChrome=Googleの象徴であり、ユーザーを呑み込もうと
約3年半ぶりの刷新 Firefox 57はMozillaがFirefoxの大改造を予定しているバージョンであり、ユーザーインターフェイス(UI)もその例外ではない。現在のデスクトップ版UIは2014年4月、Firefox 29のリリース時に導入されたもので、Australisのコードネームで呼ばれる。2017年11月にリリース予定のFirefox 57では、Photon(光子)のコードネームが付いた新UIが披露され、約3年半ぶりにUIが刷新されることになる。 Photonプロジェクトの存在が明らかにされたのは、2016年12月下旬。本格的な始動は2017年3月下旬ころだ。判明しているだけでも15人のエンジニアと7人のUXデザイナが関与しており、現在ではさらに増えているとみられる。 この大プロジェクトの初期段階のデザインをスクープしたのが、オーストラリアオーストリアのsoeren-hentz
Firefox 52で有効化された新機能の1つにWebAssemblyがある。WebAssembly のコンセプト - WebAssembly | MDNの冒頭では、その内容を次のように説明している。 WebAssembly はモダンなウェブブラウザで動作して新たな機能と大幅なパフォーマンス向上を提供する新しい種類のコードです。基本的に直接記述ではなく、C、C++、Rust 等の低水準の言語にとって効果的なコンパイル対象となるように設計されています。 この機能はウェブプラットフォームにとって大きな意味を持ちます — ウェブ上で動作するクライアントアプリで従来は実現できなかった、ネイティブ水準の速度で複数の言語で記述されたコードをウェブ上で動作させる方法を提供します。 それ以上に、その利点を享受するために利用者は WebAssembly のコードをどのように作成するのか知る必要さえ有りません
Firefox 48でマルチプロセス機能(e10s)が導入され、Firefox 50から52にかけて、RTL言語ロケールやタッチスクリーン環境でも順次e10sが有効化されるようになった。また、拡張機能をインストールしている環境でも、WebExtensionsベースのもの(Firefox 49以降)やe10s互換性のあるもの(Firefox 50以降)については、有効化を妨げないようになった。若干予想外な出来事として、Firefox 51で追加された拡張機能のホワイトリストがその後撤回され、Windows版でアクセシビリティツールが動作している場合はFirefox 55まで有効化が延期されるといったことがあったものの、2017年4月3日(米国時間)時点で、リリース版ユーザーの52.82%がe10s有効化に至っている。 こうした状況を踏まえ、MozillaはFirefoxの多プロセス化を実行に
速報:Firefox 55でDeveloper Editionの廃止が決定 - Mozilla Fluxを公開してから3週間が過ぎた。この間、Mozillaのリリースマネージメントチームが"Dawn project or the end of Aurora"(以下「公式アナウンス」)でAuroraチャンネルの廃止を正式に発表した。ところが、実は公式アナウンスの後も計画が変更されている。本記事執筆時点の最新情報をお伝えしよう。 Auroraチャンネル廃止の影響範囲とスケジュール Auroraチャンネルの廃止は、Firefoxデスクトップ版のみならずAndroid版も対象となっている。だが、Google Playはアプリの作成者がユーザーを別のアプリに引き継がせることを認めていない。そこで、MozillaはFirefox Aurora for DevelopersアプリをNightlyビルドの
Firefox 53では一部の環境においてQuantum Compositorが初期設定で有効化される(Bug 1307578)。ここでいうcompositorは、Webページ内のいろいろな要素が複数のレイヤーにレンダリングされているのを1つにまとめ、スクリーンに送り出すシステムのことである。Firefoxのマルチプロセス化(e10s)に伴い、compositorはchromeプロセス内の独立したスレッドとなっているが、そのスレッドをプロセスとして独立させたものがQuantum Compositorだ。旧名をGPUプロセスといい、現在でもその名称がよく使われる。 当然ながらQuantum Compositorは、e10sが有効化されていなければ動作しない。また、Windows 8以降か、Windows 7であればプラットフォーム更新プログラムを適用済みである必要がある(Bug 129782
Firefox 41以降、認証や通信の暗号化に関する情報は、トラッキング防止やパーミッションに関する情報とともに、コントロールセンターと呼ばれるパネルに集約されている。Firefox 53ではこのパネルのパーミッション通知に関する部分が改善され、ダイアログも新しくなる(Bug 1282768)。 改善のコンセプトやデザインを説明した記事が、"Feeling safer online with Firefox"である。記事によると従来のデザインは、プロンプトをうっかり消してしまいやすい、個別のサイトにおけるパーミッションの管理がたいへん、スクリーン共有の際のアクセス権限付与が面倒といった問題があったという。Mozillaの開発者たちは、コントロールセンターの仕組みを継承しつつ、こうした問題に対処することにした。 まず、パネルのパーミッションに関する表示をシンプルにした。過去または一時的に機器
Auroraチャンネルの廃止 4月1日だがエイプリルフールのウソ記事ではない。Mozilla Corp.でFirefox release management leadを務めるSylvestre Ledru氏は、米国時間の2017年3月31日、Firefox 54を最後にAuroraチャンネル(Developer Edition)を廃止する旨を明らかにした(Project Dawn or the end of Aurora)。Mozillaは2月のFOSDEM 2017で、Nightlyの品質が十分ならAuroraは不要になるとアピールしていたが、筆者の予想を超えた早さで実現する運びとなった。 Auroraチャンネルの廃止に伴い、そのままだと製品版のリリースが前倒しになるため、Firefox Nightly 55の開発サイクルを通常の2サイクル分とすることで調整を図る。具体的には、2017
MozillaはFirefox 57のリリース(2017年11月14日:米国時間)までにテーマ機能を刷新する予定だ。その概略はImproving Themes in Firefox | Mozilla Add-ons Blogで発表されており、窓の杜でも既報ではあるが、今ひとつ具体像が見えず、当ブログでは記事にするのを躊躇していた。だが、最近になってQA/Theming/Testplan - MozillaWikiなどを通じて細部がはっきりしてきたので、ここに紹介しておきたい。 軽量・完全テーマから静的・動的テーマへ 現在、Firefoxは2種類のテーマをサポートしている。軽量テーマと完全テーマがそれだ。軽量テーマは、手軽に作成することができてFirefoxのバージョンアップに伴う互換性の問題も生じないが、Firefoxのユーザーインターフェイス(UI)のうちごく一部しか変更することができ
当ブログでは、Firefoxの延長サポート版(ESR)のメジャーアップデート時期を開発の区切りとみて、Web上で実行可能なベンチマークの測定結果を公開している。今回は、Firefox 52のパフォーマンスをFirefox 45と比較してみたい。 この1年の間にマルチプロセス機能(e10s)が初期設定で有効化されるところまできた一方で、64bit版の本格投入は数バージョン先になる。そこで、今回は32bit版のみを対象としつつ、e10sの有無による差をテストすることにした。検証を行った具体的なバージョンを挙げると、32bit版のFirefox 45.7.0(ビルドID:20170118123525)および32bit版のFirefox 52.0 RC2(ビルドID:20170302120751)である。後者はさらにbrowser.tabs.remote.force-enableの設定を追加して値
MozillaがFirefoxにPocket(旧Read It Later)を統合すると決めたのは、2015年4月のことだった。それから2年近くを経て、Mozilla CorporationはPocketの開発企業であるRead It Later, Inc(以下RIL社)を買収し、完全子会社化する。この買収に伴い、Firefoxに統合済みの部分だけでなく、Pocketのコードは全面的にオープンソース化される予定だ(Bug 1343006)。ただ、有料版の扱いなど現時点では不明な部分も残る。 Mozillaの発表によれば、今回の買収はPocketが持つコンテンツのレコメンデーション機能を評価したものだという。だが、Pocketを統合した当初の目的は、そうした機能を取り入れることではなかった。MozillaはFirefoxに独自の「あとで読む」機能を実装し、デバイス間で保存リストを共有可能にし
窓の杜で既報だが、The Road to Firefox 57 – Compatibility Milestones | Mozilla Add-ons BlogでWebExtensionsへの移行プランが発表された。周辺情報も交えつつ解説しよう。 まず、今回の移行プランでは、WebExtensions限定化の時期がFirefox 57のリリース時(2017年11月14日:米国時間)であることが改めて確認された。昨年11月の発表以来、影響の甚大さゆえに先送りされるのではとの噂が絶えなかったが、Mozillaはそうした観測を否定した。 また、レガシーなアドオンの定義や、移行対象のプラットフォームが明確化された点も見逃せない。XUL/XPCOMベースやAdd-on SDKベースの拡張機能だけでなく、埋め込み型WebExtensionsと完全テーマもレガシーなアドオンに含まれる。ここに埋め込み型
既にはてなブックマークには記録した情報で、Twitterにも流しているが、使っていて便利な機能なのでブログでも紹介しておきたい。 Firefoxのタブバーには、一番右端に表示されているタブの右隣に新規タブボタンがある。「+」のアイコンが目印だ。このアイコンをクリックすると、全タブの最右端に新規タブが開かれる。この「全タブの最右端」というのがくせもので、既に多数のタブがある場合、タブバーがスクロールして新規タブが表示されることになるため、直前まで開いていたタブがタブバーから消えてしまう。 Firefox 51では、Ctrlキーを押しながら新規タブボタンをクリックすることで、現在開いているタブ(以下「アクティブなタブ」)の隣に新規タブが開かれるようになった(Bug 528005)。直前まで開いていたタブの脇に新規タブをドラッグする手間が省けるわけだ。 ちなみに、常にアクティブなタブの右隣に新規
MozillaはこれまでもFirefoxをWebゲームの強力なプラットフォームにすべく改良を重ねてきたが、Firefox 51以降の3バージョンの間にそのステージを1段階引き上げる。3Dの表現力だけならPlayStation 3/Xbox 360世代に匹敵する水準となり、ゲームのロードから開始までの時間が短縮され、動作の安定性も向上する。具体的にどのような変化が起きるのか紹介しよう。 Firefox 51 最近リリースされたFirefox 51では、WebGL 2が初期設定で有効化された。これを踏まえたプレイアブルなデモが、PlayCanvasの"After the Flood"である。大洪水後の荒廃した未来の町並みが美しいグラフィックスで描写されており、2012年3月に公開されたBrowserQuestと比べると、表現力の進歩を実感できるだろう。 www.youtube.com WebG
Mozillaは、米国時間の2017年3月7日にリリース予定のFirefox 52でAdobe Flash以外のプラグインのサポートを終了させた後、64bit版へのシフトを本格的に進めていく。 同年4月18日にリリース予定のFirefox 53では、適格性のあるWindowsユーザーに対し軽量インストーラ(スタブインストーラ)が初期設定で64bit版をインストールするようになる(Bug 797208)。適格性のあるWindowsユーザーとは、64bit版Windows 7以降を使用し、3.8GB以上の仮想アドレス空間にアクセス可能なハードウェアを使用しているユーザーのことをいう。物理メモリは64bit版Windows 7以降の動作環境である2GBを満たしていればOK。なお、OS X(macOS)向けFirefox 53は、Intel 64bit版に一本化される(Bug 1295375)。
2016年末にFeedlyをはてブ対応させるChromeエクステンションがChromeウェブストアで公開された。Otchy氏が自作のユーザースクリプトを拡張機能化したもので、Feedlyのリスト画面にはてなブックマークの数を表示してくれる。 ユーザースクリプト版がFeedlyの仕様変更に伴って動かなくなっていたので、開発が再開されたのは嬉しい限り。しかし、Chrome向け拡張機能なので、これまでみたいにFirefoxにGreasemonkeyを入れて使うというわけにはいかない。何とか動かす方法はないものか。 Chrome Store Foxified(以下CSF拡張)を使うのがよさそうだ。この拡張機能をFirefoxにインストールした状態で、Feedly はてブ - Chrome ウェブストアを開く。すると、ふだん右上隅に「CHROME に追加」と出るところが、「ADD TO FIREFO
Windows XP/Vista上のユーザーが通常版のサポートを受けるのは、Firefox 52で最後となり、その先は法人向け延長サポート版(ESR)に切り替わってサポートが続く(Bug 1318922)。つまり、Firefox 53ではなくFirefox ESR 52.1へと自動アップデートされる。 ESRに移行した後のXP/Vistaのサポート期間について、Mozillaは2016年12月23日(米国時間)、2017年9月までとする旨を発表した。これを受けて、重要: Firefox は Windows XP および Vista のサポートを終了します | Firefox ヘルプには、次のように記載されている。 私たちは、2017 年 9 月まで Windows XP および Vista のユーザー向けにセキュリティの更新を提供する予定です。しかし、これらのユーザー向けの更新には新機能が
Project TofinoからBrowser Futures Groupへ Mozillaが2016年4月に開始したProject Tofinoは、Webブラウザのユーザーインターフェイス(UI)のコンセプトが仮に2016年に作られたらどうなるかを実験するプロジェクトである。当初は3か月の期間限定とされていたが、実際には延長されて8月頃まで続いていたようだ。プロジェクトの総括が公表されたのは、11月半ばになってからである。トップを務めるMark Mayo氏は、(Re)defining the Tofino Project – Project Tofino – Mediumの中で、プロジェクトがBrowser Futures Groupの研究へと発展的に解消していく旨を述べる一方、具体的な成果を示さなかった。 では、Project Tofinoは失敗だったのだろうか。評価を下す前に、このプ
Mozillaは、Add-ons in 2017 | Mozilla Add-ons Blogにおいて、Firefox 57のリリース(2017年11月28日:米国時間)に伴い、デスクトップ版ではWebExtensionsベースの拡張機能だけを読み込む措置を執る旨を明らかにした。XUL/XPCOMベースやAdd-on SDKベースの拡張機能(レガシー拡張機能)は、一切利用できなくなる。この措置を確実なものとするため、Mozilla Add-ons(AMO)では、Firefox 53のリリース(2017年4月18日:米国時間)に伴い、新規の拡張機能を登録する場合にWebExtensionsベースでないと受け付けなくなる。 現時点でのスケジュールは、Add-ons/2017 - MozillaWikiに詳しい。それによれば、Firefox 53のリリース時点で具体的に実施される措置は、AMOに
Firefox 50は、当初2016年11月8日(米国時間)に予定されていたリリースが、11月15日に延期されている。リリース直前に大きめの修正(Bug 1309350、Bug 1309351)を入れたので、様子を見る必要があったというのが、延期の理由だ。 この修正により、Add-on SDKベースの拡張機能やモジュールローダを使用する拡張機能について、パフォーマンスが改善される。つまり拡張機能を積んだ環境の多くで、起動時を中心にFirefoxの処理がスピードアップする。そのうえ拡張機能を入れていなくても若干起動が早くなったとか、多数の拡張機能を入れている場合にシャットダウンが大幅に早くなったといった話もある。 MozillaがFirefox 50のリリースを遅らせてまで拡張機能を入れたときのパフォーマンスを引き上げようとしたのはなぜか。それは、Mozillaが最近Test Pilotとい
次世代のWebエンジンを構築 Mozillaが最近発表したQuantumプロジェクトは、Firefoxのエンジン部分にあたるGeckoを次世代のWebエンジンへと進化させ、パフォーマンスの飛躍的進歩(quantum leap:直訳は量子跳躍)をもたらす*1。Mozilla Corp.でHead of Platform Engineeringを務めるDavid Bryant氏が"A Quantum Leap for the Web"(和訳)と題する記事でそう発表し、かなりの反響を呼んだ。日本でもIT関係のメディアで多数取り上げられており、目にされた方も多いだろう。 Quantumプロジェクトの進展に伴い、GeckoにはServoの成果が取り込まれていく。ServoはMozillaが2012年ころから開発してきたブラウザエンジンの試作品であり、Rust言語によって構築されている。必然的に、Ge
段階的に減らされるFlashのサポート MozillaがFirefox 52でNPAPI(Netscape Plug-in API)プラグインのサポートを原則として打ち切る中、例外的にAdobe Flashプラグインだけはサポートが続く。プラグインが最新版であれば初期設定で「常に有効化する」扱いになるという優遇ぶりだ。この扱いはいつまで続くのだろうか。また、Flashプラグインのサポートが廃止されるのは、どの程度先のことなのだろうか。 Chrome 55以降でHTML5版コンテンツがデフォルトになるとか、Safari 10はHTML5版コンテンツを優先してプラグイン版コンテンツの有効化にはユーザーのクリックが必要といった話を耳にすると、Mozillaがすぐにでも追随しそうに感じるかもしれない。だが、かなり保守的な計画が立てられているのが実情だ。 Reducing Adobe Flash U
MozillaはFirefox 52でプラグインのサポートを大幅に縮小する。具体的には、自動的にインストールされるもの(OpenH264 Video CodecやWidevine Content Decryption Module)を除くと、サポートされるのはAdobe Flashプラグインだけとなり、他のプラグインは使用できなくなる(Bug 1269807)。*1 アドオンマネージャの〔プラグイン〕の項目を見ると、あっさりした表示になっているのが分かる。Firefox 51までは有効・無効にかかわらず列挙されていたプラグインが、きれいさっぱり無くなっている。 Firefox 52以降もFlash以外のプラグインを使い続けたければ、延長サポート版(ESR)を利用してください、というのがMozillaのスタンスだ。この場合、Firefox 53以降に本体に追加される新機能は利用できなくなるた
Windows向け64bit版Firefoxは、2014年11月に発表されたプランからすると提供がかなり遅れており、Mozillaとしても慎重ならざるを得なかったのか、これまで新たな計画が明らかにされることはなかった。だが、ここにきてFirefox/Win64 - MozillaWikiに具体的なスケジュールが掲載されるようになり、本腰を入れてきた感がある。 上記のスケジュールは、1つひとつが簡潔な記載になっているため、読み解くには様々な情報と突き合わせる必要がある。現在判明しているところでは、まず、2016年9月下旬から10月上旬にかけて、新しいダウンロードページのテストが実施される。Firefox 50のリリース予定日が11月8日(米国時間。以下同じ)であることを踏まえたものとみられ、おそらくそのリリースに合わせて、MozillaのWebサイトのトップページから64bit版Firefo
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Mozilla Flux』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く