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フランスはAUKUSに参加すると口にもしていないし、招待もされていない。しかし、ニューカレドニアでの出来事は、フランスがオーストラリア、英国、米国、日本との関係を強化しなければならないのだということを指し示す。フランスはもはや、戦略的バランスには頼っていられない。マクロン大統領の外交は同盟国に誤解されている。今や注意を喚起すべき時である。 南太平洋のフランス領であるニューカレドニアでは、法的な例外を改めようとする政府の計画に反対する暴動が起きている。 この島では1988年以来、新たに到来した国民が、一部の選挙で投票権を持てないできた。その制度は、(フランス本土などから)近年移住した人々によって島の人口バランスが変化し、白人に有利になるのを防ぐためのものだった。しかし、1988年に始まったプロセスを経て、2021年の住民投票で独立は最終的に否決されたことから、普通選挙におけるこの法的例外も終
2024年1月1日付で、国末憲人氏(前・朝日新聞論説委員)が、東京大学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ・宗教分野の特任教授に就任しました。 国末憲人氏は、1987年に朝日新聞社に入社して以来、世界各地の紛争やテロリズム、あるいはポピュリズムの政治に関して先駆的な報道を積み重ね、日本を代表する国際報道記者としての評価を築いてきました。その著作は多くありますが、昨年10月には『ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景』(岩波書店)をまとめています。経歴と業績の抜粋は国末氏のプロフィール欄に記載されています。 国末氏は、2023年7月以来、朝日新聞論説委員としての業務の傍、客員上級研究員として東大先端研の調査研究事業に関与してきましたが、2024年1月より、特任教授として常勤で加わることになりました。 国末氏の加入により、東大先端研グローバルセキュリティ・宗教分野およびそれが実施する研
2023年12月1日付けで、ROLESの共同代表である小泉悠氏が、東京大学先端科学技術研究センターの専任の准教授に昇格しました。 小泉悠氏は2019年3月1日に東京大学先端科学技術研究センター特任助教(グローバルセキュリティ・宗教分野)に就任し、2020年からROLESを池内恵教授と共同で立ち上げ、運営の飛躍的拡大に貢献するなど、特異な業績を数多く挙げ、2022年1月1日には専任講師(グローバルセキュリティ・宗教分野)に着任しました。 小泉氏はこのたび、独立准教授(*理系分野におけるいわゆるPI資格を持つ)として独立し、先端研の専任教員の共通ルールを適用し、改めて10年の任期が付されました(2022年1月1日の専任講師着任時点から起算して10年となる2031年12月31日までの任期)。 独立准教授としての小泉悠氏の新たな活躍が期待されます。 小泉准教授は当分の間、先端研内の「先端学領域」に
本提言の問題意識 本提言は、日本の新たな『国家安全保障戦略』策定に資することを目的として、東京大学先端科学技術研究センター内に設置された創発戦略研究オープンラボ(ROLES)がまとめたものである。 日本で初めて『国家安全保障戦略』が策定されたのは第二次安倍政権下の2013年のことであり、それから9年が経過した。この間、日本を取り巻く安全保障環境が激変したことは今更述べるまでもないだろう。中国の軍事的台頭と米中対立はさらに加速しつつあり、朝鮮半島情勢は依然として緊張を孕んでいる。さらに2014年にはロシアによる第一次ウクライナ侵攻が、2022年には第二次ウクライナ侵攻が勃発した。 こうした情勢の変化を踏まえるとき、我が国の安全保障政策が大きな見直しを迫られていることは言を俟たない。 基本的な考え方 まず念頭に置かねばならないのは、国家間の大規模な軍事紛争は安全保障上の脅威として現実に排除でき
ウイリアム・ジェームズ "British Grand Strategy in the Age of American Hegemony (アメリカの覇権の時代における英国の大戦略)" 刊行記念ウェビナー
安倍元首相の外交・安全保障政策における「遺産」について、ギブール・ドラモット・仏国立東洋言語文化学院(INALCO)准教授に、ROLES Commentary No. 7として「安倍元首相の『遺産』を考える:日本の外交・安全保障政策に残したもの」を日本語で寄稿していただきました。 ドラモットINALCO准教授は、2021年10月から1年間の任期で、先端研を推薦部局として東京大学東京カレッジ客員准教授にオンライン着任し、2022年7月から8月にかけて来日して、東大先端研グローバルセキュリティ・宗教分野の客員研究員や、東京大学公共政策大学院非常勤講師として、研究・教育活動を行なっています。 共編著The Abe Legacyを昨年11月に刊行したばかりのドラモット先生が来日した期間に、奇しくも安倍元首相の暗殺事件が発生しました。ROLESでは事件を受けて、ドラモット先生に安倍元首相の「遺産」を
世界中の首脳からのメッセージに示されたように、安倍晋三元首相の外交政策に対する国際的評価は高い。5月に安倍元首相に対するインタビュー を行ったイギリスのThe Economist誌は、安倍氏が日本の『チャンピオン』だったと書いた。まさに安倍氏は、特に防衛、安全保障の面で、それまでの日本の総理大臣にとって想像されなかったことを達成した。2006年に初めて総理大臣に就任し、わずか一年で辞任した時、安倍氏が今後も日本政治で指導的な立場を続けていくことができるかどうか、疑いを持たれた。しかし不十分に終わった第一次安倍政権の1年間も、2012年に政権の座に復帰して行ったことへの助走期間となった。自国のための戦略的なビジョンを持ち、それを実現するために必要な勢力を持った人物は、それまでの日本政治にほとんどいなかった。安倍元首相は、世界の日本に対する見方と、逆に日本の世界に対する見方を変えた。 安倍氏の
2022年1月1日付で、東京大学先端科学技術研究センター専任講師(グローバルセキュリティ・宗教分野)として、小泉悠氏が着任しました。 小泉悠氏は2019年3月に東京大学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ・宗教分野の特任助教として着任して以来、複数の単著を刊行し、2019年12月には『「帝国」ロシアの地政学』(東京堂出版)でサントリー学芸賞(社会・風俗部門 )を受賞するなど、多くの成果を挙げ、評価を得てきました。 小泉氏はプロジェクト担当の特任助教として、外交・安全保障調査研究補助金事業の受託と実施を担当し、ROLESの設立と運営に尽力してきました。国際交流では、モスクワ国際関係大学(MGIMO)と部局間協定の締結に漕ぎ着けるなど、多くの活動実績を有する小泉氏ですが、今後は、専任講師として、先端研そして東大の教育と研究の組織的な運営にも一端を担っていくことになります。
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