▲ページのトップにもどる▲ А а 言うまでもなく、「アー」を表す文字だ。これについては、いまさら語るべき何物もない。ギリシャ文字の Α α 「アルファ」からつくられたものであり、ラテン文字の A a とまったく同じ。 手書きでは、大文字と小文字でまったく異なる。 大文字は、言葉では説明しづらい。強いて言えば、ペンタグラムを一筆書きするような感じ。左下から右上へと斜めの線を描き、そのまま下に縦線を書く。そこから左上へと斜めの曲線を延ばし、それをくるっと反転させて右に払うのである。 小文字の書き方は、お習字帳のレベルでは英語の筆記体と同じとされる。すなわち二時方向から書き始め、反時計回りに楕円を描き、再び二時方向で「ツノ」を生やした後、下に反転して最後は右に払う。他方、実際にロシア人に書かせてみると、これとは微妙に違う書き方をする人が少なくない。たとえば、楕円を八時方向から書き始め、そのまま