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体力トレーニング
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ヒトの行動原理と条件反射制御法 独立行政法人国立病院機構 下総精神医療センター 薬物依存治療部長 平井 愼二 Ⅰ.進化と反射とヒトの行動原理 1.動物もヒトももつ第一信号系 約38億年前に生物が誕生し、自己保存と遺伝が始まった。生物に特有のこれらの現象は防御、栄養摂取(摂食)、生殖により成立する。環境とのやりとりの中でそれらの活動を反復し、進化し、動物が生まれた。 動物の行動は神経活動による。神経活動は、感覚器において環境からの刺激を受け、信号に変え、中枢に伝え、中枢の作用を行い、中枢からの信号を効果器に送り、そこから反応が生じる現象を作る。また、そのように入力としての刺激と出力としての反応で特徴づけられる現象は反射 1)と呼ばれ、反射の連鎖的な作動で行動が生じる。 動物がある行動により、防御、摂食、生殖のいずれかに成功し、後に、同じ状況においてその成功した行動を再現する傾向をもてば、並び
嗜癖行動の生理的メカニズムと条件反射抑制療法 独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター 薬物依存治療部長 平 井 愼二 規制薬物を反復して摂取する者はいろいろな問題を持っている。現在、規制薬物復摂取者への対応は種々のものがあるが、処遇に設定するべきものは法による抑止力と治療である。過去には嗜癖行動の生理的メカニズムが不明であったために、治療は困難を極めた。有効な治療法がなかったことが、我が国の薬物乱用対策が刑事司法体系による働きかけが優位になっていることの原因の一つでもあろう。 このような状況の中で、下総精神医療センターでは、嗜癖行動の生理的メカニズム解明につながる発見があり、それに基づく理論を2006年6月から治療に反映させ、この治療経験において新たに種々の現象を把握し、飛躍的に有効な治療法を確立した。 これらの経験と検討を経て把握した嗜癖行動の生理的メカニズムおよび欲求を抑制する条
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