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SSRI、SNRIの違いと使い分けについては、各人でいろいろな考えがあるだろう。 どのような患者さんに対して、どのような精神療法をしているかも考え合わせて、 薬剤選択を考え、しかも、他剤との併用も考慮しながら、選択しなければいけないので、 単純に、デシジョン・ツリーが描けるものでもない。 最近ではStar*Dの研究で、第一選択として、シタロプラムを使うことになっていて、 日本の我々としてはかなり特殊な環境にいることを自覚すべきだろう。 この論文では、古い抗うつ剤をも含めた薬剤選択という視点はないようだが、 実際には、三環系、四環系、最近ではSDAも含め、さらにmood stabilizerも含めて、選択しなければならないので、 議論としては不充分である。 うつ状態、不安、非定型などの言葉をいちいち定義していないのは、専門家同士の報告だからであるが、 そこの定義が難しいことも確かで、できれば
参考書としては、 風景構成法 その基礎と実践 皆藤章/著 誠信書房 1994年が 臨床心理の先生方には好まれていた。 ある記事では以下のように説明がある。解説を加えつつ自分流を書いてみる。 ***** 1969年に中井久夫によって創案された。分裂病者への心理療法の試みとして描画法 を導入。箱庭療法の用具がそろうまでの便法として,画用紙の上に描く箱庭として,風景 構成法を試みた。その際,箱庭における枠の意味を重視した中井は,画用紙にクライエン トの目の前でセラピストが枠を描いて与えるという「枠付け法」を発見した。風景構成法 はその後,投影法として,また芸術療法として有効であることがわかり,わが国のオリジ ナルな非言語的接近法として評価されている。 (1)風景構成法の実施法 ①用具:黒のサインペン(油性のものがよい),彩色用クレヨン,またはクレパス。色鉛 筆。A4の画用紙 ②手順:枠付
平明かつ実用的で、笠原先生の筆致に近いものを感じる。 ***** 臨床精神医学34(5):687-694,2005 「うつ状態」の精神医学 現代の「うつ状態」 現代社会が生む“ディスチミア親和型”樽味伸 1.はじめに* 本邦におけるうつ病の病前性格の特徴については,下田が言及した執着気質,それに近いところでTellenbachのメランコリー親和型との関連がこれまで指摘されてきた。* 几帳面,仕事熱心,過剰に規範的で秩序を愛し,他者配慮的であるとされるこの気質・性格は,もともと日本人全般の自己規定に近いようであるし,また確かに本邦のうつ病者の一側面を言い当てていたようにも思われる。几帳面で配慮的であるがゆえに疲弊・消耗してうつ状態に陥る彼らは,一般的には抑制症状とともに強い自責感や罪業感を表明し,ある種の悲哀感を診断者に惹起させることが多い。ここで彼らの示す傾向を「メランコリー親和型」と大ま
インターネットとこころの悩み 現代日本に生きる我々にとって、インターネットや携帯は心理的環境の重要な一部であり、こころの悩みの原因のひとつとなっている。実証的な記述ではないのが残念ではあるが、以下に要点を記したい。 Ⅰ ネット社会の特質 ネットや携帯が社会不安を拡大していると議論され、ネットと携帯は現代的「悪のゆりかご」の印象がある。特質を次のように抽出できる。 A 匿名性 匿名だから卑劣なことを書くのだと思われているが、実は匿名性はすでに見かけ上のものである。自分のことを書かれた個人にとっては、誰が書いたのかを知ることは心理的ショックの直後でもあり億劫であるが、気持ちを立て直して「プロバイダ責任制限法」により削除を請求し、情報開示を求めればよい。ネット上に請求の書式があり費用はかからない。 発信側について言えば、現実のその人からは考えられないくらいの過激な言葉を書いていて驚かされる場合も
意識の探求―神経科学からのアプローチ;岩波書店 クリストフ・コッホ (著), 土谷 尚嗣, 金井 良太(訳) *この本の、最終章に収められた、架空の、自作自演のインタビュー。*部分はわたしのコメント。 二十章 インタヴュー * 「ねえねえ教えてよ。それってどういう意味?」とアリスは尋ねた。「君は賢そうだから教えてあげよう。」と、ハンプティーダンプティーはとても嬉しそうにいった。「どうしてもわからないこと、ってのはしょうがないんだ。その話題はもうたくさんだっていうことだよ。だから、君がこれからどうするつもりなのか話してくれてもいいし、ほら、残りの人生ずっとここにとどまっているつもりじゃないんだろう。 」「鏡の国のアリス」ルイス・キャロル(Lewis Carroll) * 結局、本書の主張とは何だったのだろうか。十九章をより分かりやすくするため、最終章では、架空のジャーナリストから受けたインタ
ディスチミア親和型うつ病 ディスチミア Dysthymia は 気分変調症。 ICD10では F34 持続性気分[感情]障害 の中に分類されていて、 正式の訳語が、気分変調症。 Persistent and usually fluctuating disorders of mood in which the majority of the individual episodes are not sufficiently severe to warrant being described as hypomanic or mild depressive episodes. Because they last for many years, and sometimes for the greater part of the patient's adult life, they involve
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