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体力トレーニング
shins2m.hatenablog.com
一条真也です。 『死の拒絶』アーネスト・ベッカー著、今防人訳(平凡社)を紹介します。 すべての文化や娯楽とは、やがてくる死から目をそむけるための気晴らしであり、気を紛らわせるためのものであるという「唯死論」とも呼ぶべき文化論を展開して1974年のピューリッツァー賞を受賞した本です。 本書の帯 カバー表紙には、中世ヨーロッパの「死の舞踏」の銅版画が使われ、帯には「キューブラー=ロス絶賛の死を考える名著!」「人はなぜ死を恐れ、それを否認・拒絶しようとするのか? フロイト、ランク、キルケゴールらの思想を手がかりにその意味を追求した〈死の精神分析〉。アメリカ文化人類学者による考察。1974年ピュリッツアー賞受賞!」と書かれています。 本書の帯の裏 1973年に書かれた本で、日本では1989年に邦訳出版されています。そんな古い本をどうして今頃読んだのかというと、ブログ『死者を弔うということ』で紹介し
一条真也です。 『仏教思想のゼロポイント』魚川祐司著(新潮社)を読みました。 「『悟り』とは何か」というサブタイトルがついています。 著者は1979年千葉県生まれで、東京大学文学部思想科で西洋哲学を専攻、また同大学院人文社会系研究科でインド哲学・仏教学を専攻しています。2009年末よりミャンマーでテーラワーダ(上座)仏教の教理と実践を学びつつ、仏教・価値・自由などをテーマにした研究を進めているとか。 本書の帯 帯には「日本仏教はなぜ『悟れない』のか――。」「大型新人による決定的な《解脱・涅槃》論!」「末木文美士氏 佐々木閑氏 宮崎哲弥氏 推薦!!」と書かれています。著者は、仏教の開祖であるゴータマ・ブッダが求め、達成した解脱・涅槃(仏教の原点=ゼロポイント)を明晰な論理力と巧みな文章力で説いています。発売以来、大きな話題になっているようです。 本書の帯の裏 本書の目次構成は以下のようになっ
一条真也です。 今年の七夕は、わたしにとって忘れられない日となりました。心から尊敬する渡部昇一先生の御自宅を訪問し、謦咳に接する機会を得たのです。渡部先生は「稀代の碩学」であり「知の巨人」、そして「現代の賢者」です。 渡部昇一先生 ブログ「江藤君との再会」に書いたように、6月14日、わたしは中学の同級生である江藤裕之君とランチを共にしました。江藤君は東北大学大学院教授ですが、渡部先生の愛弟子でもあるのです。その江藤君と西荻窪の駅で待ち合わせし、そこから善福寺にある渡部先生の御自宅へ向かいました。 渡部先生の書斎で、先生と 以前、渡部先生とは一度お会いしたことがあります。 全互協主催の講演にお招きしたのですが、そのとき控室でお話しさせていただきました。渡部先生は、わたしのことをよく憶えておられました。もっとも、わたしは何度も渡部先生にお便りや拙著を送らせていただきました。 わがバイブルと、そ
一条真也です。 映画「ザ・マスター」を観ました。トム・クルーズをはじめハリウッドのスターたちが入信していることで知られる新興宗教「サイエントロジー」の創始者をモデルにした問題作で、人間の深層心理に鋭く迫っています。監督は、「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソンです。 物語の舞台は、第2次世界大戦後のアメリカ。元海軍兵士のフレディは精神に傷を負い、アルコール依存となります。彼は密航した船で「ザ・コーズ」という宗教団体の教祖ドッドに出会い、常識を超越した理論に触れます。やがてフレディはドッドを信頼し、ドッドもフレディに一目置くようになるのでした。しかし、情緒不安定なフレディは攻撃的な性格が治らず、ドッドが説く教義に疑問を抱く者に暴力をふるいます。そんなフレディに不安を感じるドッドの美しい妻・ペギーは、フレディを追放するよう夫に進言するのでした。 フレディ
一条真也です。 ブログ「サムシング・グレート」で世界的科学者で筑波大学名誉教授の村上和雄氏のことを書きました。これから、しばらくのあいだ、村上氏の主な著書を紹介していきたいと思います。これまで「一条真也のハートフル・ブログ」において、わたしは特定の人物の著書を集中的に紹介してきました。小説家などは別にして、ピーター・ドラッカー、安岡正篤、森信三、鍵山秀三郎、渡部昇一、小林正観といった方々です。ここに村上和雄氏のお名前も加えさせていただきます。 村上氏は、京都大学農学部農芸化学科を昭和33年に卒業し、米国オレゴン医科大学、京都大学、米国バンダービルド大学で研究し、昭和51年、筑波大学に助教授として赴任。直ちに教授になられ、基礎医学に関する酵素や遺伝子の研究に従事。昭和58年に高血圧の黒幕である酵素〝レニン〟の遺伝子解読に成功し、世界的な業績として注目を集めました。 村上氏の著書は多いですが、
一条真也です。 『考える生き方』finalvent著(ダイヤモンド社)を読みました。 ペンネームは「ファイナルベント」と読みます。不思議な名前だと思っていたら、本書の裏表紙の袖に以下のようなプロフィールが書かれていました。 「アルファブロガー(2004年アルファブロガー・アワード)。随筆家。ペンネームの由来は子どもと見ていた仮面ライダーの必殺ワザから。1日1冊のペースで読む読書を30年以上続けている。関心分野は、哲学・思想・文学・歴史など文系領域から生物学・物理学など理系領域まで。1957年生まれ。国際基督教大学卒業。同大学院進学。専攻・言語学。情報技術や最新医療の解説なども得意とする。デジタルコンテンツのための配信プラットフォーム「cakes(ケイクス)」で、文学書などの書評も連載中」 著者のことは本書を読むまで知りませんでした。 でも、アルファブロガーとはすごいですね。 「空しさを希望
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