近頃ちょっと仕事で「異文化コミュニケーション」というのを学んでおりまして、研修会なんかもやってるんですが、そのネタ本としてエドワード・T・ホールという人の名前が出てきました。一応社会学者のカテゴリーに入るんでしょうか? 一頃本国アメリカではもてはやされたようですが、日本では翻訳が遅れたこともあり、あまりポピュラーな人ではないのではと思われます。もちろん私は知らなかったし、図書館でもようやく見つけたと思ったら書庫で眠っていました。 そのホールさんの代表作が『文化を超えて』。これまでの著作の総決算的な位置づけにあるようです。簡単に言えば「異文化コミュニケーション」とは、表だって出てこないその国の「不文律の隠れた文化」にどれだけ気づくことが出来るかということに尽きるようです。西欧人はルネサンス以来、あまりに(ヨーロッパ中心の)主観的な世界観に凝り固まっており、中東やアジアと(異教徒=敵としてでな