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円安とは
shutou.jp
前回、”せむし男および仕立屋とキリスト教徒の仲買人と御用係とユダヤ人の医者との物語”からの続きです。 ゚★☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・☆★゚ バスラの帝王ムハンマド・ベン・スライマーン・エル・ゼイニに二人の大臣がおり、ひとりはエル・ファドル・ベン・カカーンといって高潔で人々に慕われ、もうひとりはエル・モヒン・ベン・サーウィといい、こちらは悪人で忌み嫌われていた。 あるとき王は大臣ファドレディンに、一万ディナールをもって美しい女奴隷を贖うように言いつけ、ファドレディンは手をつくしてぴったりな美女アニス・アル・ジャリスを奴隷として手に入れる。 しかしこの大臣にはアリ・ヌールという美男の息子がおり、彼は父がいない間にアニス・アル・ジャリスの処女を奪ってしまった。 母親が大臣にとりなして、アニス・アル
『修身教授録』の著者・森信三氏は、戦前・戦後を通じ日本の教育界最大の人物であると言われた哲学者・教育者です。 その生涯は「人生二度なし」の真理を根本信条とし、「全一学」という学問を提唱しています 「全一学」は、 ・東西の世界観の切点を希求するもの ・宇宙間に遍満する絶対的全一生命の自証の学 ・世界観と人生観との統一の学 など12項目以上の定義にもとづくもので、要約すると「宇宙の哲理と人間の生き方を探求する学問」というもの。 理論は実践から生まれた具体的なものが主で、立腰論(人間に性根を入れる極秘伝)はその最たる例の一つです。 その森信三氏の名著『修身教授録』は、大阪天王寺師範学校(現・大阪教育大学)本科での講義から、昭和12年3月から昭和14年3月までの2年間全79回の講義を改めて編集したものです。 当時の森信三氏の教育は、検定教科書を用いず、自身の修身に対する考えを生徒全員に口述筆記させ
【書経 目次】 [虞書(ぐしょ)] 5篇 ├01 堯典(ぎょうてん) ├02 舜典(しゅんてん) ├03 大禹謨(たいうぼ) ├04 皋陶謨(こうようぼ) └05 益稷(えきしょく) [夏書(かしょ)] 4篇 ├06 禹貢(うこう) ├07 甘誓(かんせい) ├08 五子之歌(ごししか) └09 胤征(いんせい) [商書(しょうしょ)] 17篇 ├10 湯誓(とうせい) ├11 仲虺之誥(ちゅうきしこう) ├12 湯誥(とうこう) ├13 伊訓(いくん) ├14 太甲上(たいこう) ├15 太甲中(たいこう) ├16 太甲下(たいこう) ├17 咸有一徳(かんゆういっとく) ├18 盤庚上(ばんこう) ├19 盤庚中(ばんこう) ├20 盤庚下(ばんこう) ├21 説命上(えつめい) ├22 説命中(えつめい) ├23 説命下(えつめい) ├24 高宗肜日(こうそうゆうじつ) ├25 西伯
21世紀の政治・経済の見通しを予測して書かれたジャック・アタリの「21世紀の歴史」。 フランス語の原題は『未来についてのある簡潔な歴史(物語)』(Une brève histoire de l’avenir, 2006)。 資本主義と民主主義を人類史の中心テーマと捉え、過去の歴史から発展力学のパターンを抽出したうえで、大胆な近未来予測を行ったのが本書の内容です。 ざっと、本書の趣旨をまとめてみます。 ①第一の波 「アメリカ支配の崩壊」 アメリカは、自国の赤字解消やインフラ整備のため、世界から撤退。 アメリカにとってかわれば、悲劇が起こる。 民主主義・政治・国家を破壊する「超帝国」について言及。 超帝国は、すべてマネーで決着がつく、級よくの市場主義が支配する世界。 民主主義は雲散霧消し、国家権力は骨抜きとなり、稼いだものが勝ちという社会になる。 まずは公共部門の解体を行い、医療・教育・文化な
日本語って本当に素晴らしいと思えるのが、様々な機微や心情、そこから見える景色や風景を、それぞれの情感と共に言葉として美しく言い表せているところです。 最近ではなかなか使うこともなくなってきている言葉ばかりではありますが、例えば風を表す言葉ひとつとっても、ホント素敵だなあ、という気持ちにさせてくれます。 ということで、前回※)に引き続き夏にちなんだ風の言葉を集めてみました。(多少関係ないものも交じっていますが、そこはご愛嬌ということで。。。) ※)前回は”美しき春の風を表す言葉!日本語の素晴らしさの再発見を!”です。 既に立夏も過ぎていることから、暦の上では既に夏。 日常の中で、夏らしい美しい言葉を使い続けていきたいものですね。 薫風 -くんぷう- 初夏、新緑の間を吹いてくる快い風。 新緑の頃、そよそよと吹いてくる、爽やかな薫るような風をいいます。唐の詩人、大宗は「薫風南より来り、殿閣微涼を
ワーズワースと共に浪漫復興の幕開けとなった「抒情歌謡集(Lyrical Ballads)」を作った、18~19世紀にかけてのイギリス・ロマン主義の詩人・思想家・哲学者・サミュエル・テイラー・コールリッジ(Samuel Taylor Coleridge)についてです。 20歳代の神秘的で怪奇な三大幻想詩「クブラ・カーン(Kubla Khan)」「クリスタベル姫(Christabel)」「老水夫の詩、老水夫行(The Rime of the Ancient Mariner)」は幻想的・瞑想的な詩作で知られ、30歳代以後は哲学と宗教への関心をいっそう深め、古代から同時代にいたる思想家の書物に広く学びながら、独自の思想体系を構築。 シェイクスピア論その他の文芸批評に加え、哲学史の連続講演も行ない、自らの思想的遍歴を辿りながら「想像力」理論の確立とその応用を試みたり、晩年には宗教に仕えるものとしての
今日(11月25日)は、44年前の作家三島由紀夫自決の日です。 私が生まれた年(1966年)に4部作となる”豊饒の海”の連載が始まり、決起(1970年)当日の朝、担当編集者へ間接的に『豊饒の海 第四巻 天人五衰』最終回原稿が渡されて、そのまま陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地内で割腹自決に至っています。 私はまだ物心の付かない時期でしたから当時は良くわかっていませんでしたが、中学に上がる前後に”豊饒の海”を手にしていたら随分と父親に叱責されたものでした。 そうなると却って読みたくなるもので、三島由紀夫の本は何度となく捨てられながらもその度に買い直して読み込んでいたものです。 おそらくはその純粋すぎる程の文体と、難解なわりには読みやすい構成が当時の自分には居心地よかったのかもしれません。 やがては、当時の背景や割腹自決に至る経緯なども理解するようになりましたが、文学としての”豊饒の海”は、それからもずっ
ご存じでした? 今日は、日本の古典文学を顕彰する記念日、古典の日です。 そんな代表として”源氏物語”を挙げてみたいと思います。 こ... 今日(10月20日)はアルチュール・ランボー、いやランボオ生誕の日です。 ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボオ、 Jean Nicola...
今日(12月26日)は、徳川家康が生誕した日(天文11年12月26日(1543年1月31日))です。 以前、鬼門※)に関する整理の中で江戸の件について少し触れましたが、そこに関わる天海僧正とその都市デザインについて、簡単に整理しておきたいと思います。 ※)『陰陽道 鬼門について』も参考にしてください。 ※)もうひとつの話題については、こちらを参考にしてください。 ・三英傑と光秀にみる、相生相剋の関係 江戸城・皇居は風水や鬼門を緻密に計算して作られていたと言われていますが、これらを最大限に利用した代表的な歴史上の人物は、徳川家康です。 その江戸城に徳川家康が幕府を置いたのは、天台宗の大僧正・天海の勧めだと言われています。 天海僧正は、陰陽五行説にある「四神相応」の考えを元に江戸城を中心として四方結界を張り、 ・北を守護する上野の寛永寺 ・鬼門(東北)を守護する神田明神 ・南を守護する増上寺
陽明学というと幕末の志士達がこぞって学んだとか三島由紀夫が傾倒したとか過激なイメージが多い学問ですが、改めてその中身を整理したいと考えています。 そのための前段として、陽明学と同様に引き合いに出される朱子学を併せて整理し、その違いからみていくことにします。 そもそも陽明学と朱子学は相対する学問ですが、いずれも根本は孔子の儒学です。 儒学は”修己治人”(おのれを修め人を治める)を目標にした実践的な教えであり、前漢代に国教化された後は春秋戦国時代の儒家の書物にて”一語の解釈に三万字を使う”という、難解な解釈を繰り返すだけのものになっていきます。 【朱子学】 そんな中、11世紀に南宋の哲学者朱子(朱熹)が儒教の体系化を図り、上下の秩序・大義名分を重んじ礼節を尊ぶ思想として新儒教”朱子学”(道学、宋学)へと練り上げていきます。 ところで二宮金次郎が歩きながら熱心に読んでいる本は何か、ご存じですか?
干支は、占いや易の俗語と思われがちですが、本来は生命やそのエネルギーの発生・成長・収蔵の循環過程を分類・約説した経験哲学です。 干支には60の組み合わせがあることは以前にも整理しましたが、本来干支は時局の意義や自覚、覚悟といったものを、数千年の歴史と体験を学問として積み上げたものに即して、帰納的に解明・啓示したものなのです。 今回は、その干支の原理から2015年乙未の年を想定してみましょう。 【2015年乙未(きのとひつじ)】 乙について 乙は、いかに抵抗力が強くとも、それに屈せず弾力的に、雄々しくやっていくことを意味します。 乙という文字は草木の芽が曲がりくねっている象形であるため、新しい改革創造の歩は進めるけれど、まだまだ外の抵抗力が強いという意味です。 それがゆえに、いかなる抵抗や紆余曲折を経ても、それを進めていく気概を持っていかねばなりません。 今年の甲が、冬の寒さを凌いだ草木の芽
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