「投資十八番」さんが興味深い分析をされています。 なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか−"35歳"を救え 「断絶の世代」はこれからも再生産されるのか 特にここで挙げられている「35歳世代が子供の頃に両親が自分にしてくれた、当たり前だと思っていた事が、今では当たり前でなくなってきました。」という命題が興味深いです。実際私自身が30代の団塊ジュニア世代で、この命題は以前から思っていたことであり、直感的には正しいような気がします。 しかし、その命題の証明の論理展開には、いささか無理があるような気がします。大きなポイントは次の2つです。 比較のための収入のデータが平成9年のものを使っているが、35歳世代の両親が30代前半であった時代は、平成9年前後ではなく昭和50年前後である。 所得分布のピークをとって年収で200万円の減少としているが、年収のような連続量に対して最頻値を取るのは注意