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Ⅰ.高齢者での特殊事情 今日、精神疾患の標準的な診断基準として用いられているDSM-Ⅳ -TRやICD-10においては、老年期精神病という名称は見当たりません。というのも、これは正式な診断名ではなく、認知症のない高齢者において、幻覚・妄想などの精神病症状が認められる病態を総称しているものであるからです。薬物の影響や身体疾患による幻覚・妄想は老年期精神病に含まれません。先にあげたDSM-Ⅳ -TRやICD-10の病名にあてはめると、妄想性障害や統合失調症がおおむね老年期精神病に相当することになります。 老年期に新たに発症する場合の症状の特徴は、体系的な妄想(訂正がきかない誤った思い込み)が主症状であり、幻覚は伴うことも伴わないこともあります。 妄想の内容としては「いやがらせをされる」「家屋や敷地内に侵入される」「物を盗られる」などといった被害関係妄想が最も多く、その他、心気妄想、嫉妬妄想、誇
睡眠薬には、その作用時間の違いから超短時間型、短時間型、中時間型、長時間型に分けられます。ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロンの3剤のみが非BZ系睡眠薬、他はBZ系睡眠薬で、上記3剤とトリアゾラムが睡眠導入薬(超短時間型)です。左側は一般名で、()内は商品名です。処方時には()内の商品名が使用されることが多いです。 超短時間型(半減期が2~4時間程度) ゾルピデム(マイスリー) トリアゾラム(ハルシオン) ゾピクロン(アモバン) エスゾピクロン(ルネスタ) 短時間型(半減期が6~12時間程度) ブロチゾラム(レンドルミン) ロルメタゼパム(ロラメット、エバミール) リルマザホン(リスミー) 中時間型(半減期が12~24時間程度) フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース) 二トラゼパム(ベンザリン、ネルボン) エスタゾラム(ユーロジン) 二メタゼパム(エリミン) 長時間型(半減期が24
診断 境界性パーソナリティ障害は、ICD-10 で、は情緒不安定性人格障害の亜型のーつとされ、また自己愛性パーソナリティ障害は独立したカテゴリーは与えられていないです。このような背景もあり、わが国の日常臨床では、これらの両パーソナリティ障害の診断をくだす際にDSM-5 がよく用いられます。 境界性パーソナリティ障害の診断基準(DSM-5) 対人関係、自己像、感情などの不安定および著しい衝動性の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになります。次のうち5つ(またはそれ以上)によって示されます。 現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとするなりふりかまわない努力。 理想化と脱価値化との両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係様式。 同一性障害:著明で持続的な不安定な自己像や自己観。 自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域に
Q3.「イライラする・怒りっぽい」状態になるのはどうしてですか? A3. 「イライラする・怒りっぽい」状態とは、通常、状況や物事が自分の思い通りにいっていない時にこころの中に生じる不快感のことを指します。 イライラして怒りっぽい人は、何となく気分が落ち着かず、周囲からのちょっとした言葉や音などに過敏に反応して、不機嫌そうな声で返事をしたり、相手を無視したり怒鳴りつけたりします。ほとんどの場合、人がイライラしたり、怒りっぽくなったりするのは、何らかのストレスを抱えていて、しかもストレスがなかなか解消しなかったり、自分がそのようなストレスを抱えなければならない理由について納得できなかったりすることが原因です。 簡単な例として、たとえば夏の暑い日、冷房が故障した電車の中に何の説明もないまま長時間閉じ込められていたら、誰でもイライラします。 引きこもりの若者がイライラしやすいのも、多くの場合、自ら
病院でうつ病と診断されると、抗うつ薬が処方されますが、精神的な症状に対して薬を飲むことに抵抗を感じる人もいるようです。「薬を飲んだら自分の弱さを認めることになる・・・」といった誤解さえあります。 抗うつ薬はうつ病から回復するために不可欠な治療法。抗うつ薬の目的・効果、種類、副作用について、詳しく解説します。 抗うつ薬の目的・効果 抗うつ薬の役割は、脳内環境の調整です。うつ病は、親しい人との死別など、辛く悲しい出来事がきっかけで発症することも少なくありませんが、ただの〝こころの強さ・弱さ“の問題ではありません。病的な気持ちの落ち込みの直接的原因は、バランスを崩してしまった脳内環境にあります。脳内環境を元の状態に戻すために使用されるのが抗うつ薬です。 「こころ」という実態のないものに働きかける不思議な薬ではなく、脳内環境を整えるために「脳内の神経伝達系」に働きかける薬だということを正しく知れば
解離性(転換性)障害について 解離性(転換性)障害とは? 従来ヒステリーと呼ばれてきたこの障害はおおよそ、患者の生活史的困難に対してその生物学的な基盤のうえに心因的につくり出された機能的障害一般であるとまとめることができます。その機能的障害のうち、主に精神面に障害が現れるものを解離性障害といいます。これは解離症状ともいい、代表的なものに解離性健忘などがあります。一方、主に身体面に障害が現れるものを転換性障害といいます。これは、転換症状ともいい、代表的なものに矢立失歩などがあります。これらは、もちろん、なんらかの器質的な疾患を否定して初めて診断の可能性を疑うべきものではありますが、なんらかの器質的疾患に寄り添うようにして生じてくることもあるので注意が必要です。交通外傷後に長びいた健志、足の骨折の治癒後にも続いた歩行困難など、身体疾患の治りが悪いようなときには解離性(転換性)障害が隠れている可
抗不安薬はその名の通り、不安、緊張を和らげる薬です。日常生活に多大な支障が出るほど、不安や緊張が強い不安障害の場合に処方されます。 日常的なレベルの不安、緊張に対処する薬ではない点にご注意ください。大切なプレゼンテーションの前や、帰省して義理の親と顔を合うときに緊張しないようにと服用できるような薬ではありません。 ここでは代表的な抗不安薬である「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」の作用機序、種類、副作用について、詳しく解説します。 抗不安薬の作用機序・種類 ベンゾジアゼピン系抗不安薬の作用機序には「GABA」と呼ばれる物質が関わっています。GABAは中枢神経系を抑制する、代表的な脳内神経伝達物質。ベンゾジアゼピン系薬物にはGABAの脳内作用を増強する働きがあります。つまり、ベンゾジアゼピン系薬物がGABAの働きを強めることで、脳内の活動がスローダウンし、それが心の不安、緊張を和らげることになるの
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