今週の「爆笑問題のニッポンの教養」が面白かった。『我働くゆえに幸あり?』というテーマで、教育社会学が専門の本田由紀准教授を、東大に訪ねていた。 はじめは、女性の先生だし「社会が悪い政府が悪い」などと早口でまくしたてるので、トッツキにくそうな人だなあと思っていた。が、途中から自分の生い立ちの話を始めた頃から、ああ、この人は私と同人種だと直感した。 議論の本題は、おもに日本のニート問題について。今の日本の若者がだらしないなどと言われるのは「社会のしわよせだ」という本田先生。全部若者側に責任を帰属させて、バッシングしておけば済むというのはあんまりだという。 そもそも日本は、世界の中ですごく変わった若年労働市場の形をしているのだそうだ。外国の若者は、学校で仕事に役立つ知識や能力をつけ(棒)、自分の力で仕事に飛びこんでいく『棒高跳びモデル』。一方で日本の若者の就職を、先生は『赤ちゃん受け渡しモデル』