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2009年11月7日土曜日 保育所規制緩和、あえて反対! いや断固反対だ。 保育所や待機児童の問題は、1歳の息子を共働きで育てる当事者として大変関心があります。私自身、経済学の洗礼を受けた市場主義者として、バウチャーや参入規制緩和の意義はよくわかっているつもりです。ふだんからいかにもな市場原理主義者な物の見方をしています。 ただし、保育所の規制緩和の議論では、納得できないことが2つあります。1つ目は、保育所市場の自由化が「中途半端な市場化」におわり、そのしわ寄せを受けるのが、一番弱い当事者=子どもであること。2つ目は、現場を知らない人間が現場感覚と乖離した議論をしているということです。 第1点目は、ミクロ経済学の基本的アイディア(裁定、パレート改善など)を理解している方を前提としてお話します。市場化が効率性を高める条件としては、関連する市場も完全に(あるいは競争的に)機能していなければなら
一橋大学大学院経済学研究科の准教授をしています。ミシガン大学でPhD取得・カリフォルニア工科大学研究員を経て現職。実験経済学・行動経済学が専門です。2児の父。現在、共稼ぎ育児4年目です。
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