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いよいよ最終局面が近づいてきたように思います。何回も最終局面といい続けているような気がしますがお許し下さいませ。ここまでくるのは思ったより早かったです。これも米国政府の行動の早さのなせる技(笑)。 もう借金は出来ず超不景気にもかかわらず、一部政府の支援の入っていない資産を除いて、ドル建て資産(債券、株)は値下がりを停止しました。単純に全部国営化されてしまったからです。じゃあ次に値下がりするものは何か?米国そのもの、USドルでしょう。FRBがゼロ金利政策に突入しました。国債買い入れも含めて日本みたく量的緩和に踏み切りました。つまりドル札をブンブン印刷しますということでしょう。 ここからは国際社会のチキンレースになります。先安感たっぷりのUSD資産、特に超低金利のUSTなぞだれが買うか。もちろん一番影響あるのは中国11月に記録した過去最大の貿易黒字も投資する先なし。T-Billにつっこんでみた
サブプライム問題のブログから経済問題のブログになってしまっていることをご容赦下さい。 今日は長い間考えていた問題です。お付き合い下さい。 資本主義のいいところは、資本が利益を求めて動く過程で、生産性が向上することだと考えています。実際、本当の意味での経済成長は、「人口増加+生産性の向上」です。 資本の移動は自由です。資金のある所から資金の不足している所へ、お金が効率的に移動していきます。別の言い方をすれば、「貯金と借金」が経済をうまくまわしてくれるのでしょう。 サブプライム問題が何か考えてみました。米国の家計が借金を大量に膨らませました。一方、世界中でそれに対応する貯金が出来ました。つまり、米国不動産を媒介に、「貯金」と「借金」が限界まで膨らんで行きました。巷の言葉では、「レバレッジの拡大」と言われます。それで世界中が好景気でした。 日本の不動産バブルもこの「レバレッジの拡大」でした。「レ
さて、とうとうモノラインのひとつであるAMBACがFITCHによりAAAから格下げされました。 これがどれぐらい大変なことかというと・・・ まずモノラインから。重要なことなので今日は丁寧に書きます。 元々格付けシングルAの地方自治体が債券を発行する際、格付けトリプルAのモノライン(債券保障会社)に手数料を払うことにより、その地方自治体の債券はトリプルAとして発行できました。つまり、「格付けAAAの会社の保障」付きの債券なので、地方債だろうが、CDOだろうが、サブプライム関連であろうが、モノラインの格付けがAAAである限り、その「保障付き債券」はすべてトリプルAでいることができました。 モノラインのビジネスモデルは、「トリプルAAAを維持できる程度の自己資本を維持し、その格付けを元に債券を保障し手数料をもらう」というものです。 今回とうとうAAA陥落となってしまったAMBACですが、「保障し
もう後数日で今年も終わりです。 何事も起きることなく過ぎることを祈って、今年の総まとめです。 ドル安&サブプライム問題は金融工学の制約がすべて! いわゆる金融工学、理論はちゃんと組み立てられていますが、大きな問題を抱えています。すべての計算において、平均や分散などのパラメータを決めなければならないことです。 パラメータをどうやって決めるかって?過去データを使います。逆に言うと、過去に起こったことは考慮に入れ、過去に起こっていないことは考慮に入らないのです。 サブプライム問題 サブプライム問題で考慮されなかったのは、米国の地価下落。なぜなら「米国の歴史に地価の大幅な下落は大恐慌以来存在しなかった」という今考えるとアホみたいな理由です。その前提の下、格付け会社はサブプライムCDOの格付けを行い、みんなこぞって不動産投資を行った結果がこれです。 ちなみに1997年のLTCMでも同じですね。このと
(追記:Moody'sのレポートへのリンクを追加) 残念ながら物事が悪いほうへ向かっています。 ・サブプライムを発端とするリスクマネーの供給の停止 ・住宅バブルの崩壊のその損失の押し付け合い ・米国株下落と景気減速懸念 これに加えて今月からは ・中国がバブル退治に本腰 ・アジア株下落と輸出不振からくるアジアへの景気懸念 も加わっています。世界の成長のツインエンジンが停止寸前です。 もうひとつ世の中でまったく議論されていないことがあります。米国商業用不動産です。住宅価格と同じぐらい上昇を続けた米国の商業用不動産。今の値段がフェアバリューだと思いますか?先日S&Pが発表した商業用不動産価格インデックスでは、価格がピークアウトして下落を始めた雰囲気が伺えます。もし商業用不動産が割高で下落するようなことになれば、住宅と同じぐらいの規模での損失が出てくるように思います。損を被るのは、「投資家&融資を
先日日本のCMBSのことについてふれましたが、大元のぐっちーさん方での読者からのコメントを拝見すると、寒気がします。みなさんなぜピンチかまったくわかっていらっしゃらない。J-REITはバーゲンだとか、CMBSはキャッシュフローの裏づけがある、など何から得た知識かしりませんが、大間違いです。今の現状から想定されることは、どちらも物件売却⇒価格下落です。 ---------------------------------------------------------------- まず、J-REITから。こちらのほうが分かりやすいので。REITはレバレッジをかけて利回りを高めています。例えば利回り3%の物件を購入し、それより安く調達(借り入れ)した資金と組み合わせると、株式への配当は3%より高くできます。 |----------------------物件利回り3%-------------
米国債のデフォルトや格下げが議論されています。デフォルトについては、政治ショー的側面が大きいだけでデフォルトが起きるとも本質的な影響があるとも思っていません。ただ、格下げについては、金融工学的に根本的な影響を与える可能性があると思っています。 まずは、現代ファイナンス理論の枠組みから確認してみましょう。 教科書を開くと、かなり最初の方で出てくるのが、「安全資産」という概念です。無リスク資産とも言いますが、 ほぼ100%「安全資産=国債」という形で定義されます。そして、様々なリスクアセットは、「国債よりもリスクが高い=期待収益率が高い=リスクプレミアムがある」という形で価格が決定されていきます。 無リスク資産を「Ultra-AAA (以後UAAA)」と表記すると。 すべての資産価格は、UAAAを基準に決定されるため、UAAAの資産より期待収益の低い資産は存在しません。 もうお気づきかもしれま
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