「諦念プシガンガ」は戸川純の代表曲でありながら、じつはシングルカットされてない。しかし、巫女姿で歌う「諦念プシガンガ」の印象が強いこともあって、『玉姫様』が出た当初から戸川純と言えば、「諦念プシガンガ」ということになっている。 さらに「諦念プシガンガ」というタイトルや歌詞のわかりにくさ、昔っぽさにも戸川純印が刻印されてて、よく話題になる。 ♪嗚呼我が恋愛の名において という以上、ラヴソングであるのに、その有名なサビときたら── ♪牛のように豚のように殺してもいい いいのよ我一介の肉塊なり この「諦念プシガンガ」の歌詞や背景については、『玉姫様』で注目を集めていたころに宝島社から出た『戸川純の気持ち』の中で戸川純自身が語っているので、少し引用しておこう。 「諦念プシガンガ」は受動という大前提のもとにある能動 「『諦念プシガンガ』は受身側の攻撃なわけ。好きな男性に「じゃあ、君、さようなら』と言