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パリ五輪
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その塗膜は漆とそっくりである 本誌本欄の読者なら、「カシュー塗料」とその「塗膜の表情」はすでに何度も見たことがあるはずである。この塗料による塗装法は、現在では相当にポピュラーになっている。我が国の産業界にとって、なくてはならない「表面仕上材」の一つだと言っても過言ではない。 このカシュー塗料は昭和23年、現在のカシュー㈱の創業者の清水谷一郎氏によって発明され、昭和25年世界で初めてわが国で市販された。 けれどもそれがポピュラーだからといって、正しく評価され理解されているとは限らない。「カシュー塗装」はその典型例で、ポピュラーな割には本質が知られていない。だから「カシュー塗装」と言うと、大半の設計者やデザイナーは「ああ、あの『漆によく似てる』塗装だね」という表現をする。(写真/「カシュー色見本帳」カシュー株式会社) ものを創るプロでさえこの伝だから、素人の消費者の中にはカシュー塗りと漆塗りの
カシュー塗料の乾燥の仕組(2) もうひとつ、カシュー塗料と漆が大きく違う点がある。それは酵素の有無で、漆にはウルシオールを酸化重合して硬化させる酵素が含まれているが、カシュー塗料にはこの働きをする酵素が入っていないことである。「漆にそっくりの塗料」を人工的に製造するには「酸素を運搬して、硬化させる物質」が必要だった。主成分を酸化重合で乾燥させる(つまり硬化させる)ための酸化剤で、これを発見するのに苦しんだのだという。 この酸化材はマンガン等の金属類で、塗料の中に混入してある。だからカシュー塗料は「1液型」である。従ってその塗装法は漆にくらべてずっと簡単で、ごく普通の1液型塗料と同じである。刷毛塗りでもスプレーガン吹付塗装でも出来る。しかも常温の天然乾燥で充分に乾く。乾くまでホコリにさえ気を付ければ、塗ったらそのまま放置しておけばいい。乾燥時間は常温で15~20時間である。 ほかの合成樹脂塗
地上のほとんどのものは、いつかは土にかえるという自然の法則にしたがって存在しています。鉄などは特にそうです。さびて、くずれ、土になる。塗装技術は、鉄がさびるのを防ぎ、またさびを発生しないようにするのも目的の一つです。 ...続きを読む 人類が塗装を始めたのはいつ頃であろうか・・・フランスとスペインとの国境付近(スペインのカンタブリア自治州)のアルタミラ洞窟の内部には、立派な壁画が現在残存している。 この洞窟は、1879年に考古学者のマルセリノ氏およびその娘マリアの努力によって発見されたもので、今から15,000年前(後期旧石器時代)、先史人が起居していたところであるという。 ...続きを読む 鏡面塗装仕上げを大きく分けると2種類有ります。(1)不透明な塗料を塗装して、木地を隠蔽し、塗料の色味を活かす方法(塗りつぶし)と、(2)透明な塗料を塗装して、木地を見せて、木目の味を活かす方法(着色又
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