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TGS2024
turnx.hatenablog.com
このブログを言文一致で「私」を主語に書いてきた理由は様々あります。第一に、哲学書の翻訳概念が社会的かつ歴史的に負った権威性と思弁性を、現代の主体の問題に軟着陸させるための便宜。第二に、悪趣味にせめてもの責任を負わせる遂行的発話の含意。第三に、Twitterを拒絶して「反時代的」に生きた過去への深い自己愛。第四に、人と会話したり短文で物を書く機会が少なく、他の書き方を忘れてしまったという事情です。 趣味としては楽しんできたのですが、時間をかけてこだわった重い文章を書きすぎたようで、やばいやつかと人に怖がられることが最近多く、そろそろ方法を変えるべきかと判断されました。一見して感受されるような主体のやばさなど、二一世紀世界のやばさを記述した際に発生する副次的な効果にすぎず、自分を大きく見せて人を威圧したいわけではないためです。 実際、旧年に人生初の配信をした際も、普通に喋ったつもりが何か辛そう
このアカウントを作ってから得難い出会いが多々あり、善き触発と欲望の変形を被ってきました。その過程を再構成するべく、今回は緊密に書いてしまうクセをなるべく排し、意識して冗長に日記をつけてみます。千葉雅也ほか『ライティングの哲学』を読んでそう決心するも、成功したかは微妙です。 §1 同人誌について §2 フーリエ主義者同盟について §3 怖るべき囚人の陶酔論 §4 社会の精神病院化 §5 性政治の不可能性 §6 バタイユからクロソウスキーへ §7 生残者の倫理 §1 同人誌について 宮﨑悠暢氏(★)の主催による同人誌『PROJEKT METAPHYSICA Vol.1』に、論考「模像の消尽のためのエスキス」を寄稿しました。 きっかけは宮﨑氏にドゥンス・スコトゥスの動画を見つけていただいたことに遡ります。宮﨑氏は当時、VTuberを主題にした評論同人を企画されており、そこに寄稿依頼をもらって、2
本稿は、2020年3月の麻薬及び向精神薬取締法違反による逮捕から始まる、青井硝子氏(@garassan)のアヤワスカ茶裁判に関する個人的総括です。 筆者は2016年10月に青井氏が主催する薬草研究会に参加したのち、アヤワスカアナログを複数回摂取した経験がある、活動初期に関わったユーザーです。加えて、DMTによる変性意識体験によって年来の希死念慮が和らいだ結果、思想・哲学系の読書に邁進することになった、事件の発端である大学生の方に似た経過を辿った人間です。つまり、事件にまつわる諸論点を内在的に、かつ時間が経って冷静に振り返ることができる立場にあります。 一般に幻覚剤と呼ばれる精神展開薬(psychedelics)に関する議論は、アメリカ・日本における排除型政策の影響に加えて、体験を意味づける学問領域の決定しづらさのため、常に混乱を伴います。また、青井氏のケースは法的・文化的・政治的に異例な論
モロイ 作者:サミュエル・ベケット 発売日: 2019/05/24 メディア: 単行本 […]要するに私はたいてい闇のなかにいて、世紀のあいだに貯えてきた私の観察も、礼儀作法の土台にいたるまで私を疑わせたので、限られた空間にあってさえ、その闇はなおさら深かったのだ。しかしこんなことやその他もろもろを考えるようになったのは、もう生きるのをやめてからなのだ。崩壊の静けさのなかで、あの長きにわたる混乱した感情を思い出しているが、わが人生とはこの混乱した感情そのもので、それを私は無礼にも、神がわれわれを審判すると言われるように審判するのだ。崩壊とは人生そのものでもある、その通り、その通り、うんざりするよ、しかしなかなか全壊というところまでいくものじゃない。 (p.37) 最近は津堅信之『京アニ事件』に目を通し、開口一番「意外と世間に京アニが知られてなくて驚いた」みたいな文言、どういう寝言かとページ
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