京都造形芸術大学デザイン学科1回生の石倉史子が、会いたい人に会 いに行く企画「おとなにきく」。毎回多彩な人生の先輩を訪問し、彼女自身が抱 く素朴な疑問を解決していきます。第3回は多数の作品を発表し、表現者であ る志人さんの元へ。御山を案内していただきながら、自然と向き合い、言葉を 紡ぐ志人さんにお話を伺いました。 ふみこ : 志人さんはどのような生活を送っておられるんですか? 志人 : 冬の朝はまずストーブに薪を焼べる事から始まりますね。 その後は除 伐、間伐を任されている御山へ向かいます。日没前には山を下ります。山仕事は雨の日や雪の日はお休みなので晴耕雨読です。 詩の制作に行き詰まると、子供の手を引いてホダ場に行き、しいたけやなめこが出ているか見に行ったり、蕗の薹をはじめ山菜を一緒に穫りに行ったり。鉛筆を削ったり、鉈を研いだりしています。夜は子供達か