シミュレーションや試験機による定量評価はもちろん重要だ。しかし、 「人が乗ってどう感じるか」「プロ選手がレース機材としてどう評価するか」 という定性的な視点も、タイヤ開発には欠かせないファクターである。 テストライダーによるインプレッションには、 現役プロ選手のみならず、オリンピック出場経験を持つ社員も参画。 日々のトレーニングの中で、様々なシーンや環境下で徹底的に乗り込み、 EXTENZA開発初期から一貫した視点で意見を出し合った。 現在主流のワイドリム(新ETRTO規格)に対応しつつ、 トレッド幅を従来品比で15%幅広化。ドライ・ウェット路面でも 安定したコーナリングを実現した。トレッド幅を広げると、 重量・転がり抵抗などのバランスが崩れるため、 選手らの要望をくみ取りながら理想的なバランスを模索した。