サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
www.cfid.co.jp
元国立国会図書館職員・久芳正和氏の『蘭書改装事件』-蒸し返させて頂きます-(1987年、Book preservation 3号P18-21)は以前から気になっていたので国立国会図書館(NDL)から複写お取り寄せしました。 NDLで所蔵している蘭書関係資料(3,634冊、江戸幕府旧蔵洋書)に対して1965年頃に行われた改装事件について書かれています。1960年にアメリカ人のピーター・ブログレン氏(製本家?修復家?…何者?)による革装本の造本技術の伝授という余計なお節介がすべての始まりのようです。 「オリジナリティの尊重」という思想のない彼の指導を受けた職員が10冊程の蘭書を箔押し装飾された見事な総革装本に再生させました。ところが、それと引き換えにオリジナル装丁、見返し紙、花布等が全て廃棄されたのはもちろん、幕末の翻訳事業の苦労の痕跡でもある押紙、朱紙、白紙、墨書きされた紙片なども全て取り除
本ブログにおいて昨年も記事(https://www.cfid.co.jp/2020/02/12/book-support/)にした書見台ですが、一橋大学社会科学古典資料センターが2019年に行った全国の大学図書館を対象とした西洋貴重書保存管理状況に関するアンケート(138機関が回答)で書見台に関する質問・回答に下記のようなものがありました。 ●貴重書の物理的破損を防ぐため、必ずブックサポートシステム(書見台)の上に置いた状態で閲覧してもらっている。 「できている」13% 「ややできている」12% 「できていない」75% ●大きな角度で開閉を繰り返すと背、背とカバーの接合部、ノド、花布等が破損するため、120度以下(状態が悪ければより狭い角度)の角度で閲覧してもらっている。 「できている」8% 「ややできている」21% 「できていない」71% 書見台なし書見台あり 弊社が取り引きさせていただ
ヘボン式ローマ字で有名なジェームス・カーティス・ヘボン(平文先生)が編集した日本で最初の和英辞書『和英語林集成』が1867年に刊行されてから今年で150年が経ちました。ちなみに、当初の辞書名は『和英詞林集成』だったようで、印刷を行った上海にヘボン夫妻に同行した岸田吟香が「詞(4)の字を語(5)に改めて、一厘値上げした」と日記に書いています。 これを記念した展示が横浜開港資料館新館2階特別資料コーナーで行われています。初版本と第2版、第3版の他、弟スレーターへの手紙等が展示されています。会期は3/26(日)迄です。 「ヘボンの和英辞書出版150年」展 弊社で『和英語林集成』初版本を修復した際の記録はこちらから。 『和英語林集成』初版本(横浜版)への保存修復処置 参考文献:小宮山博史著『日本語活字ものがたり 草創期の人と書体』 誠文堂新光社
〒336-0016 さいたま市南区大谷場2-4-5 オークパレス201 TEL:048-711-1111 FAX:048-711-1110 Email:info@cfid.co.jp 営業時間 9:00~17:00
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『株式会社Conservation for Identity』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く