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文献(16)より引用 2 抑肝散は当帰(とうき)、釣藤鈎(ちょうとうこう)、川芎(せんきゅう)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、柴胡(さいこ)、甘草(かんぞう)の7つの生薬からなる漢方薬で、中国明代の『保嬰撮要(ほえいさつよう)』という小児科の書に記載されている。その治療目標は、不機嫌で怒りやすく、せっかちで神経過敏であり興奮して夜眠れない、子供の夜泣きなど、神経の興奮を抑える、いわゆる肝気が高ぶる時の漢方薬として用いられてきた。近年、認知症の周辺症状に抑肝散が効果があるとのランダム化比較試験を用いた臨床報告が散見される。 1. 抑肝散は認知症の周辺症状の改善に効果がある 抑肝散の認知症患者の周辺症状や日常活動に及ぼす影響を検討した無作為二重盲検の報告は2005年[21]をはじめとして種々の報告がなされている。認知症の周辺症状は認知症の精神症状評価法であるneuropsychia
2022.09.04 C型肝炎を更新しました。 2022.08.15 脳出血を更新しました。 2022.08.15 脳梗塞を更新しました。 2022.06.30 肝臓がんを更新しました。 2022.06.03 肝硬変を更新しました。 2022.05.23 慢性痛 ―現状とその治療―を更新しました。 2022.03.24 がん性痛の治療を更新しました。 2022.03.22 急性白血病、慢性骨髄性白血病を更新しました。 2021.12.13 「日本における臓器移植の現況」を公開しました。 2021.10.30 胃がんを更新しました。 2020.06.22 脳卒中の予防とリハビリテーションを更新しました。 2020.06.05 パーキンソン病を更新しました。 2020.06.05 てんかんを更新しました。 2020.05.26 肺がんを更新しました。 2020.05
睡眠障害とは、一般に不眠症と同義に考えられることが多いが、過眠のほか、睡眠時随伴型(悪夢、夜警症、夢中遊行症)も睡眠障害に含まれる。すなわち睡眠の量と質が問題となる。 睡眠時間については、個人差があり、また季節により若干異なり、線を引くことは難しい。日本人の疫学調査によると、5~8時間が86.3%でもっとも多く、平均6.6時間である。この睡眠時間は年齢により変化する。2歳までは一日の半分以上寝ているが、10歳になると、8~10時間、成人では6.5~7.5時間であり、60歳以降は短くなり、70歳以降では6時間程度となる。 春から夏にかけては、睡眠時間が短く、秋から冬では睡眠時間は長くなる。 また、文化、社会のあり様によっても睡眠時間は変化してくる。太陽と共に暮らした昔の生活から見ても、現代人は誰もが「不眠症」気味といえよう。 睡眠は主観的なところがあり、よく眠れたという人の割合は、6~7時間
【急性上気道感染症】 空気の通り道である気道は、鼻前庭に始まり、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、細気管支を経て肺胞まで達しています。このうち、鼻前庭から喉頭までを上気道、気管より末梢を下気道といいます。そして、外界(ほとんどは大気中)から微生物が侵入して上気道で急性感染が起こったものを急性上気道感染症と称し、これには急性上気道炎(いわゆる“かぜ症候群”)、急性咽頭炎・扁桃炎、急性喉頭炎、急性喉頭蓋炎が含まれますが、大部分は“かぜ症候群”です。 【かぜ症候群とは?】 一般に風邪といわれているもので、呼吸器感染症のなかでも最も頻度の高い疾患です。原因となる微生物としてはウイルスが大部分で、全体の80~90%をしめ、残りは一般細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどです。ウイルスの中ではライノウイルス、コロナウイルスが多く、これに続くのがRSウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイル
心的外傷ストレス障害PTSD(Post-traumatic stress disorder)とは 心的外傷ストレス障害PTSD(Post-traumatic stress disorder)とは、 身体的にあるいは精神的に極めて大きなトラウマを負った後に起こってくる様々なストレス障害あるいは情緒障害です。 PTSDをそのまま日本語に直訳すると「外傷後ストレス障害」になりますが、心的という言葉をその前につけて「心的外傷後ストレス障害」というのが普通です。PTSDという診断名は1980年ごろから正式に使用されています。それ以前、例えば米国の市民戦争時には兵士の病(soldier's heart)、第一次世界戦争時には戦争疲労症(combat fatigue)、第二次世界戦争時には重症ストレス反応(gross stress reaction)、ベトナム戦争時にはベトナム後症候群(post-Vie
変形性股関節症は、関節軟骨の変性や摩耗に始まり、様々な関節変化が進行する病気です。軟骨の変性・摩耗は、人種、性別、加齢、肥満および遺伝などの素因下に、労働や運動、外傷などの力学的負荷が加わり発生します。さらに軟骨細胞の代謝障害が起き、軟骨の破壊が進行するとともに、滑膜炎が起きて関節に水がたまったり、骨破壊も進みます。この病気は放置すると、前股関節症→初期→進行期→末期へと進行し、それぞれの病期に応じた症状があらわれます。 変形性股関節症には「一次性」と「二次性」があります。一次性股関節症は、原因が明らかでないものをいい、欧米ではほとんどがこのタイプです。二次性股関節症は、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全(股関節の屋根の作りが浅い)、外傷や感染症などに続発するものです。日本では、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全に起因する二次性股関節症がほとんどで、その大部分が女性です。 治療は日常生活指導、理学
脳血管障害は成人の代表的脳疾患で、日本人の主な死因の1つである。脳血管の一部に狭窄や閉塞、破裂など、なんらかの異常を来すことで発症する。その中でも急激な神経症状で発症するものは脳卒中と呼ばれ、慢性期にまで及ぶ後遺症を含めて神経機能障害を来すことが多い。脳卒中は出血型と虚血型に大別され、出血型は脳出血とくも膜下出血に、虚血型は一過性脳虚血発作と心原性脳塞栓、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞に分類される(図1)。 これらのなかで、近年その劇的な治療効果が報告されている病態の心原性脳塞栓を含む虚血型脳卒中である脳梗塞について、その標準的治療法をそれぞれの病型毎に解説する。 2.脳梗塞の分類と病態 脳梗塞はその病態ごとに原因と治療法が大きく異なるため、正確に分類することが重要である。臨床的には、高血圧や糖尿病、脂質代謝異常に起因する動脈硬化を原因として穿通枝のような細い血管が閉塞することにより生
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