サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
iPhone 16
www.engy-sqr.com
推定;福島の炉心状況 石川迪夫 TMI事故の事実経緯から推定して、福島の炉心で今何が起こっているか、今後の推移と対策は何かを緊急に述べておこう。 ただし、僕は今ひたちなか市での被災地暮らし、昨日までは丸3日間の停電で外界との連絡もままならず、ニュースソースといえばラジオ放送を聞くだけ、昨夜やっとテレビを見て世の中の進み具合を知った浦島太郎だから、具体的数値(実態情報)に乏しい。本稿は事実から推理した大筋の話で、細かい間違いは多々あることと思う。 先ず炉心状況だが、TMIの知見では、水面を境にして上と下ではその挙動が大いに相違している。福島でも同じであろうから、先ずこの点を詳しく述べる。 まず水面下の燃料棒は、水で冷やされているから健全な状況が保たれている。これは論を待たないであろう。 一方、水面の上に出た燃料棒は、周辺を蒸気で囲まれているから除熱が悪い。従って崩壊熱によって温度が徐除に上昇
[目次に戻る] [シュラウド] [応力腐食割れ] 原子炉格納容器の耐圧漏えい試験と漏えい率試験 1 目的と概要 原子炉格納容器は第1図に示すように、沸騰水型においても、加圧水型の場合でも、原子炉系の主要部分を格納し、配管の破断などにより原子炉の一次冷却水などが漏出するような、原子炉冷却材喪失事故によって格納容器内に蒸気やガスなどが充満し、内圧が加えられる場合でも、十分それに耐えて放射性物質などが外部に漏れ出ないようにするためのものである。したがって、その構造の強度と漏れが許容値以下であることを確かめる目的で、プラント建設中での原子炉格納容器の完成時には耐圧漏えい試験、プラント完成前には漏えい率試験、営業運転開始後の定期検査時には漏えい率試験を行うことが定められている。 これ等の格納容器には多数の配管などが貫通しており、例えば沸騰水型の福島第一原子力発電所の800MW級では約450本ある。配
映画「東京原発」にみられる間違い エネルギー問題に発言する会 小笠原英雄 最近封切りされた娯楽映画「東京原発」を見て、如何に娯楽映画とは言え、科学技術的に誤った情報や数値をベースに語られているくだりについては放置できないと思った。一般の視聴者に原子力に対する荒唐無稽な恐怖感を、意識的に与えるようになっているからである。問題の部分について正誤表形式に説明を試みた。
[目次に戻る] [応力腐食割れ] [格納容器耐圧漏えい率試験] BWRのシュラウド OBの技術屋の立場から、現在話題になっているBWRのシュラウドについての技術的な解説をします。 1)構造の概要 沸騰水型原子力発電所(BWR)の原子炉の圧力容器の中にあって、炉心を囲む構造物をシュラウド(Shroud:覆う物の意)と呼んでいます。シュラウドの中には、燃料集合体の下端部の近くに炉心支持板が、燃料の上部に相当する所に上部格子板がボルトで固定されています。シュラウド、炉心支持板、上部格子板と、シュラウドの蓋であるシュラウド・ヘッド、制御棒の動作の案内をすると共に燃料の重量を支持する制御棒案内管、シュラウド・ヘッドの上に独立に設置される蒸気乾燥器を総称して炉内構造物と呼んでいます。 2)シュラウドの機能 シュラウドの大きな役割りは、炉心の燃料集合体を支える傘立のような働きです。燃料集合体の重量は制御
エネルギー問題に発言する会のホームページへようこそ この会は、2001年10月に、エネルギー特に原子力界で活躍したOBで発足いたしました。以来、どこにも帰属せず、完全に独立した組織として活動しております。 人々の生活においてエネルギーの確保と安定供給は必要不可欠です。多岐にわたるエネルギー問題に対して、私たち個々人の多様な意見を社会に発信して参ります。 【お知らせ】 2023/6/30 本ホームページは、6月30日から下記のURLに変更いたしました エネルギー問題に発言する会 (engy-sqr.net) 引き続き、ご覧頂きますようお願いいたします。
株式会社 講談社 殿 貴社出版物「ロッカショ」に対する抗議文 2008年3月3日 エネルギー戦略研究会(EEE会議) 有志会員 (個人名は末尾に列記) 貴社出版による坂本龍一氏他の「ロッカショ: 2万4000年後の地球へのメッセージ」は事実を無視し、国民に六ヶ所村再処理工場反対を呼びかけようという、反対のための反対を目的としたセンセーショナルな出版物であり、良識ある出版社としては到底看過することの出来ないものと考えますので、強く抗議いたします。 一々取上げるにも足りないと考えましたが、余りにも事実と異なる内容が多く、読者をミスリードすることにより、我国にとって益々重要となるエネルギー問題について一般市民の判断を誤らせるものであると考え、抗議の気持を籠めて項目毎に反論します。 先ず第一に、この本の著者および発言されている方々は、我国のエネルギー事情の現状を十分ご存知なのでしょうか。我国のエネ
講演・座談会 石油の無機起源説について 日時 2005年9月21日 第44回運営委員会 講師 日本エネルギー経済研究所 主任研究員 中島 敬史 氏 座長 松田 誰も予想しなかった石油高価格が続き、世界経済への悪影響が懸念される情勢を背景に、石油資源のピーク説が有力視される一方で、その対極的とも言える無機起源説が最近の多くの事例を元に注目を集めてきている。人類の未来を考える大前提となるエネルギーの将来を検討するには、こうした考えを無視することはできない。これまであまり紹介されていない無機起源説を取り上げその内容の理解を深めることとした。 講演要旨 2003年から(財)日本エネルギー経済研究所で東シベリア資源開発の仕事に携わっており、地質学者として金属資源探査の路線から石油資源探査を行っている。1983年に三井金属資源開発(株)に就職してから「石油の無機起源説」に関心を持った。1991年に日
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『エネルギー問題に発言する会』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く