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今日の世界の状況の中で最も重要な課題の一つは,文化や民族のあり方を考え直し,相互理解を進めていくことであろう.文化人類学 (民族学)は,異文化の緻密な現地調査を通して,文化や社会の多様性を明らかにし,異文化を鏡として自らを新たに見つめ直すことで,人間をより深く知ることに貢献してきた.しかし,人類学は常に記述や表象の内容を問われるという宿命を背負っており,そのあり方を常に問い直す必要に迫られ,人間の相互理解の困難さを改めて認識することにもなる.人々が容易に国境を越え,様々な文化が混淆するようになった現在,他者理解は重要性を帯び文化人類学の果たす役割は大きい. 1. 概説書 綾部恒雄編『文化人類学20の理論』弘文堂、2006. 綾部恒雄・桑山敬己編『よくわかる文化人類学』ミネルヴァ書房、2006. 山下晋司編『文化人類学入門-古典と現代をつなぐ20のモデル』弘文堂,2005. 太田好信・浜本満
哲学・別冊
日本人の基層文化を探るためには,民衆の生活に根ざした民俗の様相を把握することが大切である.日本人とは何か,海外の人々と比較して日本の特色とは何かを問う場合には,民俗学の成果が手がかりになる.民俗学には,日本を深く知るための多くの洞察が含まれていが,柳田國男という強い個性の影響が色濃く,急速に変貌する社会状況に対応すべく再構成が進みつつある.日本の文化や社会の根底を問い直し,行く末を見つめるための研究としての文献案内である. 1. 概説書 小松和彦・関 一敏編『新しい民俗学へ』せりか書房,2002. 小松和彦『神なき時代の民俗学』せりか書房,2002. 谷口貢・松崎憲三編『民俗学講義』八千代出版、2006. 鳥越晧之編『民俗学を学ぶ人のために』世界思想社,1989. 佐野賢治他編『現代民俗学入門』吉川弘文館,1996. 宮田 登『民俗学への招待』ちくま新書,1996. 八木 透編『フィールド
はじめに 心理学専攻で学ぶ学生諸君に推薦する本を選ぶ時に突き当たる2つの問題がある.1つは,実験心理学という学問のアプローチの仕方が実証的な研究に基づいた新しい事実の積み重ねによるところが多いために,これらの事実をまとめて紹介した本が,すぐに古くなってしまうことである.もう1つは,この学問が1世紀を越えたばかりの新しい分野であるために,欧米における研究の量と我が国の研究の量とに圧倒的な層の厚みの違いがあって,論文においても研究書や教科書においても外国語で書かれたものを参照することが多いことである. しかしこの特集では,学生諸君が比較的手に入れやすい,日本語で書かれた書物を紹介することが目的であるから,外国語で書かれた書物については出来るだけ触れないでおこうと思う.もしこれらに興味があれば,教員に直接問うなり,実験心理学の基本的なハンドブックである,R. C. Atkinson, R. J.
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