私はずっとこうおもっていた。「インターネットとはそういうもの」だと。 「そういうもの」とは、ネットは匿名で誰でも情報を発信できることから嘘、間違い、偏見、個人的な批判は「あたりまえ、やむをえない」ということだ。今まで誹謗中傷に近い発言を数え切れないほど目にしてきたが、そのそれが問題になっていることが皆無に等しいという経験(少なくとも自分の見た範囲で)から、発言した責任については今までのメディアよりも負わないという感覚でいた。 ところが、それは錯覚。ネットの情報とは「結果として」野放しになっているだけの話で、掲示板の書き込みも、出版・放送などと同じ責任を負わされる。「匿名性が高い=責任を負わない」ということではない。さらに言うならば、ある意味「インターネット=匿名」でもない。とにかく、2ch裁判はイロイロと勉強になった。(↑目次へ戻る) 真偽を問わず、相手の社会的地位を下げるような発言をさす